2015年7月15日(水)14時30分より、東京・六本木の原子力規制庁で田中俊一・原子力規制委員会委員長による定例会見が行われた。この日の午前の定例委員会会合にて、四国電力伊方原子力発電所3号機の設置変更を許可した。これまでに3つの発電所を設置変更許可したが、まだ多くの審査が残っており、田中委員長は「しばらく続く大きな試練だ」と述べた。
2015年7月15日(水)14時30分より、東京・六本木の原子力規制庁で田中俊一・原子力規制委員会委員長による定例会見が行われた。この日の午前の定例委員会会合にて、四国電力伊方原子力発電所3号機の設置変更を許可した。これまでに3つの発電所を設置変更許可したが、まだ多くの審査が残っており、田中委員長は「しばらく続く大きな試練だ」と述べた。
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午前に開催された定例の原子力規制委員会にて、四国電力伊方発電所3号機の新規制基準への適合性に係る原子炉設置変更が許可された。
田中俊一委員長は「原子力規制委員会として法律に基づいて運転にあたり、求めてきたレベルの安全性が確保されることを確認したことになる」と所見を示し、引き続き詳細な部分について、工事計画認可や保安規定の認可等、法令上の確認を進めていくことになると、再稼働までに残っている工程を述べた。
四国電力の審査申請から許可までに2年を要したことについて、田中委員長は、「今の審査状況から言うと、たぶんやむをえなかった」と感想を述べた。各発電所の敷地固有の項目、つまり、基準地震動や基準津波の設定に予想以上に時間がかかったという。しかし、今後審査を進める類似のプラントになれば、だいぶスムーズに進み、スピードアップできるだろうと予測した。
とはいえ、これまでに3件の申請を審査、設置変更を許可したが、まだ審査途中のものが多く残っていることから、「今はいっぱい他に申請されているところもあるんで、これをいかに、審査を進めていき、許可審査を進めていくのかというのは、これからしばらく続く大きな試練だと思います」と感想を述べた。
設置変更許可の結果をまとめた審査書(案)に対してパブリックコメントが行われているが、今後続けるかどうかは検討課題だという。