12日に行われた東京大学教授の安冨歩氏と元衆議院議員の平智之氏による政治経済教室第3弾は、先日電子書籍で出版された安冨歩氏の『トレモロされた日本』を皮切りに始められた。この本のテーマは安倍政権に観る近代日本の政治・経済・文化の矛盾である。平氏はこの本を「田中(角栄)政治と非田中政治を二項対立で書いた初めての本」と評価している。どうやって「トレモロ化した日本」から日本を取り戻すことができるのだろうかー。
(IWJ・松井信篤)
12日に行われた東京大学教授の安冨歩氏と元衆議院議員の平智之氏による政治経済教室第3弾は、先日電子書籍で出版された安冨歩氏の『トレモロされた日本』を皮切りに始められた。この本のテーマは安倍政権に観る近代日本の政治・経済・文化の矛盾である。平氏はこの本を「田中(角栄)政治と非田中政治を二項対立で書いた初めての本」と評価している。どうやって「トレモロ化した日本」から日本を取り戻すことができるのだろうかー。
記事目次
■ハイライト
安冨氏は「安倍総理の言う『日本を取り戻す』の意味がわからなかったが、彼が『イッポンをトレモロしたいんだ』と発音した時に納得した」と述べる。イッポンというのは奇跡の一本松のことを指しているのだと安冨氏は理解する。津波から生き延びた奇跡の松と言われるこの松は、隣接したユースホステルによって津波の被害を免れたのだから「幸運の一本松」と呼ぶのが正しいと言う。枯れてしまった一本松は、中をくり貫いて樹脂で固められた。これを読売新聞は「奇跡の一本松、 よみがえる」と報じた。これに対し、安冨氏は「『よみがえる 』という言葉の使い方が完全におかしい。戦慄を覚えた」と言い、「イッポンというのは中をくりぬいて樹脂で固めた死んでしまった日本のことなのです」と話す。
(…会員ページにつづく)
たいへん面白い内容でした。
安冨歩氏の「日本政治の過去、現在」の分析はとても分かりやすかったですし、平智之氏が「アメリカ、中国、インドに囲まれた場所に位置する日本」の進むべき道として「広域の福祉ネットワーク」を提唱されていたのにも、はっとさせられました。解決の糸口を見た思いがしました。
越境する福祉と言われるとすぐに思いつくのは、宗教団体やNPO・NGO団体でしょうか。「国境なき~」のような団体が活動しやすい国。そのような団体を積極的に支援する国。日本がそんな国になればいいなと感じました。
私もこの放送とても勉強になりました。
イースター島のモアイと宮城の一本松の がっかりな共通点。
安富先生の説明で、モアイは巨人伝説ではないこともわかりました。
アンコールワットのアンコール・トムも不思議な遺跡なのですが、これは負の遺産じゃないといいのですが。