「あの原子力委員会ですら批判している」 立案過程が不透明な政府のエネルギー基本計画、官邸前で抗議の声 2014.1.10

記事公開日:2014.1.10取材地: 動画
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(IWJ・石川優)

 内閣府の原子力委員会は1月9日、2014年最初の会議で政府の「エネルギー基本計画に対する意見」についての見解を公表した。見解は「原子力発電を重要なベース電源に位置づけるとしたことについて、この判断に至った熟慮の内容を国民に丁寧に説明するべきである」と立案過程に注文をつける内容となっている。

 翌日10日には早朝8時半から、政府のエネルギー基本計画に抗議する集会が首相官邸前で行われた。FoEJapanの満田夏花氏は「あの原子力委員会ですら、原発をベース電源と位置づけるのは適切ではないと批判している」と発言し、国のエネルギー計画を決める重要な政策の立案過程が異常な状態である、と強く抗議した。

■全編動画

  • 日時 2014年1月10日(金) 8:30〜
  • 場所 首相官邸前(東京都千代田区)
  • 主催・呼びかけ FoE Japan/原子力規制を監視する市民の会

原子力利用推進の組織ですら疑問視

 原子力委員会は原子力利用を推進していく組織である。見解では、原子力委員会が示した4原則、「説明責任、正確な情報の開示、透明性・公正性と決定過程への国民の参加、わかりやすい説明」の中で特に「透明性、公正性と決定過程への国民参加」を踏まえた仕組みに留意せよと指摘している。

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