政治起業家を育成・輩出する日本政策学校は10月30日(水)、「TPP加入で日本はどう変わっていくのか」をテーマに元農林水産大臣の山田正彦氏を招き、オープン講座を開催した。
(IWJ・松井信篤)
政治起業家を育成・輩出する日本政策学校は10月30日(水)、「TPP加入で日本はどう変わっていくのか」をテーマに元農林水産大臣の山田正彦氏を招き、オープン講座を開催した。
■ハイライト
山田氏は講演で、TPPの話しをする上で欠かせない事として北米自由貿易協定(NAFTA)を取り上げ、「あの時に自由貿易、新自由主義というのは変質していった」と指摘した。
当時のレーガン政権下で農業政策が大転換した事により「食糧を武器に変えた。メキシコの農家は300万戸倒産して職を失った。2、3000万人がアメリカへ移民した。そして、500万人のアメリカ人が職を失い、アメリカの製造業が25%も空洞化した結果、今やアメリカ人の給料は1972年の水準まで下がってしまった」と、その経緯を説明した。
今後のTPP交渉について、山田氏は10月にバリ島で行われたTPP交渉会合における各国の政府交渉官の意見を踏まえ、「コメは長くて20年で関税をゼロにする。畜産は恐らく5年ぐらいで関税ゼロにするというのが私の感触です」と推測した。
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