「東電の弁護士と話しているようでした」──。
福島原発告訴団の一人であり被災者の女性は、東京と福島の検事らに対して、このような印象を持ったと語った。福一原発事故をめぐり、告訴・告発されていた東電幹部らは9日、全員が不起訴処分となった。告訴団は13日、検事らから不起訴処分に至った経緯を聞く時間を設け、同日、記者会見を開いた。
東京地検へ向かったのは、告訴団の弁護士である河合弘之弁護士、海渡雄一弁護士、告訴人12人の計14人。記者会見では、検事らが告訴団に対して説明した内容が報告された。
(IWJ・芹沢あんず)
「東電の弁護士と話しているようでした」──。
福島原発告訴団の一人であり被災者の女性は、東京と福島の検事らに対して、このような印象を持ったと語った。福一原発事故をめぐり、告訴・告発されていた東電幹部らは9日、全員が不起訴処分となった。告訴団は13日、検事らから不起訴処分に至った経緯を聞く時間を設け、同日、記者会見を開いた。
東京地検へ向かったのは、告訴団の弁護士である河合弘之弁護士、海渡雄一弁護士、告訴人12人の計14人。記者会見では、検事らが告訴団に対して説明した内容が報告された。
■ハイライト
検事らは、福島で起きた事件を東京地検へ移送した理由として「被告訴人の多くが東京に住み、東京地検が主たる捜査を担当したため、安定性・統一性の見地から」と述べ、また、東電への強制捜査を行わない理由として「必要な捜査は尽くした。詳細は言えない」と説明したという。
これらの説明を受け、海渡弁護士は「事前に対処をすれば避けられた事態を、やらなかった人たち(東電幹部ら)をかばうために、検事らはあくせくしている印象をもった」という。告訴団は、今後も告訴・告発を行う予定であると報告し、河合弁護士は「私たちは勝ちます。勝つまでやります」と、闘いを続ける姿勢を示した。