汚染水問題に関する緊急政府交渉が2015年3月12日(木)、ハイロアクション福島、原子力規制を監視する市民の会、FoE Japan、福島老朽原発を考える会、グリーンピース・ジャパン、グリーン・アクション、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会、反原発・かごしまネット、玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会らの共催で東京都千代田区の参議院議員会館にて行われた。
(IWJ・松井信篤)
※3月31日テキストを追加しました!
汚染水問題に関する緊急政府交渉が2015年3月12日(木)、ハイロアクション福島、原子力規制を監視する市民の会、FoE Japan、福島老朽原発を考える会、グリーンピース・ジャパン、グリーン・アクション、美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会、反原発・かごしまネット、玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会らの共催で東京都千代田区の参議院議員会館にて行われた。
記事目次
■ハイライト
政府交渉の事前集会では、福島県郡山市在住の女性が、東電は漁連や漁協には何度も説明をしているが、私たちには説明してくれないと実情を語った。説明会の開催を市民らが粘り強く東電に求めたところ、2014年12月に40名限定という条件のもとでようやく実現したという。
この市民説明会で東電側は、トリチウムが取り除けていない汚染水を海へ放水したいと説明。現状のように汚染水が入ったタンクが作り続けられている状況が続けば、福島の復興が進まないと主張していた。
本当に安全ならば、きちんと県民説明会を行うよう市民側が求めたところ、「安全だと説明しなければならないという意味が分からない」と東電側は回答。タスクフォースで行われているトリチウムを取る方法が確立されるまでは、海洋に流さずに、貯め続けてほしいという要求にも答える様子はないという。
さらに、2月には福島第一原発の排水溝から、高濃度の放射性物質を含む水が外洋に漏れ続けているのを放置していた事実が判明している。これに対して、福島の参加者から、「本当に騙された。東電への信頼は地に落ちた」と声が上がった。
県外に避難している福島出身の女性は、こうした汚染水問題について、「海洋への放射性物質拡散の問題。これをどんな風に止めれば良いのか。おそらくこの答えを持っている人は、世界中でいないのではないのか」と語る。市民らは、汚染水を止めなくてはならないとし、英知を集め、解決に向けて動き出せるよう国際署名を行う準備を進めているという。
政府交渉では、実際に海洋へ汚染水が流出したK排水路の放射能濃度上昇の原因について、質問があがった。東電は福島第一原発2号機原子炉建屋に付随する大物搬入口屋上に汚染源があったことを確認しており、3月いっぱいかけて除染できる見込みだと回答した。また、類似する汚染源が存在する可能性もあるという。
さらに、2013年11月には、すでにK排水路の放射能濃度が上昇していたことを東電は把握している。放射能濃度のデータを公表・説明できなかった理由として、東電は、線量軽減の対策効果を確認する為にデータ採取をしていて、数値が下がらないので原因特定をしていたという。「データの公表には思いが至らなかった。私共の配慮が足りなかった。深く反省をしているところでございます」と弁明した。
規制庁は面談の中で、排水路について特定できたデータは、速やかに伝えるよう指摘していたという。これまで汚染水がどれだけ海洋に放出されたのかについて、東電は放射能放出量については正確に求める事ができないとし、今後、放射能放出量の数値を評価して、結果を報告するという。
そして、現在海洋に出ているK排水路を港湾内にルート変更する方向で検討していると説明した。
市民側は、4年前の事故から海洋へ汚染水が流出していたのかを質問。東電は、「事故後からK排水路の雨水というのが流れ続けてございます。事故直後のデータはございませんけども、現状と同様(放射能濃度)な状況だったと考えます」と、事故後から4年もの間、汚染水が海洋流出し続けていたことを認めた。
(…会員ページにつづく)
福島原発事故直後から4年間にわたり汚染水を海洋流出し続けていたことを認めた東京電力~汚染水問題に関する緊急政府交渉 http://iwj.co.jp/wj/open/archives/238604 … @iwakamiyasumi
東電「安全だと説明しなければならないという意味が分からない」←はぁ?意味が分からない。
https://twitter.com/55kurosuke/status/583020141744504833