「野党統一候補としてみんなでやろうという大義から、全く外れた非常に姑息なやり方だ」
今夏の参院選までカウントダウンが始まったというのに、遅々として進まない「野党共闘」。足かせになっているのは、こともあろうに民主党なのではないか。野党第一党に対する不安や不満の声が野党内からもくすぶり始めている。生活の党と山本太郎と仲間たちの小沢一郎代表は2016年2月2日の定例会見で、民主党を「姑息」だと痛烈に批判した。
新潟選挙区で生活の党から立候補を表明した、森ゆうこ前参議院議員。共産、維新も候補者を擁立したが、SEALDsや総がかり行動実行委員会、学者の会やママの会からなる「市民連合(新潟)」の要請で、森氏を統一候補者に選定する話が3党で合意。民主党は自ら公言していた「年末までの候補擁立」が実現できず、事実上、擁立断念と伝えられていた。
しかし、1月31日、民主党・枝野幸男幹事長が新潟市内で記者会見を行い、菊田真紀子衆議院議員の擁立決定を急遽発表。参院への鞍替え出馬という不意打ちの展開は野党共闘の動きに横槍を入れた。
小沢一郎代表は、民主党主導の野党共闘は断念せざるを得ない可能性にまで言及した。
「統一候補を出そうという動きの中で、度々、協議をしてきたと聞いている。民主党が候補者を決めると言っていたが延び延びになって、年末までにも決まらない。そういう中で、市民連合の要請をうけて森君しかいないと要請を受けた。
ところがしばらくしたら急に、民主党本部主導で候補者を立てると。県民も面食らったのではないか。野党の統一候補としてみんなでやろうという筋道、大義から全く外れた非常に姑息なやり方だと思っている」