「小学校5~6年生頃の時に、日本の政府は狂っている、と思いました。国民の意見を聞いていないということや、自分たちのことしか考えていないと思うし、考えていることが小学生並だな、と思いました」――。
こう話すのは、8月2日に行われた高校生による安全保障関連法案に反対する「高校生デモ」に参加した女子。まだ14歳。中学2年生だ。
IWJのインタビューに答えたこの女性は、この日のデモに家族とともに参加したという。「私達の世代に関係することなので、凄く怖いです」と話すなど、安倍政権が進める安保法案を自分の問題として受けとめていることが分かる。「集団的自衛権は絶対にいらないと思います。なんで、他の国の戦争に行くのかがわからないんですよ」と、安倍政権への怒りを切実に訴えた。
以下、この14歳女性に行ったIWJのインタビュー全文を掲載する。
14歳女性インタビュー書き起こし
「小学校6年生の時に、地元の戦争について調べていて、戦争の脅威を知り、安保法案のことや、憲法9条改正のこととか、これはまずい、と思いました。私達の世代に関係することなので、凄く怖いです。徴兵制や空爆を落とされることも、とても怖いので、絶対に止めたいと思いました。今回は自分と年齢の近い人が主催ということで、家族に『自分も行きたい』と伝え、家族で参加しました。
地元である東京の八王子市は、空爆を落とされた場所で、防空壕が沢山ある。友だちの庭とかにもあります。
小学校5~6年生頃の時に、日本の政府は狂っている、と思いました。国民の意見を聞いていないということや、自分たちのことしか考えていないと思うし、考えていることが小学生並だな、と思いました。憲法を改正するなら、ちゃんと国民に説明した方が良いと思います。
最近になって政府はちゃんと説明していると言っているが、支持者にしか説明をしていないと思う。支持していない人達に、どう理解してもらうのか、ということは、まったく考えず、支持者にのみ説明し、支持を受けようとしているのが、それが気に食わない。話を聞かないクラスの男子と同じレベルだと思いました。
集団的自衛権は絶対にいらないと思います。なんで、他の国の戦争に行くのかがわからないんですよ。第2次世界大戦は日本が真珠湾に攻撃してなったことなので、それは日本の自業自得だし、また同じことを繰り返そうとしているので、話し合いで解決すれば良いと思います。武力はいらないと思います。
会見を見たが、政府は『武力の行使もやむおえない場合は使う』と言っていたが、憲法9条で、武力の行使は使わないと謳われているので、違憲だと思いました。会見で言っていることが、二転三転していたので、これは駄目だ、と思いました。
もっと国民の声を聞いて欲しい。こどものことや、日本のこと、世界全体のことを考えて物事を発言してほしいと思います。
安保法案も憲法9条も自分たちに関わることなので、自分なりに考えて、解釈していってほしいと思います」
素直、率直。当たり前のことを当たり前に言っている。
こんなことをわざわざ言わないといけないなんてね。
ひどい世の中になったもんだ。
政治や世界情勢に興味があるのは良い事だ。
だけど、広い視野で国外からの目線でも考えられるようになるといいと思う。
平和を語るだけで平和になるならもうとっくになっている。
なぜ今平和といえる状態なのか。
それを維持するために、今までどうしてきてこれからどうすべきなのか。
話が通じない相手に対してどう対応するのか。
日本を守ってきたアメリカは今どういう状況なのか。
メディアの一方的な言い回しに振り回されないで、
色々考えてみて欲しい。
少なくとも、パールハーバーと安保法案を同列に考えることは無くなると思うから。