安倍政権による解釈改憲に反対の声を上げる市民らが6月23日、総理官邸前で「閣議決定で『戦争する国』にするな! 与党協議で勝手に決めるな! 緊急官邸前行動」を開いた。
(IWJ・原佑介)
安倍政権による解釈改憲に反対の声を上げる市民らが6月23日、総理官邸前で「閣議決定で『戦争する国』にするな! 与党協議で勝手に決めるな! 緊急官邸前行動」を開いた。
■ハイライト
憲法改悪阻止各界連絡会議の平井正氏は、大手メディアの世論調査において、集団的自衛権行使容認に反対する意見が過半数以上を占めると紹介し、「9条は変えてはならないという国民の声が反映した結果だ」と主張した。
その上で、「公明党などの議員事務所には、反対意見のFAXが積まれている。この行動をさらに強めながら、さらに決定的に追いつめていこう」と呼びかけた。
国立音楽大学の小林緑名誉教授は、沖縄戦の「慰霊の日」であるこの日、最後の激戦地となった沖縄県糸満市で開かれた戦没者追悼式に言及した。
小林氏は、式に出席した安倍総理が、「沖縄の方々の気持ちに寄り添い、『できることはすべて行う』という姿勢で、全力を尽くす」とスピーチしたことに触れ、「沖縄の基地軽減に全力を尽くすと言いながら、一方では戦争に突き進んでいる。戦争になれば、必ず沖縄が一番に犠牲になるのは目に見えている。この二枚舌で、嘘を付く人が首相でいることは世界に対して恥ずかしい」と痛烈に批判した。
参加した約500人(主催者発表)の市民らは、「戦争反対」「解釈改憲絶対反対」「与党協議で勝手に決めるな」とシュプレヒコールを上げた。集会終了後も一部参加者らは抗議を続け、「安倍は辞めろ」とコールした。