「民主と維新だけで話し合ったって勝てない」〜生活・小沢代表が民主党に忠告!参院選新潟選挙区・菊田氏鞍替え出馬を「大義から外れた姑息なやり方」と痛烈批判 2016.2.2

記事公開日:2016.2.3取材地: テキスト動画
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(取材・文 ぎぎまき)

 「野党統一候補としてみんなでやろうという大義から、全く外れた非常に姑息なやり方だ」

 今夏の参院選までカウントダウンが始まったというのに、遅々として進まない「野党共闘」。足かせになっているのは、こともあろうに民主党なのではないか。野党第一党に対する不安や不満の声が野党内からもくすぶり始めている。生活の党と山本太郎と仲間たちの小沢一郎代表は2016年2月2日の定例会見で、民主党を「姑息」だと痛烈に批判した。

 新潟選挙区で生活の党から立候補を表明した、森ゆうこ前参議院議員。共産、維新も候補者を擁立したが、SEALDsや総がかり行動実行委員会、学者の会やママの会からなる「市民連合(新潟)」の要請で、森氏を統一候補者に選定する話が3党で合意。民主党は自ら公言していた「年末までの候補擁立」が実現できず、事実上、擁立断念と伝えられていた。

 しかし、1月31日、民主党・枝野幸男幹事長が新潟市内で記者会見を行い、菊田真紀子衆議院議員の擁立決定を急遽発表。参院への鞍替え出馬という不意打ちの展開は野党共闘の動きに横槍を入れた。

 小沢一郎代表は、民主党主導の野党共闘は断念せざるを得ない可能性にまで言及した。

 「統一候補を出そうという動きの中で、度々、協議をしてきたと聞いている。民主党が候補者を決めると言っていたが延び延びになって、年末までにも決まらない。そういう中で、市民連合の要請をうけて森君しかいないと要請を受けた。

 ところがしばらくしたら急に、民主党本部主導で候補者を立てると。県民も面食らったのではないか。野党の統一候補としてみんなでやろうという筋道、大義から全く外れた非常に姑息なやり方だと思っている」

■ハイライト

  • 会見者 小沢一郎代表
  • 日時 2016年2月2日(火)16:30~
  • 場所 参議院議員会館(東京都千代田区)

2月4日、野党5党非公式会合「基本合意がないとどうしようもない」

 すでに2月に入り、参院選まで半年を切った。未だに足並み揃わない野党共闘に、もう望みはないのか。さらに驚くべきことに、新潟選挙区をめぐっては、民主が維新に歩み寄り、候補一本化を図ろうとしていることについて、小沢代表は次のように話した。

 「5党が寄り集まって基本の考え方を話し、合意を得て、それに基づいて個々の選挙区でやらないといけない。維新と民主だけで合意したって当選しませんよ、絶対。それで、自民党に代わる受け皿ができたなんて国民は思わない」

 4日、枝野幸男・民主党幹事長のよびかけで、共産、維新、社民、生活の野党5党の幹事長が集まり、非公式会合を開くという。このタイミングで民主党が何を呼びかけるのか。今後の野党共闘の動向に注目が集まるが、小沢代表はIWJの質問に対し次のように答えた。

 「幹事長同士で飯を食おうということのようです。悪いことではないが、まずは、各党同士のコンセンサスを得て、個別の選挙区で候補者の選定作業に入るということでなければ。それでうまくいったら飯食って、酒飲んで、良かったとやればいいけれども、そこの基本の合意がなければどうしようもない」

連合はいつまで「共産党アレルギー」と言っているのか

 連合の存在が、民・共の協力体制を阻んでいるのではないか。記者からそう問われると、小沢代表は「大きな要素だろう」と認めた上で、いつまで「共産党アレルギー」とダダをこねているのかと、連合と民主党に釘を刺した。

(…会員ページにつづく)

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