原発導入の裏で「核保有」を渇望してきた日本【IWJウィークリー第14号 岩上安身の「ニュースのトリセツ」より】 2013.8.22

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 2013年の夏、第2次安倍政権が発足して、初めての原爆投下の日、そして終戦記念日を迎えました。8月6日に広島で、9日に長崎で行われた原爆犠牲者慰霊平和祈念式典に出席した安倍総理は、原爆の惨禍に見舞われたこの地で、明確に「原発推進」の姿勢を打ち出しました。

 8月6日に行われた広島の平和祈念式典で、あいさつに立った安倍総理は、3.11の東日本大震災以降、菅直人総理(当時)と野田佳彦総理(当時)が言及してきた、福島第一原発事故について一切触れませんでした。


日本のガン保険市場は、アヒルの保険屋が独占している。 ~TPPブルネイ交渉に大抗議!宣伝とリレートーク 2013.8.22

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特集 TPP問題

 日本のTPPブルネイ交渉に抗議する宣伝行動が、22日、JR新宿駅西口で行われた。TPPに反対する各界からのリレートークで、マイクを持った全日本民主医療機関連合会の藤末衛会長は、TPPの本命は医療分野ではないかと指摘した。日本におけるガン保険の市場は、アヒルの保険屋さんが独占。そして、日本人は毎年、ガン保険を5兆円納めている。これは1年間で外来や入院で払う負担金の総額とまったく同じ。そのうちの保険料から実際に支給されている額は1兆円程度だと指摘し、その差額が米国系保険企業の儲けになる仕組みだと、街頭に訴えた。


「支援法を一年以上も放置している政府は異常」原告19人が国を提訴 ~原発事故被災者による記者会見 2013.8.22

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 「親の意識の差で、子どもの将来に差があってはいけない」ーー。

 保養先の長野県松本市から記者会見にかけつけた原告の女性は、このように語った。

 22日、原告19名と弁護団は、「子ども・被災者支援法」の早期策定を求め、東京地裁に訴状を提出。その後、司法記者クラブで開かれた記者会見には、部屋に入りきらないほどの報道陣がつめかけた。


「経営と安全を天秤にかけること自体が、国際的に日本の信用を落としている」 ~泉田裕彦新潟県知事 定例記者会見 2013.8.21

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 「なぜ、福島の事故が起きたのか、それに対処できなかった。防げなかったことに対して、どう対処するのか一度も説明していない。それでリスクだけとれっていう議論をするのか」

 泉田裕彦新潟県知事は21日の定例会見で、原発再稼働の議論の前に、原因究明と対策の必要性を改めて強調した。


東京電力 記者会見 2013.8.21

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 2013年08月21日(水)17時30分から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。冒頭、相澤善吾(あいざわぜんご)副社長が出席、汚染水の大量漏洩について謝罪し、汚染水対策を抜本的に見直していると述べ、現場マネージメントを強化するためサイトに常駐すると発表した。


広河隆一氏「何より、子どもたちに親身になること」 ~エレーナ・トルスタヤ准教授講演会「福島の子どもの心のケア」 2013.8.20

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 「子どもたちにとって、恐怖心も発病のトリガーになる。家庭や社会から、ストレスの軽減を」。エレーナ・トルスタヤ准教授は、子どもの心のケアの重要性を訴えた──。

 2013年8月20日(火)19時より、東京都文京区にある文京シビックセンターで「エレーナ・トルスタヤ准教授講演会『福島の子どもの心のケア』」が開催された。月刊誌『DAYS JAPAN』の招へいにより、チェルノブイリ原発事故後、子どもたちの精神的ケアにあたった心理学の専門家、エレーナ・トルスタヤ氏(国際サハロフ環境大学准教授)が来日。チェルノブイリの子どもたちを診てきた経験を踏まえて、福島の子どもたちへの対応について講演した。


【IWJブログ】「『聖域』を守るという自民党の公約や決議は、各国の交渉官にほとんど知られていない」ジェーン・ケルシー教授、ロリ・ワラック氏が、日本のTPP交渉に渾身の提言! 2013.8.20

記事公開日:2013.8.20 テキスト

特集 TPP問題

 「党派を超えてTPP問題を考える国会議員を結集し、各国のTPP交渉官に日本国内の事情を説明すべきだ」

 ニュージーランド・オークランド大学のジェーン・ケルシー教授と、米NGOパブリック・シチズンのロリ・ワラック代表が連名で、今月から行われるTPP(環太平洋経済連携協定)のブルネイ会合に向けて、日本の政治家に訴えかけていることが、前衆議院議員で「TPPを考える国民会議」副代表の山田正彦氏に送られたファックスで明らかになった。

 ファックスは2013年8月15日付で、山田氏が自身のフェイスブックに文面の画像を投稿した。2枚の本文と、ブルネイ首席交渉官への手紙の文案からなり、本文にはケルシー氏とワラック氏の署名が入っている。

