9月18日(木)、原子力規制委員会の委員長代理を2年の任期を終えて退任する島崎邦彦氏の記者会見が、原子力規制庁で行われた。
島崎委員は「規制の礎になるのは科学そのもの」と語り、3.11以後に科学や科学者への不信を取り除きたいという思いで委員を務めてきたと振り返った。また、自民党内部などから、審査における島崎委員の判断が厳しいという声が上がっていた事に対して、「私から見て厳しいことは一つもありません。何故そのように言われるか本当に分かりません」と述べた。
7月16日、新規制基準に基づく川内原発の安全性が確認されて審査書案が提示された。以前から懸念されている原発周辺のカルデラ巨大噴火に伴う火砕流や火山灰については「川内原発の火山対策の議論については十分できた」と語った。最後に記者から「島崎委員、本当は留任したかったんでは?」と問われて「全然」と笑顔で顔を横に振り、会見場を後にした。