東京都の舛添要一知事は1月9日、定例の記者会見を行ない、前回の会見に引き続き、東京五輪のための迎賓施設「延遼館」復元などについて冒頭発言した。記者からの質問では、仏の新聞「シャルリー・エブド」襲撃事件への感想を語った。
(IWJ・石川優)
東京都の舛添要一知事は1月9日、定例の記者会見を行ない、前回の会見に引き続き、東京五輪のための迎賓施設「延遼館」復元などについて冒頭発言した。記者からの質問では、仏の新聞「シャルリー・エブド」襲撃事件への感想を語った。
■ハイライト
今月1月7日、仏・パリで週刊新聞の「シャルリー・エブド」本社が、テロリストによって襲撃され、死亡者12名、負傷者11名を出した。
この事件について、記者からの質問に舛添知事は次のように答え、襲撃犯を批判した。
「やはり断じて許すことはできない。国際的な連帯で抑えていかないといけない。格差の存在とか、いろいろ経済が今、悪くなって、排外主義、体外主義、ショービニズムとかナショナリズム、そういうのが起こってきている。そういうことが背景にあるからやって良いということではない。イスラムの教えというのは本当にヒューマニズムと平和なのです。だから、ああいうことをやって良いのかなというのは率直に思っています。特に日本で、東京でああいうことを絶対に起こしてはいけない」
また、舛添知事は、様々な立場の人を亡命者として受け入れている仏国で起きたことにも注目し、寛容な仏国の急所を狙った事件であると、自身の考えを明かした。
「諸外国から迫害された人達を亡命者として受け入れる。イランでバーレビ王朝が倒れた。倒した方と倒された側の革命、反革命、両方がパリに逃げてくるという。私は、底流に、自分の街が世界に誇るべき街という時に、そういう困った人を懐を大きく開けて、宗教はどうであれ、信条がどうであれ、意見がどうであれ、受け入れるということにパリの深いところがあったので、だから、一番大事な所をやられてしまったわけですよ」
(…会員ページにつづく)