シリーズ: 岩上安身インタビュー
日米首脳会談、大手メディアの偏向と米国の本音~岩上安身によるインタビュー 第420回 ゲスト 軍事ジャーナリスト・田岡俊次氏 2014.4.25
特集 集団的自衛権
「尖閣に安保適用」――。4月24日付けの大手各紙朝刊の一面には、この文言が踊った。来日中のオバマ大統領が安倍総理との日米首脳会談で、尖閣諸島が対日防衛義務を定めた日米安全保障条約第5条の適用範囲内であると、大統領として初めて明言したのである。
しかし、米国側が、尖閣諸島について日米安保が適用されると明言したのは、実はこれが初めてではない。2010年と2013年、クリントン前国務長官から、日米外相会談において既に同様の趣旨の発言が飛び出している。今回の日米首脳会談におけるオバマ大統領の発言は、これまでの米国の態度を何ら変更するものではないのである。
岩上安身によるドキドキハラハラのインタビュー!第419回 ゲスト 投開票直前ギリギリ!公職選挙法ギリギリ! 新党ひとりひとりの山本太郎議員、有川美子候補と鹿児島2区を語り尽くす! 2014.4.23
特集 山本太郎
徳田毅前衆院議員の辞職に伴って衆院鹿児島2区補欠選挙が行われる。この選挙に向けて、山本太郎参議院議員は「新党ひとりひとり」を結党し、候補者を公募した。8人の応募者の中から選ばれたのは、ありかわ美子候補だ。4月27日の投開票を4日後にひかえた23日、岩上安身が山本氏にインタビューを行った。
山本氏は新党を立ち上げた理由について、今後地方選挙が続いていくことをにらみ、「自分自身が旗揚げをして、自分たちの候補を出していくということを始めようと思った」と語った。山本氏自身が国会議員に選出された2013年7月の参議院選挙のときは、「既存の政党に対して疑問を抱いたり、不信感を抱いている人たちが票を投じてくれた」という。
「協定にサインすれば台湾は永遠に属国になる」中国とアメリカ、2つの「帝国」の狭間で生きる台湾 ~岩上安身によるインタビュー 第418回 ゲスト 呉叡人政治学博士 2014.4.11
「協定にサインをすれば、台湾は永遠に属国になる」―。2014年4月11日(金)11時(現地時間)、台湾・台北市内において行われたインタビュー取材で、台湾中央研究院で台湾史研究所副研究員を務める呉叡人政治学博士は、岩上安身にこのように語り、協定への危機感をあらわにした。
台湾では、3月18日以降、台湾と中国との間の「サービス貿易協定(※1)」の審議をめぐり、協定に反対する学生らが立法院(日本の国会議事堂に相当)の議場を占拠する異例の事態が続いた。呉博士は、協定に反対する理由として、「自由貿易に対する疑念と、中国に対する疑念がある。とりわけ、新自由主義的なグローバリゼーションの流れの中で、台湾の未来が見えなくなることを懸念している」とした上で、3週間・584時間にわたって学生らが立法院を占拠したことについて、「協定阻止のためには、やむを得ない。緊急避難だ」との見解を示した。
「漢民族の方が核廃棄物より怖い。彼らは環境に敬意を払わない」 ~岩上安身によるインタビュー 第417回 ゲスト 台湾先住民族の作家シャマン・ラポガン氏 2014.4.11
「タウ族は4200人くらい。台湾の東南にある45平方キロメートルの島で、われわれは1年を3シーズンに分けて暮らす。12~1月トビウオが現れるのを待つ季節。2~6月は、トビウオ漁の季節。7~11月は、トビウオを獲る季節が終わった(テテカ)と呼ぶ」──。
2014年4月11日、台北市内にて、台湾の先住民族のひとつ、タウ族の作家、シャマン・ラポガン氏に、岩上安身がインタビューを行なった。通訳は、淡江大学東方語文學系助理教授の李文茹氏が務めた。シャマン氏は漁民作家として活躍中で、日本語訳では『故郷に生きる』『海人、猟人』が出版されている。
