2012年5月7日(月)、原子力安全・保安院会見(16:00~)の模様。
※有志による文字起こしを追加しました。
2012年5月7日(月)、原子力安全・保安院会見(16:00~)の模様。
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■全編動画
○森山対策監:
本日、北陸電力 志賀原子力発電所 プルサーマルに関する原子力安全委員会、及び原子力委員会への諮問を行なっているので、後ほど簡単に紹介する。福島第一は連休中、あまり作業を行なっていなかったので前回から大きな進展はない。
2号機、3号機いずれも滞留水については本日も移送中。タービン建屋の水を高温焼却炉建屋へ移送している状況。4号機塩分除去装置ROは今も停止中。まだ不具合の調査中。トレンチ水溜まり 2号機取水口付近ピットは既に埋設作業終えているが、
3号機も本日から水の移送、埋設のための準備作業を行う。水処理 キュリオンは本日まで停止中。その他パラメータ 原子炉注水 11時現在 1号機 給水系4.5 CS系2 2、号機 給 3 C系5.8、3号機 給1.9 C系 5(m3/h)
水素濃度 2号機だが少し濃度が上昇している事を5月2日に申し上げたが、本日も5月2日と同じレベル。 1号機 A系0%、B系 0.02%、2号機 A0.54 B 0.53、5/2以降上昇傾向ない。3号機 A 0.18 B 0.13%
使用済燃料プール水温 1~4号機順 21℃ 22.1℃ 21.1℃ 30℃。気温の上昇に伴い少し上がっている。
被ばくの関係で先ほど入ってきた情報。作業員に内部被曝の可能性。淡水化装置関係のホースP管取替の移設工事をしていた協力企業の作業員が15時15分ごろ、免震重要棟での汚染検査の結果、口の周りに汚染が確認されたと言う事で、
既に除染はされているが、今後、WBCを実施する予定。鼻スミアの結果は異常なかったと聞いている。これは先ほど入ってきた情報であり、分かっているのはその範囲。前回のブリーフィングでアスベストの件で質問があった。
福島第一については旧事務本館でアスベストが使われていたが、その対応がどうなっているかという質問だった。平成20年にアスベスト撤去は終えていると聞いている。東電の会見でも同様の質問を頂いているということで、
東電の方からも詳しく説明あろうかと思う。福島第一関係は以上。
○森山対策監:
今配布している北陸電力 プルサーマルに関する諮問について。http://j.mp/JJAEKU 説明すると北陸電力の志賀原子力発電所については、平成22年6月に設置変更の申請があった。内容は1号機にプルサーマルを導入、採用するという事、それから1号機と2号機の使用済み樹脂タンクを1号機、2号機でそれぞれ許可をしていたが、共用化をするという2つだった。
これについては 昨年3月に一旦、原子力委員会、及び安全委員会に諮問をしていた。その後、昨年9月に北陸電力から申請を変更したいと。具体的には使用済み樹脂タンクを共用化するという申請を一旦削除した上で、改めて別個の申請として昨年9月30日に申請をされていた。
従ってこの志賀原子力発電所については2つ申請が行われていたということだ。安全委員会では基本的には1申請ごとにダブルチェック審査をするということであり、これまで使用済み樹脂タンクの共用化の審査を頂き、こちらについては3月に許可を行なっていたということだ。
この許可が終わったので、保安院として、一度諮問をして1回取り下げたということだが、既に保安院の審査は終わっていたので、再度改めて諮問をしたということである。本日、安全委員会の方に諮問し、これから安全委員会の審査を受けるという状況だ。
私からの説明は以上だ。
○毎日岡田:
内部被曝の件でちょっと聞き取れなかった。時間は何時何分?
○森山対策監:
15時15分頃に確認されたということ。
○毎日岡田:
内部被曝が確認された?
○森山対策監:
口の周りに汚染があると。重要免震棟で汚染検査をしたところ、口の周りに汚染が確認されたということで、WBCを行いますと。まだ実施された戸井連絡はない。で、被曝の可能性があるので鼻スミアを一応実施し、そちらは異常なかった。鼻スミアとは鼻の中を拭きとって調べるが、それでは異状はなかったということだ。
○毎日岡田:
内部被曝はまだわからないという事?
