2012年12月15日(土)13時から、東京都千代田区の日比谷野外大音楽堂で、「Nuclear Free Now さようなら原発世界大集会」が行われた。これは、12月15日から17日にかけて、福島県郡山市で行われる「原子力安全・福島閣僚会議」に対抗する形で開催された。集会に参加したルポライターの鎌田慧氏は、翌日が投票日となる衆議院議員総選挙を踏まえ、「選挙を戦い、選挙を乗り越えて、なお戦っていきましょう」と述べ、「選挙の結果にかかわらず、脱原発運動を継続していこう」と参加者に呼びかけた。
(大西雅明)
2012年12月15日(土)13時から、東京都千代田区の日比谷野外大音楽堂で、「Nuclear Free Now さようなら原発世界大集会」が行われた。これは、12月15日から17日にかけて、福島県郡山市で行われる「原子力安全・福島閣僚会議」に対抗する形で開催された。集会に参加したルポライターの鎌田慧氏は、翌日が投票日となる衆議院議員総選挙を踏まえ、「選挙を戦い、選挙を乗り越えて、なお戦っていきましょう」と述べ、「選挙の結果にかかわらず、脱原発運動を継続していこう」と参加者に呼びかけた。
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集会には、海外からのゲストも出席し、会場を沸かせた。イタリアの環境保護団体レーガンビエンテのモニカ・ゾッペ氏は「イタリアでの経験から、原発廃止が可能だということを学んだ。原発によって、いくらエネルギーが供給されようと、原発事故の苦しみを埋め合わせることはできない」とスピーチを行った。2011年6月に、イタリアで行われた原発再開の是非を問う国民投票は、反対票が約95%を占め、原発再開計画の撤廃が決定した。
一方、ロシア人のジャーナリスト、アンドレイ・オザロフスキ氏は、リトアニアの例を挙げて、日本の原子炉建設企業に言及した。リトアニアでは、2012年10月14日に、原発建設の是非を問う国民投票が行われ、反対が約62%、賛成が約34%という結果となった。この原発建設には、日立製作所と米ゼネラル・エレクトリックの原子力事業合弁会社が関わっている。オザロフスキ氏は「日本企業が、海外に原発を輸出しないように、我々の運動に連帯してほしい。将来、原発が存在しなくなるように、共に協力していきたい」と参加者に呼びかけた。
次に、福島県大熊町から避難をしている大賀あや子氏がスピーチを行った。大賀氏は「本当にさまざまな課題が山積みで、無力感にとらわれてしまうこともあります」と述べ、政府の被災地復興計画や施策の遅さへの不満を語った。最後に、自身の原動力になったものとして、20年前に友人が作ってくれたという歌を披露した。