2020年3月22日(日)正午から午後13時まで、東京都新宿区新宿駅南口にて、「改憲・戦争阻止!大行進 実行委員会」の主催により、「改憲とめる! 戦争させない! アベたおせ!3.22新宿デモ大演説会」が行われた。
「新宿駅をご通行中のみなさん、こんにちは!コロナの自粛情勢の中、毎日どんな暮らしをされているでしょうか?私たちは、この安倍政権のもとで、一方的に行われている自粛ムードを吹き飛ばし、地域や職場から声を上げていこうという場を持ちました。どうか皆さん、それぞれの職場や地域からのアピールに耳を傾けてください!」赤地に黄色の文字で『安倍たおせ!』と書かれた横断幕の周りに集まり始めた人々への、司会の女性の呼びかけで大演説会がスタートした。
アピール・演説をしたのは合計10名。4番目に登場した、教育労働者の男性は、安倍首相が専門委員会を無視して行った『小中高一斉休校』について、「一斉休校の決定により、修学旅行など、学校の4月以降の予定もチャラになった。めちゃくちゃです。安倍総理は、中学生にもからかわれている。教員仲間の中でも、『これはもうだめだ』というのが共通認識。このような問題は、現場で働いている我々自身で考えればいいことだ!」と訴えた。
医療福祉労働者の女性は、「今日は、医療福祉介護労働者として、皆さんにどうしても伝えたいことがある」とし、「この自粛ムードの中、感染の拡大に歯止めをかけているのは、私たち医療福祉介護労働者です。新型コロナウイルスを拡大させたのは、まさに安倍政権。決して、私たち労働者が感染を拡大させたわけではない」と政府の対応の拙さを厳しく批判した。この演説中に、一般通行者の動線をめぐって、参加者と公安警察官が衝突。最終的に参加者が押し返すかたちで収束し、もともと秩序を保って行われていた演説会に、わざわざ公安が介入し、秩序を乱した結果となった。
憲法と人権の日弁連をめざす会・代表の弁護士・武内更一氏は「公安警察のあなたたち、人がしゃべっているのを黙って聞いていなさい」と一喝した後、黒川弘務東京高検検事長の定年延長問題に触れ、「安倍政権は本当に違法の限りを尽くしている。法律でできないことをやってしまっている。検察庁法により、検察官の定年は『63歳になった日』と決まっている。黒川氏は、今、東京高検の検事長と名乗ってはいるが、あの人物は無職です」と指摘し、集まった人々から快哉の拍手と喝采を浴びた。