○森山対策監:
わからない。口の周りに汚染があったので、可能性は否定出来ないのでWBCまで行うという事だ。
○毎日岡田:
一番最初の汚染検査でどれぐらいの程度か分るか?
○森山対策監:
こちらに具体的な数字はまだ入っていない。
○毎日岡田:
男性?
○森山対策監:
そうだな。
○毎日岡田:
歳は幾つぐらい?
○森山対策監:
まだ確認できていない。今一報が入ったところ。
○毎日岡田:
作業としては淡水化装置ホースの移設工事で、ホースを何処かから外したりしていたのか?
○森山対策監:
間の敷設工事を行なっていたと連絡を受けており、具体的な更に詳細な工事内容までは連絡が来ていない。先程、10分ぐらいほど前にこちらに連絡があったので、その範囲だ。
○共同通信 竹岡:
聞き取れなかったが、最初に外部被曝の可能性と?
○森山対策監:
内部。内部被曝の可能性があるのでWBCを行うと。先ず汚染検査を行い口の周り、これ自体は外部被曝。汚れてましたと。口の周りの汚染をしていたと。
したがって内部取り込み、内部被曝の可能性が否定出来ないのでWBCの測定を実施すると言うことである。内部被曝の場合、特に汚染の場合は鼻スミアということを併せて行うので、こちらは既に重要免震棟で実施して鼻の中の汚染はなかったというところまでは連絡が来ている。
○共同通信 竹岡:
作業内容だが、最初は淡水化装置でホースの工事かなんか、言っていたと思うが、もう一度説明してくれ。
○森山対策監:
淡水化装置から処理した水を移送するホースをP管、ポリエチレン管に交換する作業を今やっている。その敷設の作業。設置工事を行なっていたと連絡を受けている。
○共同通信 竹岡:
口の周りの汚染というのは手で拭ったとか、思い当たる節はわかってるのか?
○森山対策監:
そこまでは連絡来ていない。今申し上げたのが全てだ。
○共同通信 竹岡:
不勉強で恐縮だが、汚染検査で何Sv/hとか、なんか、一定以上の数字を超えたからということなのか?
○森山対策監:
シートベルトというよりもカウントと言う事で見ていると思うが、少なくとも口の周りで汚染が確認された。全面マスクをしているから、通常、作業中に汚染する状況ではないが、
~30秒lost~
汚染に至ったことは、よく比べる必要あると思う。
○共同通信 竹岡:
カウントとはCPM?
○森山対策監:
そうです。
○記者A:
~20秒lost~
敷地内の作業と同じような扱いになっていたのか?
○森山対策監:
そこは確認できていない。通常は今話があったように、β核種が多い所は昨年から水をかぶった場合の対応をしているが、確認しないとわからないが、外であれば通常の作業というか、大量に水をかぶるようなところではないので、ではないか、と思うが、そこは確認できていない。
○記者A:
今回だけということじゃなくてP管の取り替え等、すごく多いと思うが、その作業がどうなっているかは確認されていない?
○森山対策監:
そこは通常の作業と承知しているが、今回はP管の何処の部分かはわからないし確認できていない。
○フリー木野:
これまでのP間の敷設作業等に関しては、アノラックを着用していたのか?してなかったのか?
○森山対策監:
ですから、通常の交換作業であれば、水を扱わないので、そこは着ていないと理解しているが、恐らく作業によって色んなケースが有りうると思う。そこまでは今、詳細はわからない。
○フリー木野:
配管の中に完全に水が、水を感想さて蒸発させているのであればわかるが、配管作業であれば当然水が残っていると思うので、その辺はどういう作業をされているのか?
○森山対策監:
この方が既にどういう作業をしていたかによると思うので、そこは確認しないとわからない。
○フリー木野:
今回の件だけではなくて、これまでの配管でも一度引いてあるものを全部取っ払って取り替えて敷設する際に、前にずっと使っていた配管をいじるのであれば完全に中の水が蒸発していると言うには考えにくいので、そう言う作業は普通の作業と同じだったのか、それとも水を扱う作業として扱っていたのか、その辺は?
