「政治や社会にコミットしないでなんでものが作れるのか」 〜「自由と平和のための東京藝術大学有志の会」が旗揚げ集会 2015.10.14

記事公開日:2015.10.14取材地: テキスト動画
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(城石裕幸)

 参議院で安保法制がまさに強行「採決」されようとしていた9月なかば、国会前抗議の最前列で常に存在感をしめしていた「自由と平和のための東京藝術大学有志の会」。同会は2015年10月14日、東京藝術大学上野キャンパスで旗揚げ集会を行った。

 9月上旬に安保法案反対のアピール文を発表した同会は作曲家・池辺晋一郎氏、三枝成彰氏、音楽家・大友良英氏、坂本龍一氏、劇作家・平田オリザ氏、映画監督・諏訪敦彦氏らをはじめ、同校の卒業生や学生、教職員、関係者が呼びかけ人となって立ち上がった。

「政治や社会にコミットしないでなんでものが作れるのか」 〜「自由と平和のための東京藝術大学有志の会」が旗揚げ集会

同会HP(声明文)はこちら

■ハイライト

  • 日時 2015年10月14日(水) 18:30~
  • 場所 東京藝術大学 上野キャンパス(東京都台東区)

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「アートやデザインもデモクラシーの中にあるべき」

 集会がおこなわれた同大学の教室には160名の参加者が集まり、卒業生らがデザインした何種類もの芸大らしいのぼりが並べられていた。

集会がおこなわれた同大学の教室には160名の参加者が集まり、卒業生らがデザインした何種類もの芸大らしいのぼりが並べられていた。

 芸術学科卒業生でデザイナー・美術家のつのいてんこさんは、「東日本大震災後の東北へのボランティア活動でアートやデザインの価値がゼロになった世界を見てショックを受けた。社会にコミットするのが苦手なアーティストにできることを考えたとき、ひとりひとりができることをそれぞれの立場でやっていけばいいと思った」と語った。

 つのいさんはイタリアに行った際、アーティストが社会にコミットしていない日本の現状を話すと「そのことを考えないで、なんでモノができるんだ?政治や文化にコミットしないでなんでものが作れるんだ?」と驚かれたという。

 「イタリアでは一般の市民が日常の会話の中で価値観を共有している。デモクラシーは参加と熟議、これからしか生まれない。それはひとりではできない。その中にアートやデザインもあるべきだ」

つのいてんこさん

つのいてんこさん

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「「政治や社会にコミットしないでなんでものが作れるのか」 〜「自由と平和のための東京藝術大学有志の会」が旗揚げ集会」への1件のフィードバック

  1. ノガキノリエ より:

    器楽科卒業生です。このような動きに鈍いと思っていた母校での結成に感激しています。

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