立法院退去後に始まる「別の新しい方法」 〜岩上安身によるインタビュー 第416回 ゲスト 淡江大学・李文茹助理教授 2014.4.12
「『強国からの搾取に反対』の『強国』には日本も含まれています」―― 。3月に起きた台湾国会占拠の背景とは。記事を大幅加筆し、再掲しました。(2017年6月3日)
淡江大学日本語文学系の李文茹(リ・ウェンリュー)助理教授に4月12日(土)、岩上安身がインタビューを行った。李氏は近代日本文学を専攻し、日本語に堪能。今回の台湾立法院占拠運動には、大学教員という立場で関わった。岩上安身の台湾での取材活動では、シャマン・ラポガン氏へのインタビューの通訳を務め、呉叡人(ゴ・エイジン)氏へのインタビューにも立ち会った。
インタビュー後半からは、3週間にわたり台湾で取材活動を行ったIWJの原祐介記者も対話に参加。占拠現場でしか見聞できない生々しいシーンの数々を回想した。
「袴田事件のような捜査機関による証拠捏造は珍しいことではない」~岩上安身によるインタビュー 第415回 ゲスト 袴田事件弁護団長・西嶋勝彦弁護士 2014.4.4
1966年、静岡県清水市で一家4人を殺害したとして、元プロボクサーの袴田巖さんが逮捕された「袴田事件」。1980年の死刑判決後、袴田さんは長期拘留され続けてきたが、3月27日、静岡地裁の村山浩昭裁判長のもとで再審開始が決定。その際、『捜査機関が証拠を捏造した疑いがある』という厳しい言葉もあり、刑及び拘置は執行停止されて、袴田さんは48年ぶりに釈放された。
この日、岩上安身がインタビューしたのは、この袴田事件の弁護団長・西嶋勝彦弁護士。今年73歳になる西嶋弁護士は、袴田事件に関わって20年近くなる。1966年の第1回公判から48年になるこの長い裁判に、第1次再審請求開始後から弁護団に加わった。インタビューでは、袴田事件における証拠捏造疑惑についてうかがうとともに、同様の権力犯罪が歴史的に行われてきた事実が明らかにされた。
「一緒に食事会を」ヘイトスピーチ参加者へ呼び掛け~岩上安身によるインタビュー 第414回 ゲスト「のりこえねっと」辛淑玉氏 2014.3.26
特集 平成から令和へ天皇と日本の歴史を考える
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3月26日、新大久保の「のりこえねっと」事務所で、同団体の共同代表である辛淑玉(シン・スゴ)氏に岩上安身がインタビューを行った。
在日朝鮮人、原発事故避難民、被災地の自治体職員、アジアからのニューカマーの女性など、差別の対象としてされた人々に様々なかたちで寄り添ってきた辛氏。在日朝鮮人に対する排外差別デモやヘイトスピーチの高まりによって、コリアンタウンとして知られる新大久保は、朝鮮半島を南北に切り裂く「38度線になった」と辛氏は語る。
インタビューでは、ヘイトスピーチ参加者と「一緒に生きていこう」とする辛氏の前向きな姿勢が語られ、辛氏から「食事会をしよう」という呼び掛けが行われた。
動乱のウクライナ ~岩上安身によるインタビュー 第413回 ゲスト 大阪大学助教・赤尾光春氏 第3夜(後編) 2014.3.23
特集 IWJが追う ウクライナ危機|特集 戦争の代償と歴史認識|特集 ウクライナのネオナチとアゾフ大隊の実態
赤尾光春氏へのインタビュー第3夜。赤尾氏は東部の緊張が一段と高まるウクライナ情勢の主役たちを詳細に分析した。
★7/29まで全公開!「諸悪の根源はユダヤ人!?」 氾濫する歪んだユダヤ人イメージ 〜岩上安身によるインタビュー 第412回 ゲスト 大阪大学助教・赤尾光春氏 第2夜(中編) 2014.3.23