○森山対策監:
それは私自身がよく承知していないが、少なくとも水による汚染の可能性があるような際には、アノラックをつけることが原則だったと思うが、そこは個々のケースについてこの場でお答え出来るだけの情報を持ち合わせていない。
○フリー木野:
わかりました。依然、伺っていた昨年6月に3号機で表面汚染調査をしていたようだが、これは確認できたか?
○森山対策監:
まだ整理できていない。3号機含めて今調査、確認しているところであり、通常はやっていないと聞いているが、やったことがなかったかどうか、今、再度確認をしている。
○フリー木野:
確認に時間が掛かるのはどういう理由なのか?
○森山対策監:
東電からは通常は建屋内のスミア測定を行なっていないと連絡が来ているが、通常は行なっていないということと、行ったことがあるかどうか、という所はもう少し確認する必要があるので、そこを今確認している状況にある。
○フリー木野:
そうすると6月9日に3号機に入域した際の表面汚染の分析結果は保安院に上がってきていないということか?
○森山対策監:
正式な報告というか、なかった。
○フリー木野:
スミアを実施していた事も保安院では把握されていなかった?
○森山対策監:
前回も申し上げたが、そのような記憶というか、対応には思っていたが、私自身も正確な記憶かわからないので、確認をしているということである。
○フリー木野:
連絡が来ているのであれば書類で残っているはずなので、すぐに分かると思うが。
○森山対策監:
ですから、連絡、まあ、なんというか、報告様式に基づく報告は通常きちっとくるが、あのう、まあ、日常作業の一環ですので、あのう、それは、あのう、スミアを行なっても不思議ではないという、ことで、
私自身はそういうことがあったような気もしますと申し上げた訳であって、少なくとも報告については見当たらないと。ただ、やったかどうかは今確認をしている。
○フリー木野:
東電から保安院に連絡が来る内容というのは決まりがないということなのか?現地で何らかのモニタリングをして保安院に上げる必要がない、すべてを挙げる必要がないし、何を上げるかどうかも東電が判断してあげる、そういう状況になっていたのか?
○森山対策監:
定期的にモニタリング、サンプリングをやっているので、そういった物は連絡というか、報告は来ている。
どういうところをモニタリングをしたり、サンプリングするか、これも連絡が来ているし、まあ、作業も作業計画毎に、勿論大事な所は着ている。全てそう言うサンプリングをしたら全て来ているというわけではないと思うが、
基本的に保安院として確認すべきと考えている所は、寧ろこちらの方から確認をしているということである。
○フリー木野:
確認だが、そうすると原子炉建屋の中の1~4号機全部で6月に作業員の方が入って作業しているが、保安院から表面汚染の確認というのは指示をしたことがないということで宜しいか?
○森山対策監:
指示はしていないと思う。基本的には建屋の中は相当程度の汚染があると。これは分かっているので、従って全面マスクは勿論だが、防護装備をきちっとやるということで対応をしている。
勿論汚染状況を調べるということもありえるので、スミアを行っても別に不思議ではないと思っているが、それをしなければいけないということでも必ずしもないと思うが。
○森山対策監:
まあ、やったかどうかは今確認をしているところ。
○フリー木野:
4号機だが建屋の状況について測量はされているのか?
○森山対策監:
測量というか、傾斜とか、そういう意味か?
○フリー木野:
建屋の傾斜含めて。
○森山対策監:
先日、水の何といいますか、あの、ええ、水位ですね。使用済燃料プールの水位と測定をして、まあ、そこからは得に傾斜をしているような測定結果はでなかったということだ。
○フリー木野:
水位ではなくてきちんと建屋の確認はされてないのか?
○森山対策監:
建屋確認というのは、水位を見ればですね。オペブロレベルで傾斜があるかどうかは、これはわかるので今の段階で何か問題があるというような情報は得ていない。
○フリー木野:
建屋全体が歪んでいる状態で水位見れば分るというのは、よくわからないが。要するに元々きとんと整合性がとれた場合であれば、もしかした分るかもしれないが、現状、あの建屋の状況を見て、水位を見れば分るというのがわからない。外からは確認されていないということか?
○森山対策監:
勿論、目視では確認をしている。が、計測したことはないと思う。
○フリー木野:
地盤の測量はされているか?建屋周辺の地盤その測量はされているのか?
