9月18日(木)、原子力規制委員会の委員を退任する大島賢三氏の記者会見が、原子力規制庁で行われた。
現在、規制委員は議長や首長との直接の面会は行なっていない。以前、国会事故調査委員会の委員を務めた経験もある大島委員は、事故以前は一種の癒着が見られたとしながらも、「癒着とか、あるいは会っているところを見られるとマスコミに批判されるとかいうようなことは気にしないで、自信を持って意見を闘わせる。出るべきところには出ていく」と、今後は面会の必要性があるとの見解を示した。
また、記者から、国会事故調は福島原発事故について、地震による衝撃によって第一撃を受けたとしているのに対し、規制委員会が津波を第一撃としている事への違和感を感じているか? という質問に「今の時点でどちらがどうだというふうな断定は私自身はできない」としながらも、「津波の影響が、これが決定的に多かったと。地震の影響はこれは排除できないとしても、津波の影響が決定的、圧倒的に大きかったというのは恐らく専門家の皆様方の間でほぼ一致しているんではないかなというふうに思います」と語った。