【敗戦・TPP】「断固反対」だったはずがいつのまにか「アベノミクスの切り札」に! 官僚も代弁を放棄する安倍政権の手のひら返し ~民主党による官僚ヒアリング第6回 2015.11.26

記事公開日:2016.1.4取材地: テキスト動画
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(取材・文:太田美智子、記事構成:佐々木隼也)

特集 TPP問題

※1月4日テキストを追加しました!

 政府が2015年11月25日に発表した「総合的なTPP関連政策大綱」には、「TPPはアベノミクスの『成長戦略の切り札』となるもの」と書かれている。しかし過去に自民党は選挙で「TPP断固反対」を掲げて大勝し、手のひら返しで交渉に参加した後でも、「国益を守る」などと国民に空手形は切りつつも、諸手を挙げて推進の姿勢を示すことはなかった。

 「(自民党は)もともとTPPに反対と言っていたと思うのだが、いつからアベノミクスの『切り札』になったのか?」

 翌日11月26日に行われた民主党による関係省庁へのヒアリング(第6回)で、小山展弘議員が尋ねた。

 「私の口からコメントすることは差し控えさせて頂きたい…」。大綱の説明にあたったTPP政府対策本部の高田潔内閣審議官が答えると、会場内は爆笑に包まれた。

 そもそもTPP交渉参加は、民主党が菅直人政権時代に言い出したものだ。これに対抗するかたちで、2012年12月の総選挙の際、政権奪還を狙う自民党は農村部などに「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない」のポスターを貼った。結果、3年ぶりに自民党が政権与党に返り咲き、現在にいたる安倍政権が誕生した。

 もし2012年当時、「TPPはアベノミクスの切り札です」などと本音を掲げていたら、自民党は大勝できただろうか。自民党・安倍政権の「嘘」がまた一つ露呈した。

■ハイライト

  • 日時 2015年11月26日(木) 14:25頃~
  • 場所 衆議院第二議員会館(東京都千代田区)
  • 主催 民主党

外国産豚肉の輸入増で国内豚の生産減は確実にもかかわらず、「飼料用米をもっと作れ」!?米国から主食用米の輸入増の代わりに打ち出される「飼料用米への転換」策へのギモン

 TPPがこのまま進めば、豚肉の輸入急増も避けられない。高価格品で現在の関税率4.3%が10年目には撤廃、低価格品も現在の関税482円/kgが10年目には50円/kgへと大幅に引き下げられるからだ。

(…会員ページにつづく)

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「【敗戦・TPP】「断固反対」だったはずがいつのまにか「アベノミクスの切り札」に! 官僚も代弁を放棄する安倍政権の手のひら返し ~民主党による官僚ヒアリング第6回」への2件のフィードバック

  1. 清沢満之 より:

    【遺伝子組み換え作物 発泡酒などにも使用/TPP 原文の政府誤訳について】
    http://www.myvi.ru/watch/G6soymdKKEWkb2mIMBKkeQ2
          ( 24 分 37 秒 〜 )

    【米大手製薬会社ファイザーとアイルランド製薬大手アラガンのインバージョン(課税逆転)合併について】
    http://www.myvi.ru/watch/o1N51u8hy0-gg9VtkjQAVw2
          ( 27 分 32 秒 〜 )

  2. 星 義広 より:

    モンサント――世界の農業を支配する遺伝子組み換え企業 単行本 – 2015/1/17
    マリー=モニク・ロバン (著)
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