奄美の山を切り崩し、辺野古の海を埋めるかのような政府の強行、ずさんな環境保全策で生態系が壊されつつある現実~辺野古の海を守る緊急シンポ・環境省ヒアリング 2015.4.14

記事公開日:2015.4.23取材地: テキスト動画
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(IWJ・青木浩文)

※4月23日テキストを追加しました!

 「辺野古の海を守る緊急シンポジウム」が2015年4月14日(火)、衆議院第一議員会館で開催され、シンポジウム後半は環境省ヒアリングも行われた。主催は日本自然保護協会。

 シンポジウムの冒頭、同会理事長の亀山章氏は、「辺野古大浦湾の自然保護の問題は、世界の自然保護問題としてとらえる必要がある。一国の防衛問題とは次元の異なるものだと思っている」と訴えた。

 日本自然保護協会の安部真理子氏は、「辺野古大浦湾は、絶滅危惧種のジュゴンをはじめ、サンゴ群集、海藻藻場、マングローブ、干潟、泥地、砂地が大きな一つのセットになり、微妙なバランスを取りつつ現在の状態を保っている。生物多様性豊かな、脆弱な自然」であると説明。その一方で防衛省の環境保全措置がいかにずさんであるかを指摘した。

 自然と文化を守る奄美会議の原井一郎氏は、「辺野古埋め立て用と思われる砕石が島内でさかんに行われている。赤土が雨に打たれ海水に流入し、サンゴ礁に深刻なダメージを与えている」と、危機感を募らせていた。

 辺野古の埋め立てには、大量の土砂が必要になる。その主要な調達先予定地の一つが奄美大島だ。原井氏は、山林がごっそりと削り取られた奄美の山々の写真を示しながら、まるで、奄美の山を切り崩し、辺野古の海を埋めようとするかのような状況や、苦悩する島民の様子を伝えた。

■ハイライト

  • スピーカー 原井一郎氏(自然と文化を守る奄美会議)、安部真理子氏(日本自然保護協会)

非公開で設置されていた「土砂調達検討委員会」で「アセス逃れの議論」

 「辺野古の埋め立てには、2100万立方メートルの土砂が必要とされ、10トンダンプに換算すると約340万台分、東京ドームで17個分の大量搬送。その内1700万は、門司、奄美大島、天草、五島列島、瀬戸内、徳之島などの島外から持ち込まれる予定になっている。このような土砂による埋め立てには、土砂の調達先における山林の破壊と、埋立地への外来種の混入の問題がある」と、安部氏は埋め立て土砂による環境への懸念を示した。

 「土砂の調達に関しては、2009年に沖縄防衛局が『土砂調達検討委員会』を非公開で設置していたことが、共同通信の粘り強い情報開示請求により判明。議事録からは、埋め立て土砂を環境影響評価(アセスメント)の対象にしないためにはどうしたらよいかという、『アセス逃れの議論』が展開されていたことがうかがわれる」と解説した。

 「さらに、2015年3月、政府は辺野古埋め立てに県外から持ち込む土砂は環境影響評価の対象としないとする閣議決定を行った。同地域の環境保護がより難しい状態となっている」と、安部氏は説明した。

奄美の海岸に大量に積み上がられた土砂――辺野古へ積み出しの準備か?

 原井氏は、「砕石業者は辺野古向けだとは認めない。しかし、奄美の島ではすでに大規模な砕石が行われ、島外への搬出準備が着々と進んでいると思われる」と、近況を報告した。

 「奄美には主に三箇所の砕石場がある。その一つである瀬戸内町阿木名(あぎな)地区・土泊(どはく)は、戦後から続く大きな砕石場。現在、そこから3キロ離れた海岸の脇に、湾口に向かって大量の土砂が積み上げられている。高さ7~8m、幅150m、奥行き15m、推計15万立方メートルの土砂だ。行政に確認したところ、砕石場で土砂を積み置く場所がないため、臨時的に積み上げている場外廃土置き場として、砕石業者に認めているとのこと」

 原井氏は、現地の写真を示しながら、このように説明。

 「しかし、これは辺野古に土砂を運ぶ前段階。ここに土砂を積み置き、海中に杭を打ち、ベルトコンベヤで沖の大型船に積み載せるための準備ではないか」と、住民の間に拡がる噂を紹介した。

 「また、雨で赤土が砂浜を伝わって海に流れ出し、サンゴ礁に被害を与える可能性はないのか、台風の波が土砂を海中に飲み込む可能性はないのか」など、環境への懸念も示した。

山林を買いまわる本土の業者――「捨て置く山に値が付けば、 一生にあるかないかの売買、心が動く地主も出てくるのでは」

(…会員ページにつづく)

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「奄美の山を切り崩し、辺野古の海を埋めるかのような政府の強行、ずさんな環境保全策で生態系が壊されつつある現実~辺野古の海を守る緊急シンポ・環境省ヒアリング」への1件のフィードバック

  1. 明智 小五郎 より:

    タイトル : トンブロックの周りには立派な珊瑚が生えてくる

    (翁長雄志・共産党・沖縄タイムス・琉球新報・プロ市民) は本当に馬鹿だねぇ

    辺野古の工事で、サンゴが破壊された?

    サンゴの生命力は、そのへんに生えている植物と同じだよ。 ブロックに押しつぶされて破壊されたところで、放っておいても また生えてくる。 サンゴにとって最適な環境だからだよ。 地球環境の変化で 沖縄の海水温が低下しない限りは生育に問題ない。 
    沖縄に住んでいて、こんなことも分からないのかねぇ。 勉強してくださいよ。 本当に馬鹿な連中だなぁ。

    そんなにサンゴが心配なら、オニヒトデの駆除でもした方がいいんじゃないか?

    まあ、間抜けな共産党が仕組んでることは分かっているがね。 沖縄県民の皆さんはインターネットで、何が真実なのかを 大いに勉強してください。 くれぐれも(翁長雄志・共産党・沖縄タイムス・琉球新報・プロ市民) には騙されないようにしましょうね。
      
    ●特に、日本共産党は(悪の総本山)ですからね。 近寄ってはいけません。 共産党という組織は、いつも悪巧みをしています。 翁長雄志は共産党と手を組んだのが運の尽き。 共産党は人々を洗脳するのが得意です。

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