福島第一原発4号機燃料プールから燃料移送が完了、社長メッセージVTR~東電定例記者会見 2014.12.22

記事公開日:2014.12.22取材地: テキスト動画
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 2014年12月22日17時30分から、東京電力で定例記者会見が開かれた。福島第一原発4号機燃料プールから燃料移送が完了し、すべて共用プールや6号機燃料プールへ移送し終えた。今後4号機は燃料プール内の制御棒や、機器仮置きプール(DSピット)に保管されている機材の管理を続けることになる。

■全編動画

  • 日時 2014年12月22日(月)17:30~
  • 場所 東京電力(東京都千代田区)

4号機燃料プールから燃料移送完了、社長メッセージVTR

 昨年2013年11月18日から開始した、4号機使用済燃料プール内の燃料集合体を移送する作業が、22日の15時2分に全て完了した。1535体あった燃料集合体は共用プールへ移送、一部の新燃料は6号機の使用済燃料プールへ移送された。今後しばらく冷却を続けた後、より安全性が高いとされる乾式キャスクへ移し、乾式キャスクの状態で保管される予定だ。  作業完了に伴い廣瀬直己東京電力社長は、「これまでにない作業への挑戦」であり、「作業環境も厳しい状況だった」としながらも、関係企業各社の協力のもと、無事に取り出すことができたとコメント。さらに、今後始まる1、2、3号機の燃料取り出しに4号機の経験を活かしたいと述べた。  コメントの最後に廣瀬社長は、「作業計画および進捗状況を積極的に公開してまいります」と情報公開に前向きな姿勢を示している。

4号機、燃料はなくなったが廃材がまだ残っている

 4号機建屋から燃料はなくなった。しかし、使用済燃料プールの中にはまだ制御棒がある。”DSピット”の中には、シュラウド取り替えの際に出た廃材などが保管されている。これらは放射化しており、引き続き冷却を続け、管理を続けていかなければならない。もちろんプール水の水位も水質も管理し続ける必要がある。しかし、その後の詳細な工程については未定で、しばらく現状のままだという。

ALPS、除去できない4核種への対応改造はまだ途中

 さまざまなトラブルを起こしている多各種除去設備(ALPS)について、「こういう状況を見ていると、現実的に3月末に終えるのかどうか、できない可能性はあるか、絶対大丈夫なのか、その辺を」と記者が進捗について質問した。  ALPSは、現在取り除けてない4核種の改造を進めている途中で、本格運転の形になっていないと東電は説明する。だが、ALPSの処理量は、1月から一日あたり1960トンの処理を目指しているが、12月中には一日あたり1260トンを目指しているという。一方モバイルストロンチウムの処理量は一日あたり1800トンだと、東電は考えている。  両者を合わせると一日あたり約3000~3700トンの処理ができる。現在タンクに滞留しているRO濃縮水は約32万トンある。32万÷3000=106日と、約3か月強で処理を終えられることになる。つまり、計算上は年度内に処理を完了するという、当初の計画が達成できると東電は考えている。 ■■■■■■ 以下、東京電力ホームページより、リンクを表示

報道配布資料

2014年12月22日

2014年12月21日

2014年12月20日

2014年12月19日

プレスリリース

2014年12月20日

福島第一原子力発電所の状況について(日報)(東北地方太平洋沖地震による当社原子力発電所への影響)

道関係各位一斉メール

2014年12月22日

2014年12月20日

2014年12月19日

写真・動画集

その他

2014年12月18日

2014年12月15日

2014年12月10日

福島第一原子力発電所 データ集

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