駐日本ベラルーシ共和国大使講演会「内部被ばく・小児甲状腺がんなど、日本の母親たちへのアドバイス」 2012.2.22

記事公開日:2012.2.22取材地: テキスト動画
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 2012年2月22日(水)全理連ビル9階のCで行われた、「チェルノブイリへのかけはし」主催の、駐日本ベラルーシ共和国大使講演会「内部被ばく・小児甲状腺がんなど、日本の母親たちへのアドバイス」の模様。

 講師はセルゲイ・ラフマノフ閣下(元ベラルーシ科学アカデミー副総裁)。はじめにベラルーシの紹介があり、次に大使の講演。

■全編動画

  • 日時 2012年2月22日(水)
  • 場所 全理連ビル9階のC(東京都渋谷区)

 はじめに、司会の野呂美加氏のベラルーシの紹介の後、茨城県の水海道市に住む、ベラルーシ(旧白ロシア)との民間文化交流、百人以上の里親をしている劇団「曼珠沙華」(マンジューシャカのママ・ローザ(藤中清永・ふじなか きよえ)氏の活動紹介と前年11月の公演動画上映。

 藤中氏は毎年十人のベラルーシの子供たちを日本に保養に呼んで、ミュージカルに出演してもらい公演を日本各地でした。

 次に野呂氏は「これからはベラルーシの人たちに励ましてもらうことになった」と大使を紹介。セルゲイ・ラフマノフ閣下は「わが国が持っている経験を日本に伝えたい。技術交流を進めたい」とし、ベラルーシの紹介として「最初のスラブ語の本はベラルーシで出版され、ヨーロッパ最初の図書館はベラルーシで出来た。ヨーロッパで見られない自然と森がある。農業国としてはバター三位。チーズ四位。人口は一千万人。天然資源は日本のように少なく、技術立国しようとしている」と述べ、チェルノブイリ事故について「事故はウクライナで起きたが風向きで一番被害を受けた。47000平方キロメートルが汚染された。ほとんどはヨウ素で汚染され、セシウム137の汚染で領土の20%が汚れ、ストロンチウム90で10%汚染された。プルトニウムもアメリシウムの汚染もあり、2%が汚染された。こうした内部被爆に危険で微細なホットパーティクルの同定技術が事故後開発された」と説明。

 事故後の対応について「13万8千人が強制避難し、希望避難は20万人、そのまま住んでいるのは110万人」とし、医療対応、農産物対応、検査体制などに触れ、日本の支援と交流に感謝し、今後の交流のあり方について語った。

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