新国立競技場建設問題をめぐり、デザイン選考で審査委員会の委員長を務めていた建築家の安藤忠雄氏が、2015年7月16日、都内で記者会見を行なった。
新国立競技場は、当初の建築費用を1000億円以上も上回っていることが発覚しており、責任の所在がどこにあるのか、注目を集めている。そのカギを握る一人であるとして、審査委員長の安藤氏の言動にも視線が注がれていたが、7日、出席するはずの競技場の事業主体である日本スポーツ振興センター(JSC)の有識者会議を欠席したため、さらなる話題を呼んでいた。
(IWJ・青木浩文)
特集 新国立競技場
※7月17日テキストを追加しました!
新国立競技場建設問題をめぐり、デザイン選考で審査委員会の委員長を務めていた建築家の安藤忠雄氏が、2015年7月16日、都内で記者会見を行なった。
新国立競技場は、当初の建築費用を1000億円以上も上回っていることが発覚しており、責任の所在がどこにあるのか、注目を集めている。そのカギを握る一人であるとして、審査委員長の安藤氏の言動にも視線が注がれていたが、7日、出席するはずの競技場の事業主体である日本スポーツ振興センター(JSC)の有識者会議を欠席したため、さらなる話題を呼んでいた。
記事目次
■ハイライト
「有識者会議に出なかったから『すべて安藤さんの責任や』というのは『ちょっと分からないな』と思っておりました」
安藤氏は会見で、競技場の工費に関する批判が自分に向けられることに対し不服を唱えた。
安藤氏は、設計は「デザイン案選定」、「基本設計」、そして「実施設計」の3つの工程があると説明。その上で、「私たちが頼まれたのは、『デザイン案の選定』まで。選んだ責任はあるが、2520億円になった理由を私も聞きたい」と、工費に関する自らの責任を否定した。
一方、「コンペの際に1300億円という規定があったと思いますが、『専門家の目から見たらザハ・ハディド氏の案は収まらないのは明らかだ』という声が多い。(デザイン選定)時点で、その点は把握されていたのですか?」という記者からの質問に安藤氏は、「私はこんな大きなもの作ったことありませんからね。『へええ、(そんなに)要るんだな』、ぐらいにしか思っていなかった」と、まるで責任感が感じられないような回答もあった。
(…会員ページにつづく)
安藤忠雄さん、貴方が審査したのは、建築学科の学生のコンペだったのでしょうね!
もっとも、貴方は、建築学科の出身でないから、その感覚は無いでしょうがね!
「私はこんな大きなもの作ったことありませんからね…」新国立競技場デザインの審査委員長を務めた安藤忠雄氏が会見、責任は基本設計した側にあると自らの責任を否定 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/253204 … @iwakamiyasumi
誰もが責任回避。安倍政権の姿勢をよく表している。
https://twitter.com/55kurosuke/status/622006070899113984