「行政代執行はあるのか」「被害者の生活再建が先だ」双葉町、大熊町の住民らが政府に不信感 中間貯蔵施設に関する説明会で 2014.6.8

記事公開日:2014.6.9取材地: テキスト動画
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(IWJ・ぎぎまき)

 「とにかく一軒一軒、頭を下げてお願いするしかない。納得いただけるまで何度も説明にあがるしかない」――。

 除染作業で発生した汚染土壌などを中長期的に保管する「中間貯蔵施設」の建設を年内に目指す政府は、5月31日から計16回にわたる住民説明会を開始した。6月8日には9回目となる説明会を東京都内で開き、建設候補地にあがっている福島県双葉町、大熊町から都内に避難している住民ら約200人が集まった。

 中間貯蔵施設の設置には両町の了解が前提となるが、建設候補地にかかわる土地の所有者である双葉町出身の住民の一人が、「行政代執行はやるのか」と環境省を問い詰める場面もあった。

 環境省の担当者は、「今のところは想定していない。一生懸命頭を下げてお願いするしかない」と繰り返し頭を下げて答えた。と言いつつも、環境省は説明会で何度も、「中間貯蔵施設は絶対に必要な施設だ」と強調し、一歩も引かない姿勢を見せている。

記事目次

■ハイライト

  • 対象 双葉町及び大熊町の町民の方/中間貯蔵施設候補地内に不動産をお持ち(法人事業主含む)の方
  • 出席省庁 環境省、復興庁、内閣府、資源エネルギー庁等

中間貯蔵施設、東京ドーム約12〜23倍分

 現在、除染土壌や廃棄物などは、点在する仮置き場や除染が行われた現場で保管されたままだ。今後、長期的に続く除染作業を円滑に進めるため、安全かつ集中的に貯蔵する目的で計画されているのが「中間貯蔵施設」の建設だが、政府は来年1月からの運用を目指している。

 双葉町と大熊町をまたがる約3〜5キロ平方メートルの敷地面積に運ばれる予定の廃棄物の量は、容量にして東京ドームの約12〜23倍分。昨年4月から始まった現地での地質調査で、この土地での施設設置が「可能」と判断された。この日の説明会で、環境省はごくわずかな時間で調査結果について触れたが、資料を読み上げるだけの説明に、住民からは「待った」の声があがった。

なぜ双葉町、大熊町なのか説明を

 「まず、なぜ双葉町と大熊町に中間貯蔵施設を作らなければいけないのか説明して下さい。これまで、国が県にどういう説明をしてきたのか、私たちには分からない。8000ベクレル/kg(※)という数字も恐ろしい。素人には理解できない。一番の被害者である私たちが、なぜこんな説明を受けなければいけないのか」

 両町に施設を建設する理由について聞かれると、環境省は、「各地からの汚染土壌を効率的に搬入するため、主要幹線道路からのアクセスが容易なこと、高濃度の廃棄物が大量に発生する地域になるべく近いことから、両町を選んだ」と回答した。

 福島原発事故が発災した年の10月に、国はすでに中間貯蔵施設の基本的考え方を公表していたが、候補地を選んだ理由をこの日初めて、住民らに説明する始末。当事者を蚊帳の外に置いた、一方的な政策の実態が露呈した。

「最終処分場」は信用できない

(…会員ページにつづく)

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「「行政代執行はあるのか」「被害者の生活再建が先だ」双葉町、大熊町の住民らが政府に不信感 中間貯蔵施設に関する説明会で」への1件のフィードバック

  1. @WoodBookbeginさん(ツイッターのご意見より) より:

    双葉町と大熊町をまたがる約3〜5キロ平方メートルの敷地面積に運ばれる予定の廃棄物の量は、東京ドームの約12〜23倍分。

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