福島県郡山市「ビッグパレットふくしま」で開催されている「原子力安全に関する福島閣僚会議」において、2012年12月16日(日)15時より専門家会合2「東電福島原発事故を踏まえた原子力安全の強化(緊急事態に係る準備及び対応を含む)」が行われた。
この中で、日本の原子力規制委員会の大島賢三委員は、自身も参加した国会事故調の報告(黒川報告書)を踏まえて、これまで日本では徹底した安全規制が行われてこなかったとし、「原子力安全文化を日本ではゼロから立て直さねばならない」として、政府と独立した原子力規制委員会による進行中の原子力規制改革の重要性を訴えた。一方、質疑の中でIAEAのラコステ氏は、世界的な黒川報告が必要ではないかとの意見に対し、「日本の方々は事故が起こるということを考えていなかったのではないか」と述べ事故が防止できなかったことには日本特有の事情があるとした。