女優・タレントである杉本彩氏が7月18日(水)、日本外国特派員協会で会見を行ない、動物愛護の観点から、現行の動物管理体制に関する問題点を指摘した。
(IWJ・松井信篤)
女優・タレントである杉本彩氏が7月18日(水)、日本外国特派員協会で会見を行ない、動物愛護の観点から、現行の動物管理体制に関する問題点を指摘した。
■ハイライト
杉本氏は2014年2月に動物環境・福祉協会「Eva(エヴァ)」を設立し、動物愛護精神の啓発事業や、殺処分からの保護活動を行なっている。日本のペットの代名詞である犬、猫が置かれている現状について、杉本氏は語った。
毎年、20万頭以上の犬や猫が保健所に収容されており、その内の17万頭が殺処分されている。殺処分の方法は二酸化炭素ガスを用いて、数分間もがき苦しむ窒息死である。行政の殺処分について杉本氏は、「最低限、麻酔注射や麻酔薬による安楽死を用いることがモラルある社会の在り方だと思っています」と述べた。
さらに、杉本氏はペット産業の在り方が問題だと指摘。ペットショップでお金を出せば誰でもペットを購入でき、悪質なペットショップは、そのペットについて十分な説明をしない。そのゆえ、飼い主が知識がないままに育てて、結果的に飼育放棄となるケースが後を絶たないという。
他方、ペット産業には生産と流通にも問題があると杉本氏は言う。子犬・子猫生産工場といわれるパピーミルでは、無計画に犬猫が大量生産される。そして、本来、親と引き離される時期ではない生後8週間以内にオークションに出される。こうした劣悪な環境の中で、行政でも把握できない数の子犬、子猫が命を落としているという。
加えて、オークションでの売買の価格は非常に安価であり、繁殖業者は薄利多売で利益を上げている。業者間の競争が激しいこうした現状から、日本の至るところで繁殖業者が経営破綻に追い込まれる状況が多発している。さらに、経営破綻して残された子犬や子猫は、飢餓や病気、共食いという悲惨な状況に陥っているという。しかし、免許制度がないため、知識や経験がなくても、誰でもブリーダーになれてしまう問題があると杉本氏は指摘した。
杉本氏は、動物愛護団体らが保健所などからそれらのペットを救済するが、根本的なシステムが変わらないので解決に至らないと言う。法律の観点では動物は物として扱われており、同時に動物愛護管理法が存在している。
しかし、杉本氏は動物愛護管理法が現時点で機能していないと主張。その理由を「警察がこの法律を理解していない。海外の先進国のように動物虐待事案を専門的に取り扱う公的機関が存在していない」ことだと説明した。
先日、長野県でニコニコ生放送中に人が猫を殺傷するという事件が起こり、加害者への任意の事情聴取は行なったものの、正式に告発状は受理されていない。杉本氏は「結果的に、この犯人にどのような罰が下されるのか、しっかりと見届けていきたい」と語った。さらに、「このようなことは、山積した動物達を取り巻く問題のごく一部であり、人と動物が幸せに共生していける成熟した健全な社会を目指して変わっていくべき」だと強く訴えた。
杉本彩さんが日本外国特派員協会で行った会見の中でニコ生で起きた猫虐待事件に言及「結果的に、この犯人にどのような罰が下されるのか、しっかりと見届けていきたい」
ペット”産業”というだけあって、大量生産・大量消費。ここでも(他者)の命よりカネの論理がある。多くの人に知ってほしいです。
殺処分って、凄く残酷で無慈悲な言葉だと思う。どうにかしてくれ!
まさに今行われているパレスチナでのアシュケナージユダヤのゴイム思想が日本人たちにもあるということですなー
ああーおそろしや
全然ニュースになってないな。あ、だから外国向けに投げかけたんか。
本来、保健所とは収容されたペット達の新たな飼い主とのマッチングの場であるべきです。
なんでボランティアが涙せんといかんのですか。本当に泣かなきゃならんのは誰ですか。
ウチの同居猫、シンシン(メス猫2歳半)は、ツイッター経由で引きとった元野良猫(当時生後3週くらい)なのだけど、保健所の安楽死と、ブリーダーの厳しい犬猫保護ルールや免許は必要だよなあ・・・
ペットショップに生体が普通に展示されていることも問題だよなぁ
杉本さん、いつも有難う。
心から応援しています。
殺処分をなくそうと何十年も訴え続けてる人達がいるのに、それでもなくならないのは、見て見ぬフリする人が多いから。
妙なところに規制をかけて、変なところに規制しないからなぁ。
ペットを飼うことが負担になるようなシステムにすればどうやろか。全頭登録、チップ必須とか。
これ、本当のそう思う
渋谷とか新宿行くと結構生体展示販売してるお店あるけど、あれも見たくない
ペット(犬や猫たち)を家族同様に愛するのなら、売り買いすることを認めちゃダメだよね。
ペットもご縁、お店で買わないでも出会えるのでは?杉本氏勇気ある告発!
彩さん、身銭を削っての活動有難うございます。私の両親ものら猫を昔から保護し、全うするまで大事に育ててます。ほとんどが治らない癌や口内炎の子達ばかりです。私の家にも生後間もなく堤防に捨てられてた子猫、現在10歳がいます。虐待などのニュースを見ると胸が痛い。そして愛護する人に鶏肉は食べて犬猫は保護するのかと言うクレーマー紛いの書き込み。腹が立つ以上です。最低限の殺生、感謝、共存が分からないのでしょう。イチ主婦の私にはわずかな寄付しか出来ないのが現状です。今後わずかな事でも出来る事はしたいので、日本全国で保護し、最後まで育ててる施設、団体など、ブログやテレビで公表して下さい。