特集 戦争の代償と歴史認識|特集 IWJが追う ウクライナ危機|特集 ウクライナのネオナチとアゾフ大隊の実態
※公共性に鑑み24/7/29まで全公開します。IWJ存続の危機です。会員登録でご支援ください→会員登録はこちらから
赤尾光春氏へのインタビュー第2夜では、19世紀から20世紀にかけてのユダヤ人の歴史が語られ、ユダヤ人に対する歪んだイメージが氾濫することになった背景が明らかにされた。
ウクライナ極右と反ユダヤ主義 〜岩上安身によるインタビュー 第411回 ゲスト 大阪大学助教・赤尾光春氏 第1夜(前編) 2014.3.23
特集 戦争の代償と歴史認識|特集 IWJが追う ウクライナ危機|特集 ウクライナのネオナチとアゾフ大隊の実態
岩上安身は3月23日(日)、ユダヤ学が専門で大阪大学助教の赤尾光春氏にインタビューした。紀元前までさかのぼる「ディアスポラ(離散民)」というユダヤ人のアイデンティティ形成から、ウクライナ地域に離散していったユダヤ人の歴史の18世紀までを、第1夜としてお届けする。
「企業」による資源収奪が続くアフリカへ進出する、安倍政権の思惑 ~岩上安身によるインタビュー 第410回 ゲスト 世界トップクラスのアフリカ研究者・舩田クラーセンさやか氏 2014.3.21
日本から最も遠い大地、アフリカへ、にわかにスポットがあたった。
4月24日、首相官邸で行われた日米首脳会談で、オバマ大統領が安倍総理に対し、アフリカで展開する国連平和維持活動(PKO)への自衛隊の積極的な参加を要請しており、安倍総理は「派遣を検討する」と回答していたことが、6月3日に報じられた。「米政府筋が明らかにした」と共同通信は報じており、集団的自衛権の行使容認と、PKOへの貢献拡大をめざす安倍政権の「背中を押す」リーク報道とみられる。
(再掲)ウクライナで何が起こっているのか ~岩上安身によるインタビュー 第409回 ゲスト ロシアNIS貿易会・ロシアNIS経済研究所 服部倫卓氏 2014.3.20
特集 IWJが追う ウクライナ危機|特集 マスメディアが歪曲して報じるウクライナのネオナチとアゾフ大隊の実態
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2013年末のデモから政変へと発展したウクライナの情勢について、ロシアNIS貿易会・ロシアNIS経済研究所の服部倫卓氏に3月20日、岩上安身がインタビューを行った。
※2022年5月26日午後7時より岩上安身による服部倫卓氏インタビューを再び行います。
舛添要一東京都知事、政党交付金で借金返済!? 2億5千万円の疑惑について、政治資金オンブズマン共同代表・上脇博之神戸学院大学教授が徹底検証!~岩上安身によるインタビュー 第407回 ゲスト 上脇博之氏 2014.2.27
特集 2014東京都知事選
2月に東京都知事に就任した舛添要一氏の「政治とカネ」の問題が未解決のままとなっている。
1月21日、しんぶん赤旗が、舛添氏が立ち上げた政党「新党改革」の借入金2億5000万円の一部の返済に立法事務費と政党交付金が使われたと報じた。(しんぶん赤旗 1月21日(火))
立法事務費と政党交付金は税金が原資であり、借金の返済に当てるのは違法である。しかし、告示の2日前に行われたこの報道を後追いする主要メディアはほとんどなく、選挙期間中、大きく取り上げられることのないまま、舛添氏は東京都知事に就任した。
この舛添知事の政治資金問題について、詳細な検討を加えている神戸学院大学大学院・実務法学研究科の上脇博之教授に岩上安身が話をうかがった。