 両氏は文面の中で、今月22日よりブルネイで行われる第19回TPP会合が、日本にとって事実上最初で最後の交渉となる可能性があると指摘。その上で、農産品5品目の関税の「聖域」を守るという自民党の公約や農林水産委員会の決議内容が、各国の交渉官にほとんど知られていないと警告している。また、国民皆保険の堅持など、安倍内閣が国内向けに約束しているその他の条件についても、各国の交渉官には伝わっていないと述べている。


「100ミリシーベルト以下での明らかな健康被害は確認されていないことから、放射線の健康影響があるとは考えにくい」 ~第12回福島県「県民健康管理調査」検討委員会 2013.8.20

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 対象者25万6023人から、一次検査実施数21万6809人。そのうち1280人が二次検査の対象となり、結果は悪性が43例と良性1例(手術19例:乳頭ガン18例、男18例:女性26例、平均年齢16.6歳)だった――。

 2013年8月20日(火)13時30分より、福島県福島市にあるグランパークホテルエクセル福島恵比寿において、第12回福島県「県民健康管理調査」検討委員会が開催された。各担当者より、「(1) 基本調査について (2) 詳細調査について 1. 甲状腺検査 2. 健康診査 3. こころの健康度・生活習慣に関する調査 4. 妊産婦に関する調査 (3) その他」を報告した。記者会見では、特に小児甲状腺がんについて質問が集中した。


福島第一のタンクから汚染水が漏洩 300トン、8000万ベクレル~東京電力 臨時記者会見 2013.8.20

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 東京電力は20日、緊急記者会見を開き、東京電力福島第一原発に設置されている汚染水を貯蔵するタンクから300トン(30万リットル)の高濃度放射能汚染水が漏れていることを発表した。タンクからの漏洩では、過去最大の量になる。


福一発電所汚染水貯蔵タンク300トン漏洩--東電は海への流出を否定、規制庁「海への汚染水流出の可能性はまだ0ではない」として東電に検証求める 〜原子力規制庁 定例ブリーフィング 2013.8.20

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 福島第一発電所の汚染水漏洩、発電所からの海への流出以外にも、タンクからも海へ流出している可能性が出てきた。


【IWJウィークリー14号】(ePub版・PDF版を発行しました) 2013.8.20

記事公開日:2013.8.20 テキスト独自

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「アジア諸国と連携しTPP交渉を行き詰まらせるのも手だ」 ~TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会 記者会見 2013.8.20

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特集 TPP問題

 2013年8月20日(火)10時30分から、東京都千代田区の参議院議員会館で「TPP参加交渉からの即時脱退を求める大学教員の会 記者会見」が開かれた。主たる内容は、同会が衆参両院の農林水産委員会委員長と安倍晋三首相に提出した要望書に関する報告。両委員長への要望書提出は直接の手渡しだったため、森山裕氏(衆院)と野村哲郎氏(参院)が、本音の部分で「TPP交渉」をどう見ているかを探ることに成功している。


次の選挙を見据えて、無所属の勢力結集へ ~岩上安身によるインタビュー 第335回 ゲスト参議院議員 山本太郎氏 2013.8.19

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特集 TPP問題|特集 山本太郎|特集 れいわ新選組

 2013年8月19日(月)18時より、「岩上安身による参議院議員 山本太郎氏インタビュー」が行われた。先の参議院選挙で初当選を果たした山本太郎議員は、市民との距離を縮めて国民運動を起こすことで、「3年後の選挙は、今回のような結果にならないように」と、これからの展望を語った。また、選挙戦の裏話やメディアによるバッシング報道、さらに、TPP問題などについて、時おり冗談を交えながら質問に答えた。


「歴史は文明の糸のようなもの」 オリバー・ストーン監督とピーター・カズニック教授が日本人に伝えたかった本当のこと ~岩上安身によるインタビュー 第334回 ゲスト乗松聡子氏 2013.8.19

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特集 戦争の代償と歴史認識

※全文文字起こしを掲載しました(2013年9月26日)

 共著『The Untold History of the United States』(邦題:オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史:早川書房刊)で、搾取と抑圧を繰り返す「現代の帝国」としてのアメリカを描いて話題を呼んだ、オリバー・ストーン監督とピーター・カズニック教授。2人は、8月5日から15日の日程で来日し、被爆地の広島と長崎のほか、東京、さらには沖縄の在日米軍基地などを訪問した。

 今回、2人の来日をコーディネートして通訳も務めたのが、カナダのバンクーバーで活動する平和団体「ピース・フィロソフィー・センター」代表の乗松聡子氏である。2013年8月19日(月)、岩上安身のインタビューに応じた乗松氏は、日本滞在中のストーン監督とカズニック教授の様子を詳細に紹介。2人が各所で語ったという「歴史は文明の糸のようなものだ」という言葉を示し、「オリバーとピーターは、『歴史から教訓を得ない者は、愚かな戦争を繰り返してしまう』ということを、日本人に伝えたかったのだと思う」と語った。


