2013年5月9日(木)20時から、東京都渋谷区神宮前のクレームデラクレームにて「第21回 ロックの会」が行われた。竹村英明氏は、参議院選挙に向け、脱原発を実現するために、緑茶会という政治連盟を立ち上げた経緯を説明し、選挙の得票率の関係をスライドを使って解説した。慶應義塾大学教授の金子勝氏は、アベノミクスに対しては、「株価が上がっただけで、中身はない」とした。また、他民党という新たな政治運動体を立ち上げた経緯を語った。
(IWJテキストスタッフ・富山/奥松)
2013年5月9日(木)20時から、東京都渋谷区神宮前のクレームデラクレームにて「第21回 ロックの会」が行われた。竹村英明氏は、参議院選挙に向け、脱原発を実現するために、緑茶会という政治連盟を立ち上げた経緯を説明し、選挙の得票率の関係をスライドを使って解説した。慶應義塾大学教授の金子勝氏は、アベノミクスに対しては、「株価が上がっただけで、中身はない」とした。また、他民党という新たな政治運動体を立ち上げた経緯を語った。
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サポート会員 新規会員登録単品購入 550円 (会員以外)単品購入 55円 (一般会員) (一般会員の方は、ページ内「単品購入 55円」をもう一度クリック)会の冒頭、竹村氏は、昨年の衆院選で、小選挙区では24.67パーセントの得票数であるにもかかわらず、237議席を獲得した自民党の例を挙げ、国民の意思とは違う政治体制が出現する、小選挙区制度のあり方を問題視した。また、夏の参院選では、脱原発を実現していくために、脱原発派の議員が最低でも121議席中の61議席を確保しなければいけないこと、昨年の衆院選での棄権票が、参院選ではどのように動くかが非常に重要であることを説明した。その上で、「今回立ち上げた緑茶会は、脱原発政治連盟であり、脱原発を目指す政党や候補者に対して、大合流しようと呼びかけていくためのものである。肩肘張らずに、お茶でも飲みながら、脱原発に向けて政治を語り合おう、というのがコンセプトである」と説明した。
映像ドキュメント.comにて、憲法9条問題をテーマにドキュメンタリー映像を撮り続けている桜井氏は「日本国憲法は、さまざまな問題を孕んでいる。表現の自由が保証されている間に、憲法や原発の問題にしっかり向き合わなければいけない」と述べた。内部被ばくを考える市民研究会の川根眞也氏は、ベラルーシへ視察へ行った時の、現地の状況を報告した。
続いて、金子氏は、原発に対する国民的関心も薄れ、脱原発を掲げる政党も分立してしまっている状況を受け、他民党を立ち上げた経緯を語り、「原発やTPP、改憲問題など、このままではむちゃくちゃな世の中になってしまう。状況を打開するために、『自民党、維新の会だけは信用できない』というコンセンサスの下に、皆を繋ぐ運動体ができないだろうかと考えて、他民党を立ち上げた」と説明した。
湯浅誠氏は、生活保護の実態を伝えるために『はるまち』という雑誌を新たに発行することに触れ、「2010年には、生活保護受給者が200万人を超え、敗戦直後の人数を超えた。そんな中、3年かけて670億円、予算が削られることになった。マスコミが伝える、生活保護費でパチンコをやったり、酒を呑んでいる人たちに対して、けしからんという話が出て、生活保護受給者に対する誤ったイメージができてしまった。そのイメージを刷新するために、雑誌を作ろうと思った」と説明した。
金子氏は、本来は税金で所得を再分配するべきものが、社会保障のほとんどが年金に充てられ、子どもの貧困も救えない状況にある点を指摘し、「われわれは、未来に対して責任を負わないといけない。生活保護と原発は、一見無関係に見えるが、全体像を捉えないと展望は見えてこない、という共通項がある。日本は、日常の中で政治の話をすると、周囲から浮いてしまう異様な文化があるが、そういう状態は危機的であると、自覚しなければいけない。他民党は、さまざまな問題に対して、市民が肩肘張らずに参加できるようにしたい」と語った。
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