ウクライナ政変 なぜオバマはソチ五輪開会式を欠席したのか~岩上安身によるインタビュー 第406回 ゲスト 孫崎享氏 2014.3.13
ウクライナ情勢が緊迫している中、2014年3月13日、岩上安身による元外務省国際情報局長の孫崎享氏へのインタビューが行われた。孫崎邸での和やかな雰囲気の中、話題は緊迫するウクライナ政変を中心に、クリミアを巡るロシアと欧州および米国の対立、さらには安倍総理の取り巻きの分析など、多岐に及んだ。
【京都府知事選】府民の「生活」と「安全」を考える政策を~岩上安身によるインタビュー 第405回 ゲスト 尾崎望候補 2014.3.12
特集 Xバンドレーダー|特集 京都府知事選挙2014
3月20日に告示、4月6日に投開票が行われる京都府知事選挙は、公明党が推薦し、自民、民主、維新から支援を受ける現職の山田啓二氏と、共産党推薦で新人の尾崎望氏との一騎打ちとなった。
3月12日、岩上安身は前日に立候補を表明したばかりの尾崎氏にインタビュー。インタビューで尾崎氏は、地元経済の停滞や子どもの貧困など、京都府民が日常生活で直面する問題について語り、京都府が地方自治体として打ち出すべき具体的な政策について語った。
また、京都北部における米軍の施設「Xバンドレーダー」の設置計画にも話は及び、今後の国際安全保障体制の中で京都が占める地政学的な重要性が論点として浮かび上がった。
「歴史修正主義者達は、自分自身の民族観に怯えて虐殺を必死に否定している」~岩上安身によるインタビュー 第404回 ゲスト 能川元一氏 第一部 南京大虐殺 2014.2.28
特集 戦争の代償と歴史認識
NHKの籾井勝人会長が、従軍慰安婦について「戦争をしているどこの国にもあった」と述べ、NHK経営委員の百田尚樹氏は都知事選の田母神候補の応援演説で「南京大虐殺はなかった」などと発言。公共放送であるNHK会長と経営委員が次々と問題発言を繰り返す事態に、NHKの経営委員に自分の「お友達」である百田氏らを押し込んだ安倍総理の任命責任を問う声が、国内外から寄せられている。
そんな中、膨大な歴史史料を研究し、「歴史修正主義者」の発言の嘘を告発し続ける哲学者・能川元一氏に、岩上安身が単独インタビューを行った。
「メディアは嘘のリークに騙されないで」~岩上安身による緊急インタビュー 第403回 ゲスト PC遠隔操作事件片山祐輔被告、佐藤博史弁護士 2014.3.7
特集 PC遠隔操作事件
直接的な証拠が提示されないまま、1年間も留置所・拘置所生活を余儀なくされていた、PC遠隔操作事件の片山祐輔被告が2014年3月5日、保釈された。翌々日の3月7日、片山氏は佐藤博史弁護士とともに、岩上安身の緊急単独インタビューに応えた。裁判中の「被告」が生中継のぶっつけ本番のインタビューに出演するという異例。「何もやましいことは無いので、求められた取材には応じようと割り切っている」と語った片山氏は、逮捕当日の様子や理不尽な取り調べの模様、警察・検察側が出してきた「証拠」の矛盾を指摘し、自らの身の潔白をあらためて表明した。
「永世中立都市構想」と「大阪スマイル構想」で戦争をストップ!~岩上安身によるインタビュー 第402回 ゲスト 大阪市長選への立候補を表明したマック赤坂氏 2014.3.1
橋下徹大阪市長の辞職に伴う出直し市長選(3月9日告示、23日投開票)への立候補を表明しているマック赤坂氏が、3月1日、岩上安身のインタビューに応じ、立候補を決意した理由や主要な公約について語った。
マック氏は安倍政権の外交・安全保障政策について、「キナ臭いものを感じる」と批判。「””Road To The War””(戦争への道)を防ぐため、大阪を永世中立都市にする」と語った。