万が一の原発事故の際、周辺住民に速やかにヨウ素剤は配布されるのか。2015年8月24日に田中俊一・原子力規制委員会委員長と面会した泉田裕彦・新潟県知事は、速やかな配布に必要な予算を確保できるよう、防災指針に盛り込むことを求めた。
26日の定例会見で田中委員長は、泉田知事の要請を受けて内閣府に確認したところ、「首長の判断で自主性に配布してよく、そのための予算措置もできる」という答えを得たことを明かした。
万が一の原発事故の際、周辺住民に速やかにヨウ素剤は配布されるのか。2015年8月24日に田中俊一・原子力規制委員会委員長と面会した泉田裕彦・新潟県知事は、速やかな配布に必要な予算を確保できるよう、防災指針に盛り込むことを求めた。
26日の定例会見で田中委員長は、泉田知事の要請を受けて内閣府に確認したところ、「首長の判断で自主性に配布してよく、そのための予算措置もできる」という答えを得たことを明かした。
記事目次
■全編動画
田中俊一・原子力規制員会委員長は、8月24日に全国知事会危機管理・防災特別委員会委員長の泉田裕彦新潟県知事と面会した。その時、泉田知事は原子力災害対策特別措置法と労働安全法との整合をとるよう、原子力規制庁として他省庁に勧告することや、防災指針をヨウ素剤を事前配布できるように改定することなどを求めた。
田中委員長は「(規制庁としての)勧告権は伝家の宝刀みたいなもの、そう簡単には抜けない」と述べ、今後の状況をよく見ながらの対応になるとした。また、ヨウ素剤の事前配布について内閣府に確認したところ、首長の判断で自主性に配布してよく、そのための予算措置もできるという答えを得たという。
ただし、泉田知事へは「機会があったらお伝えください」とマスコミを通しての返答にとどまった。