原発を問う民衆法廷第1回公判 2012.2.25

記事公開日:2012.2.25取材地: テキスト動画
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 2012年2月25日(土)、東京都港区芝・機械振興会館で「原発を問う民衆法廷第1回公判」が行われた。テーマは「福島第一原発事故の刑事責任を問う」だった。

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  • 日時 2012年2月25日(土)
  • 場所 機械振興会館(東京都港区)
  • 主催告知

 はじめに実行委員会顧問の伊藤成彦氏の開廷のあいさつ。「民衆法廷は1966-67年ベトナム戦争を裁くラッセル・サルトル法廷というものがあった。

 戦争を裁くのではなく原発を裁くのははじめての試み」と述べる。次に判事団(鵜飼哲一橋大教授、田中利幸広島市立大学広島平和研究所教授、前田朗東京造形大教授)による民衆法廷の基本姿勢説明。検事団(田部知江子弁護士、種田和敏弁護士)の田部弁護士から起訴状の朗読。被告人の名前は「前内閣総理大臣菅直人、前内閣官房長官枝野行男、前経済産業大臣海江田万里、東京電力株式会社取締役会長勝俣恒久、前取締役社長清水正孝、前取締役副社長武藤栄、原子力安全委員会委員長斑目春樹前原子力安全保安院委員長寺坂信昭、原子力委員会委員長近藤俊介」。

 罪状は東京電力について「福島第一原発1号機ないし4号機の稼動にあたり、シビアアクシデントにおいて放射性物質が排出されることを防止する注意義務を怠った」とし、これにより事故を引き起こし、「双葉病院の緊急避難のため入院患者50名を死亡させ、須賀川市在住の有機農業従事者、飯舘村の102才の男性、相馬市在住の酪農従事者及び南相馬市の93才の女性を放射能汚染により絶望に陥らせ意自死に至らせた」とし、原子力安全委員会・保安院について同様の罪状、政府について加えて監督義務の怠りという罪状が読み上げられた。

 被告人代理による罪状認否、検事団の立証に先駆けて申立人の7名、村田弘氏、増子理香氏、亀屋幸子氏、武藤類子氏、設楽俊司氏、大河原多津子氏、佐々木慶子氏が意見陳述し、検事団長の河合弘之弁護士、田部弁護士が冒頭陳述、被告人代理人の冒頭陳述、証人尋問に高橋哲哉東大教授、山崎久隆氏(たんぽぽ舎副代表劣化ウラン研究会代表)が証人として証言、被告人代理人の反対尋問、最後に判事団が所見を述べ、次回を4月15日大阪、第3回を5月下旬に福島でと告知して閉会した。

参考書籍:『原発民衆法廷 1 福島事故は犯罪だ!東電・政府の刑事責任を問う』 原発を問う民衆法廷実行委員会/編 (三一書房,2012.4)

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