Nuclear Free Now 特別プログラム「みんなのもんだい。じぶんのもんだい。」 2012.12.15

記事公開日:2012.12.15取材地: テキスト動画
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(大西雅明)

 2012年12月15日(土)16時から、東京都千代田区の日比谷野外大音楽堂で、「Nuclear Free Now 特別プログラム『みんなのもんだい。じぶんのもんだい。』」が、ロックの会の主催により開催された。ピースボート共同代表の吉岡達也氏、女優の松田美由紀氏、元東芝の原子炉格納容器設計者の後藤政志氏、タレントの藤波心氏、そして岩上安身がトークセッションを行った。また、反原発ソング“human ERROR”で知られる、Frying Dutchmanのライブ・パフォーマンスも行われた。トークセッションの中で、松田氏は「私たちは、歴史が変わる真っ只中にいる。皆さん、歴史を変えていきましょう」と来場者に呼びかけた。

■全編動画

  • 日時 2012年12月15日(土)16時
  • 場所 日比谷野外大音楽堂(東京都千代田区)

 冒頭、岩上安身は「原発ゼロを掲げている政党の、正体を見抜くことが重要である」と述べ、政策の中身にも目を向けるように訴えた。次に、東芝で原子炉格納容器の設計に携わっていた後藤氏が、「事故にはいろいろな形態がある。事故の可能性が少しでもあるならば、一番厳しい被害を想定するべき。しかし、その場合、日本が成り立たなくなるのは間違いない」と、改めて原発事故の危険性を指摘した。

 松田氏は、ピースボートで原発立地地域を回った際に、現地の人から激しい非難を受けた経験を語り、「雇用をどうするのか」と疑問を投げかけた。それを受けて、岩上は「原発立地地域の人たちが、自分たちの雇用を『原発という形で継続して欲しい』と願うのであれば、『事故が起こった際の保障は、自分たちで引き受けます』と言うまで、話を詰めなければならない」と答えた。

 藤波氏は「去年の3月11日から1年と9ヶ月経っていることもあり、国民の関心がなくなっている」と不安を吐露した。それに対して、松田氏は「私は、関心が失せているとは思っていない。一度デモに参加したあとに、『やはり原発を推進しよう』と思いが変わった人はいないと思う」と強調した。また、吉岡氏は「長い戦いになると思う。あきらめないことが大事で、『やはり、駄目だったか』と落ち込んでしまうことが一番駄目。続けていくこと。続けていく中でしか変わらない」と熱く語った。

 最後に、藤波氏が「『一人くらい動いても、どうせ変わらないかもしれないけれど、とりあえず投票所に行ってみよう』と考えて動けば、日本は劇的に変わる。誰かが何かやってくれるだろうではなく、皆さん一人ひとりが動いてください」と、力強いスピーチを行った。

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