「原発メーカー訴訟」の会は1月30日、福島第一原発1号機から4号機の製造メーカーである東芝、日立、GEを相手取り、損害賠償を求めて提訴した。同日、午後3時から弁護団長の島昭宏弁護士らが司法記者クラブで記者会見をし、その後、弁護士会館で報告集会が行われた。
福島第一原発事故後、事業者である東京電力を訴える裁判が多く行われてきたが、原子力損害賠償法で免責されてしまう原発メーカー(製造メーカー)にも責任があることを示し、原発メーカーだけが免責されてしまうという不条理を明らかにしていくことが、この訴訟の目的とされている。原告は世界33カ国で、約1570人。請求賠償額は100円である。100円という賠償額は、原発事故の責任が電力会社の事業者だけでなく、原発メーカーにもあるということを訴訟で明らかにするために設定された金額だ。
「原発メーカー訴訟」の会は、2014年3月にも第二次訴訟を起こし、今後も原発メーカーの責任を追及するために、世界中から原告が加わる予定になっているという。