10月23日から10月31日まで開かれる東京国際映画祭の記者会見が8月26日、アカデミーヒルズで行われた。
オープニングフィルムは、ディズニー・アニメーションの最新作『ベイマックス』が、ワールドプレミアで公開される。一方、クロージングフィルムは、累計発行部数1100万部を突破する岩明均氏の『寄生獣』の実写映画が選ばれた。
今年の映画祭は、従来開かれている六本木ヒルズに加えて、TOHOシネマズ日本橋や、歌舞伎座での特別上映イベントも開かれる。10月27日に行われる特別上映では、「世界の喜劇王」チャールズ・チャップリンの『街の灯』や、歌舞伎俳優による舞踊などが披露される予定だ。
特集上映では、10月24日から30日まで、「庵野秀明の世界」が行われる。この日の会見では、映像作家である庵野氏の手がけた作品を上映する、「庵野秀明の世界」の紹介映像が上映された。
映画祭では、自主制作の貴重な作品やCMなど、およそ50作品が大型スクリーンで上映される。その中には、社会現象を巻き起こした「新世紀エヴァンゲリオン」のTVアニメーション全話なども含まれている。
この日、ゲストに招かれた庵野氏は、自身の自主制作時代から現在に至るまでを振り返った。庵野氏は、忘れがたい作品として「新世紀エヴァンゲリオン」を挙げ、好きなものだけを作れた自主制作時代の作品が、自分の原点だと語った。
記者会見終了後には、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーと庵野氏の囲み取材が行われた。
「庵野秀明の世界」発案者である鈴木氏は、庵野氏に決めた理由を「宮﨑駿なき後は庵野秀明。それしかないです」と答えた。鈴木氏は、今後20年、日本のアニメーションを牽引していく存在だと、庵野氏を高く評価した。