東京電力 記者会見 2013.8.19

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 2013年08月19日(月)17時45分頃から、東京電力本店で定例記者会見が行われた。免震重要棟前の連続ダストモニタで再び放射能濃度「高高」警報が発生し、作業員2名が身体汚染された。H4タンクから、表面線量率100mSvの汚染水が推定120リットル以上漏洩した。


南側トレンチ調査後、初の有識者会合も「意見まとまらず」 ~大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合 第5回評価会合 2013.8.19

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 未だ結論が出ない「破砕帯問題」に、関電は焦りの色を隠せないー。

 大飯原発敷地内の重要施設、非常用取水路の直下を横切るF-6破砕帯が、活断層であるか否かが議論される、「大飯発電所敷地内破砕帯の調査に関する有識者会合」の第5回が19日、原子力規制委員会の会議室で行われた。今年6月末に、大飯原子力発電所敷地内南側のトレンチが掘削され、8月までに有識者チームの全員が現地を視察。各有識者は、この会合で現地調査等で得られた知見を発表し、議論を交わした。


TPP参加反対派の元農水省大臣山田正彦、篠原孝衆議院議員、首藤信彦前衆議院議員、山本太郎参議院議員ら、ブルネイ交渉会合に参加表明 ――「ブルネイ交渉が勝負の時」~フロマン代表来日に抗議するTPP阻止緊急集会 2013.8.19

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特集 TPP問題

 「TPPが自由貿易というのは真っ赤なウソ。TPPはアメリカの、アメリカによる、アメリカのための利益追求システム」――。

 米国の通商代表部(USTR)の代表であるマイク・フロマン氏は18日、今週の22日から行われるブルネイでのTPP交渉会合に向け、日本と会談を行うために来日した。それに合わせて19日午前、日本のTPP交渉参加に反対する人々は炎天下の中、官邸前で約2時間の抗議行動を行った。


長崎型原爆1万発分以上の衝撃 日本は原発のプルトニウムですぐにでも核武装が可能 ~ 岩上安身によるインタビュー 第333回 ゲスト 梅林宏道氏 2013.8.18

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※全文文字起こしを掲載しました(2013年9月26日)

 「長崎型原爆と同程度のものであれば、日本は3万5千発の核兵器をすぐに開発することができる」――。

 広島と長崎に原爆が投下され、今年で68年を迎える。日本は被爆国として、表面的には核兵器の廃絶を主張してきた。しかし同時に、核兵器への転用が可能な使用済み燃料を生み出す原発を維持してもきた。「核の平和利用」をうたう一方で、戦後の日本は、核兵器を潜在的には保有しつづけてきたと言える。

 NPO法人ピース・デポ代表で、長崎大学核兵器廃絶研究センターセンター長の梅林宏道氏は、岩上安身のインタビューのなかで、長崎に投下されたものと同程度であれば、日本はすぐにでも3万5千発ぶんの核兵器に転用可能なプルトニウムを保持している、と語った。そのうえで、「世論の後押しさえあれば、日本政府が核兵器の保有を政治的に決断することは十分あり得るだろう」と、原発政策に積極的な安倍政権に対し警鐘を鳴らした。


「西日本の原発から放射能が噴き出れば、フクシマ以上の危機が襲来! 台風で『死の灰』が日本全土を覆う」 ~3.11DAYS行動する会シンポジウム「もうがまんできない」 2013.8.18

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 「福島原発事故は最悪の事態ではない」──。

 2013年8月18日(日)19時から、横浜市中区の横浜市開港記念会館で「3.11DAYS行動する会シンポジウム『もうがまんできない』」が行われ、藤田祐幸氏(物理学者)は、こう強調した。集まった市民らは、この反語的な議論に息をのみ、広瀬隆氏ら脱原発論者による、参院選での自民党圧勝を背景に高まる原発推進ムードに異を唱える「再稼動反対」の主張に拍手を送った。


「生き残るためには、自分たちで知識を身につけること」 〜第15回あかいわエコメッセ アーサー・ビナードさん原発を語る ~絵本『ここが家だ』朗読~ 2013.8.18

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 2013年8月18日(日)14時より、岡山県赤磐市の桜が丘いきいき交流センターでの「第15回あかいわエコメッセ」において、「アーサー・ビナードさん原発を語る ~絵本『ここが家だ』朗読~」が行われた。詩人のアーサー・ビナード氏は、核開発の歴史の裏側に核利権者のペテンがある点を説明し、その歴史のペテンを一人ひとりが見抜く必要性を訴えた。