世界初のバトル・ラップ・ミュージカルは荒廃した近未来・トーキョーが舞台~映画「TOKYO TRIBE」完成披露試写会 2014.8.7

記事公開日:2014.8.13取材地: テキスト動画
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(取材・文 松井信篤)

 映画「TOKYO TRIBE」の完成披露試写会・記者会見が8月7日に外国特派員協会で行われた。

 登壇したのはキャストの鈴木亮平氏(メラ役)、YOUNG DAIS氏(海役)、清野菜名氏(スンミ役)と園子温監督。8月30日(土)から全国でロードショーされる。

 TOKYO TRIBEは、井上三太氏が描いた累計250万部コミックを、鬼才・園子温氏が手がけて映画化された、近未来的なトーキョーのストリートを舞台に繰り広げられる、バトル・ラップ・アクション・ミュージカルとなっている。会場は海外からのマスコミで埋められ、試写が終わり、会見に登壇者が登場すると、会場からは惜しみない賛辞が送られた。

■TOKYO TRIBE 予告編

■記者会見

 映画の内容について、園監督は当初、原作ベースのストーリードラマを想定していたが、本物のラッパーを配役してシナリオを書いている内に、ラップミュージカルになっていったという。映画に登場したラッパーは、実際のオーディションによって選ばれている。

 主役の1人であるYOUNG DAIS氏も、実際に北海道で活動しているラッパーだ。そこに本物の俳優をミックスすることが面白いと、園監督はいう。中でも竹内力氏の怪演は必見との呼び声も高い。

 園監督の印象について、キャストの鈴木氏は、海外記者に向けて流暢な英語で語り、自ら日本語でも説明した。

 「俳優の質問に答えてくれない。無言の俳優と監督とのバトルみたいなものがある。とにかくお前が考えてきたものをやってくれ、というスタンスなので、監督が思っている以上の熱を込めたものを最初からぶつけていかなければいけないスリルが楽しかった」

 映画初挑戦となったYOUNG DAIS氏も同様に、流暢な英語で監督の印象を語った。

 「海役になることにベストを尽くしていました。撮影も後半を迎えてくると慣れてきて、アイディアを監督に相談するとチャンスをくれたりしたので、アドバイスをくれたり、いろんなことをやらせてくれた監督にはありがたいと思う」

 清野氏は、 「オーディションを受ける前はとても恐い人だと噂を聞いていた。実際にオーディションに入ってみたらやっぱり恐くて・・・」と第一印象を振り返りながらも、「現場に入ったら真逆で、アクションシーンで失敗した時も、いいタイミングで話しかけてくれた。最初と現場に入ってからは印象ががらっと変わった」と語り、にこやかに園監督へラブコールを送った。

 会見の終わりには園監督からの提案で、ノースタントでアクションを行なった清野氏が、その場でバク転を披露し、会場を盛り上げた。

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