電源開発株式会社は、大間原子力発電所に関する設置変更許可および工事計画認可の申請を行なった。電源開発株式会社の永島順次・取締役常務執行役員は、審査申請により国に安全性を確認してもらうことは、ひとつの重要なステップだという考えを示した。
電源開発株式会社は、大間原子力発電所に関する設置変更許可および工事計画認可の申請を行なった。電源開発株式会社の永島順次・取締役常務執行役員は、審査申請により国に安全性を確認してもらうことは、ひとつの重要なステップだという考えを示した。
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2014年12月16日9時45分に、電源開発株式会社は大間原子力発電所に関する、設置変更許可および工事計画認可の申請を行なった。原子力規制庁の山形浩史安全規制管理官が申請を受け取った。その後、電源開発株式会社の永島順次・取締役常務執行役員のぶら下がり取材が行われた。
大間原子力発電所は、全てウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料を使用することができる”フルMOX”発電所としての初の審査申請になる。また、まだ建設中の発電所としても、初の審査申請だ。
フルMOXであることについて、電源開発株式会社の永島順次・取締役常務執行役員は、国のエネルギー基本計画にある核燃料サイクルの推進から、プルトニウムの利用を推進していくのは非常に重要だという考えを示した。大間原発については、全炉心にMOXを装荷できる計画なので、「重要な核燃料サイクルの推進のためにぜひとも貢献したい」と、安全な発電所作りを進めていきたいとの抱負を述べた。
大間原発の使用済MOX燃料は、「再処理事業で再処理するまでの間、適切に貯蔵管理していきたい」と永島氏は説明。しかし、MOX燃料を処理できる再処理工場はまだ存在しない。具体的にどこで、いつまでに再処理するのか、との記者の質問に対し、「六ケ所の次の再処理の施設について、今後関係する工場について議論を進めていくことになると思うので、その動向をしっかり見ていきたい」と答えた。
核燃料サイクル全体の中で、国全体で検討している計画の一環として今後検討するだろうから、それをしっかり見極めていきたいという。「見極められない場合は止めるのか」と記者がさらに質問を重ねたが、永島氏は「見極めていくということだ」と答えるにとどまった。
運転開始目標について、永島氏は、審査が約1年かかり、それから工事を開始すると、約5年後の2020年の12月に燃料装荷できるとし、その後、一般的に燃料装荷から約1年試運転を行うので、運転開始は2021年という見通しだという。
今回の審査申請について永島氏は、「安全をしっかり確保して安全な原子力発電所を作っていくということが、とても大切だ」「今回申請することで、国によって安全性を確認してもらうということは、ひとつの重要なステップだと考えている」と述べた。
■関連資料(規制庁ホームページへリンク)
大間原子力発電所に係る新規制基準への適合性審査の申請について