【IWJブログ】副反応被害が相次ぐ子宮頸がんワクチン、「積極的勧奨」は再開されるのか〜25日に下される重大な決断(「IWJウィークリー」32号より) 2014.12.22

記事公開日:2013.12.22 テキスト
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(ぎぎまき、安斎さや香)

特集 子宮頸がんワクチン|特集 2014東京都知事選

★会員無料メルマガ「IWJウィークリー32号」より転載

 12月25日、子宮頸がんワクチンの安全性をめぐり、国が重大な結論を下す。

 IWJでは今年4月から、子宮頸がんワクチン問題に注目し、ブログやメルマガで副反応の実態や被害者の声、それに対する国や自治体の対応についてお伝えしてきたが、25日を前に、これまでの経緯や問題点をおさらいしたい。

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◆◇【6】副反応被害が相次ぐ子宮頸がんワクチン、「積極的勧奨」は再開されるのか〜25日に下される重大な決断◇◆
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記事目次

4月から定期接種化、6月に積極的勧奨を一時中止

 厚生労働省は、「子宮頸がんは乳がんに次いで、若い女性に2番目に多いがんであり、ワクチン接種によって子宮頸がんの約半分を予防することが期待できる」としている。

 2009年に導入(※注1)され、任意で接種することが可能になった子宮頸がんワクチンは、2013年4月から、予防接種法に基づき、「国や自治体が接種を勧める努力義務が必要なワクチン」に分類され、定期接種化された。

(※注1)子宮頸がんワクチンは2006年に米国で初めて承認され、日本では2種類のワクチン(サーバリックス:2009年、ガーダシル:2011年)が導入されている。

 しかしわずか2ヶ月後の6月、接種者の副反応被害が相次いで報告されたことから、国は、十分な情報提供ができるまでの間、接種を積極的に勧めることを一時的に中止するとした。

 具体的には、対象者や保護者に対して、広報紙や、ポスター、インターネットなどを利用した接種勧奨を控えるという措置だが、ワクチン接種そのものを禁じたわけではない。「中止するほどリスクが高いわけではない」として、希望者にはワクチンの接種がまだ可能である。千葉県野田市が唯一、独自の判断で予防接種を一時見合わせたものの、全国で接種事業は継続されている。

「知っていたら絶対に打たなかった」

 「寝ている娘の身体がまな板の上で跳ねる魚のように大きく動いていて、『何、ふざけてるの?』と聞くと、『違う。私は眠いたいのに、身体が勝手に動いて眠れないんだ』と娘が言ったときに、絶対に何かがおかしいとその時、初めて思いました」

 これは子宮頸がんワクチンの副反応被害者であるAさんにインタビューした際、娘の症状について説明した母親の言葉である。

 Aさんが初めてワクチンを接種したのは2年前、中学3年の夏だった。それから翌年の9月にわたり、必要とされている3回の接種を済ませた。1回目を接種してから1年後、Aさんは手先の痺れや関節痛を訴え始めたが、Aさんの母親は特段、問題視しなかったという。

 しかし、さらに1年後の秋頃、頭痛や目がチカチカするといった症状に加え、「不随意運動(ふずいうんどう)」と呼ばれる発作が出るようになり、それを見たAさんの母親は、何かがおかしいと恐怖感に包まれたと話す。

 「不随意運動」とは頭や手など身体全体が、本人の意思に反して大きく動く症状だが、この症状の深刻さは言葉では決して伝わるものではない。症状を記録した映像を見れば母親の誰もが、ワクチン接種をためらうだろう。

病院を転々とたらい回しにされる日々

 魚のように飛び跳ねるAさんの発作は約1時間半におよんだ。その後、大きな動きが治まっても、胸や手の筋肉がぴくぴくと動く痙攣は一晩中続いていたという。脳の腫瘍を疑ったAさんの母親は翌日、あわてて病院に駆け込んだ。

 しかし、MRI検査では脳に異常は見られず、後日、総合病院で行なったCT検査でも異常は確認されなかった。子宮頸がんワクチンの副反応被害について知識のある医師はほとんどいない。「原因不明」という診断が続き、病院を転々とたらい回しにされたAさんたちは、脳神経科に辿り着いた。医師は十分な検査もしないまま、Aさんたちに「精神科に行って下さい」と言い放ったという。つまり、Aさんの心に問題があるという診断である。

 「救われたと思いました」――。

 「原因不明」「心の問題」と言われ続けたAさんや母親は、医師に勧められるまま、精神科で治療を受けることも検討し始めていた。そんな矢先、子宮頸がんワクチンの副反応被害を報じていたテレビのニュースでAさんの母親は、Aさんと同年代の女の子が不随意発作を起こす様子を目にした。

 娘の症状の原因が、ワクチン被害によるものかもしれないと気づいたAさんの母親は、「娘の心の問題ではないと分かった時は、救われた気がしました」と、当時の想いを振り返る。

 Aさんは、目がチカチカする症状が治まらず、今では室内でサングラスをかけている。歩行も困難になり杖もかかせない。厚労省は「まれに重い副反応もある」ことを事前に公表しているものの、主な症状として挙げているものの中に、Aさんの生活を一変させたような症状の記載はなかった。Aさんの母親は、「正確な情報が提供されていれば、絶対に接種はしなかった」と悔しさをにじませる。

25日に下される、「積極的勧奨」再開の可否

(…会員ページにつづく)

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