バイデン政権で副大統領になるカマラ・ハリス上院議員に注目が集まっている。
カマラ・ハリス議員は、11月7日のバイデン候補に先立つ勝利演説の中で「今、母のことを考えています。何世代にも渡る女性たちのことを考えています。今日、この瞬間に至る道を切り開いてくれた私たちの国の歴史の中の、黒人の女性たち、アジア系の女性たち、ラテン系の女性たち、ネイティブ・アメリカンの女性たちのことを私は考えています」と述べている。
カマラ・ハリス議員の母親のシャーマラ・ゴーパーランは、インドのチェンナイ出身のタミル系インド人で、著名な乳がん研究者であった。
カマラ・ハリス議員の父は、ジャマイカ出身の経済学者のドナルド・ハリススタンフォード大学名誉教授で、両親はカマラ・ハリスが7歳のときに離婚し、その後は妹とともに母親に育てられた。
母は、がんを研究するかたわら、公民権運動にも参加していた。娘たちにインド系の名前をつけ、娘たちをインドにたびたび連れていった母の影響で、カマラ・ハリス議員は自分のインド系のルーツを自覚しながら育った。さらに、母のゴパラン=ハリス博士はオークランドのブラックカルチャーを暮らしに取り入れていため、カマラ・ハリス氏は妹のマヤさんと共にその中で育ったという。
- 【米大統領選2020】カマラ・ハリス上院議員とは 野党・民主党の副大統領候補に(BBC NEWS日本語版、2020年8月13日)