○森山対策監:
それはないと思いますね。はい。確認していない。
○フリー木野:
4号機周辺で地盤が不同沈下している話が出ているようだが、そうするとこれはまだ測量もされてないという事はよくわからない?
○森山対策監:
不同沈下というか、当然自身があればですね。敷地内でいろんなところで不同沈下は起き得るが、建屋そのものは基本的には岩盤を設置しているので、これは柏崎でもあったが、建屋レベルの問題と周辺の問題は分けて考える必要があると思う。
それから建屋の健全性については評価だが、耐震評価を行なって 一応、出来るだけ強度を保守的に見て評価をして問題がないかということは確認してきている。
○フリー木野:
一方で建屋自体は地下の部分で相当、ヒビが入ったり、周りの水がどっと入ってくる状況であることを考えると、地盤に岩盤設置しているというのはわかるが、ダメージがあるのではないかと思えるが。その辺はダメージは全くないと評価されているのか?
○森山対策監:
ダメージがあるという、熱でですね。なんといいますか、強度が劣化しているとか、あるいは壁が一部ないとか。既に実際にあってもないと評価している中で、評価している。その上で4号機については使用済燃料プールの問題、特に安全上重要な問題なので、補強はしたということである。
○フリー木野:
いや、地盤から上に出ている部分の強度補強はわかるが、地盤の下の部分で要するに地面の下の部分で、ある程度のダメージがあることは想像できるが。そうすると不同沈下の具合で岩盤を設置しているとはいえ、建屋が傾いていないという保証がなぜできるのかわからない。
○森山対策監:
建屋がもし傾いていれば、当然、少なくとも、あの、水面とフロアとの関係から、そこはかなり精度良く分かるのではないかと思う。それから検査官自身も建屋の中には、オペブロ含めて入っているので、実際に現場まで行って、あくまでも目視の範囲ではあるが、得になにか大きな問題があるようではなかったと。特に4号機の場合は使用済燃料プールの問題と思うので、やはり一番大事なことは、早くでですな、燃料を外部に搬出することだと思っており、そのための作業を今、カバー工事含めて鋭意進めていると言うことである。
○フリー木野:
わ・か・り・ま・した。建屋を外から実際似た向いて傾斜があるかどうか、これを確認する予定もないとうことか?
○森山対策監:
今のところは聞いていない。外から測る場合は水準点からの評価とかあるので、何処までそれが可能かわからないが、今は具体的な予定は聞いていない。私が把握していないだけかもしれないが、そこは確認してみたいと思う。
○フリー木野:
お願いする。
○産経蕎麦谷:
内部被曝の件だが、もし内部被曝だったとすれば何時依頼で何人目かは分るか?今データがないので。申し訳ない。
○産経蕎麦谷:
交換する前のホースは塩ビで良いか?
○森山対策監:
そうですな。はいはい。
○産経蕎麦谷:
確認だが中を通っていた水という音は蒸発濃縮装置を出て濃縮水の方ではなくて、綺麗な方の水、ということでよいか?
○森山対策監:
どちらのホースかわからない。ホースは2種類。RO装置から出ていく場合と、最近使ってないが ROを通ったあと、蒸発濃縮層を更に濃縮して行く場合とあるので、そこは今、この連絡の中には情報がない。
○産経蕎麦谷:
わかりやした。
○NHK岡田:
この内部被曝の関連で、保安院としては検査官が順に言っているとか、その辺はもう少し伺いたい。あと、今のところで今年とか、そういったことはまだか?
○森山対策監:
それはないようによるので、今はまだだ。現場に行くと言うよりも、これは免震重要棟で確認されているので。検査官が何処まで立ち会っているかわからないが、免震重要との中で被ばく検査をして確認されたということである。
○NHK岡田:
特段今のところ検査官が現場に言っているということではないと? わかりやした!
○テレ朝 辻:
被ばくの件だが、作業は今日の何時からされていたのか?
○森山対策監:
今申し上げた状況しか、、
○テレ朝 辻:
まだ詳しいことは全然わかんないんだな?
○森山対策監:
はい。10分ぐらい前にこちらに入ってきた情報なもんですから。
○テレ朝 辻:
どういう状況でその作業員だけが被曝したのか、全然わからない?
○森山対策監:
わからない。
○テレ朝 辻:
わかりました。
<文字起こし:@jaikomanさん>