10月9日(水)、日本政策学校のオープン講座で、亀井静香衆議院議員の講義が開かれた。亀井議員は、自身の生い立ちから警察官時代を経て国会議員になった経緯などを聴講者へ語った。
(IWJ・松井信篤)
10月9日(水)、日本政策学校のオープン講座で、亀井静香衆議院議員の講義が開かれた。亀井議員は、自身の生い立ちから警察官時代を経て国会議員になった経緯などを聴講者へ語った。
■ハイライト
亀井議員は、村山政権下で運輸大臣を務めた頃、阪神淡路大震災が発生した時に法律を度外視した行動で迅速に対応したことを振り返った。東日本大震災での福島事故時には、当時の菅総理に「これは、非常事態だ。法律の正義では間に合わない」と伝えたことを明かし、「民主党は理論が先立って中身の対応ができなかった。覚悟があればいい。間違った対応をしたら責任を取ればいい」と述べた。
また、2011年秋頃に、安倍晋三現総理が亀井議員と石原新党を一緒に作ろうとしたことを暴露。安倍総理に「もう一度総理をやるなら自民党の中でいくらあがいてもダメだぞ。やるとすればバイパスを通る。石原氏がいつまでもやるわけではないんだから…。石原氏と組んで、この日本を本当の意味でやりかえる」と語ったことを明かした。
亀井氏は、現在政府が成立を目指す秘密保護法についても言及。「警察だった経験から言っても今の日本はスパイ天国。外務省のある高官はソ連のスパイで、後にヨーロッパの大使をやった」と、日本の機密保持体制の拡充に一定の理解を示しつつも、「とはいえ個人の秘密の分野まで、また、言論の自由の中にまで土足で権力が踏み込むのは、絶対にしてはいけない」と、法案の中身については疑問を投げかけた。