┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~<岩上安身によるインタビュー配信!!>「米国が衰退する今こそ対米自立のチャンス!」本日午後7時より、「今年で戦後80年! しかし『戦後日本』は、いまだに自画像を示せていない! 今こそ『対米自立』を訴える! 岩上安身によるインタビュー第1204回ゲスト 一水会代表木村三浩氏 第2回(後編)」を撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします! 会員登録もお忘れなく!
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┠■8月も半ばです! 第16期が始まりました! 7月末までの第15期は、残念ながら赤字が避けられなくなりました。しかし、IWJも、岩上安身も、めげません!! 困難は、国内外からやってきます! 向こう少なくとも10年は、日本が戦争に巻き込まれず、カナダのようにあざやかに対米自立を果たして、日本が生存できるように、力を尽くして頑張るつもりです! より質の高い情報をお送りしつつ、今期16期こそは、黒字化し、累積する債務も少しでも返済したいと思います! どうぞ今期16期も、ご期待ください! 緊急のご寄付、カンパをどうぞよろしくお願いいたします! 会員登録もぜひとも、よろしくお願いいたします!
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┠■【中継番組表】
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┠■<号外を出しました!>「パレスチナのマンスール大使が国連安保理で涙の演説!『もう十分です。――流血は十分です、戦争は十分です、苦しみは十分です、占領は十分です』『平和を築くこと、それが唯一の別の道です』」を出しました!
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┠■イスラエルの極右政治家スモトリッチ財務相が、国際社会のパレスチナ国家承認の動きに反発し、パレスチナ人の分断計画を進めると発表! これはかつての南アフリカに匹敵するアパルトヘイト政策! もうひとりの極右政治家ベン=グヴィル国家安全保障大臣は、パレスチナで最も人気のある政治家バルグーティ氏の独房を訪れ、侮辱し、嘲笑!『ミドル・イースト・アイ』は「国際刑事裁判所(ICC)はすでに5月にスモトリッチ氏、ベン=グヴィル氏へのアパルトヘイト容疑での逮捕状申請を準備完了していたが、米国の圧力で提出されていない」とスクープ! 両氏の行動は、逮捕状申請書提出への後押しになるか!?
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┠■【本日のニュースの一撃!】
┃
┠■【第1弾! 15日のアラスカでの米露首脳会談で、「米国と欧州が共同で、ウクライナにNATOの第5条に類似した安全保障を提供することを、プーチン大統領が認めた」と、会談に同席したウィトコフ特使が明らかに!】(『CNN』、2025年8月17日)
┃
┠■スクープ!! トランプ大統領は、前頭側頭葉型認知症!?「虚偽記憶(コンファビュレーション)」症状!? 爆弾魔のユナボマーは、叔父のジョン・トランプ教授の教え子だった!? アラスカはロシア領!? ホワイトハウスの屋上に上がり、核兵器を作っていると発言! 風力発電は、クジラを狂わせる! マスメディアが報じてこなかった、トランプ大統領の奇々怪々な発言の数々!
┃
┠■<岩上安身による最新インタビュー報告>「製造業が復活するはずがない米国への、こんな馬鹿げたこと(5500億ドルの対米投資)は、誰もやらない!」「兆円単位の金が米国に投資されるとしたら、恐るべきバブルが発生する! それが崩壊する時が恐ろしい!!」岩上安身によるインタビュー第1203回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第3弾(中編)
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■はじめに~<岩上安身によるインタビュー配信!!>「米国が衰退する今こそ対米自立のチャンス!」本日午後7時より、「今年で戦後80年! しかし『戦後日本』は、いまだに自画像を示せていない! 今こそ『対米自立』を訴える! 岩上安身によるインタビュー第1204回ゲスト 一水会代表木村三浩氏 第2回(後編)」を撮りおろし初配信します! 配信終了後、会員向けIWJサイトのアーカイブにアップします! 会員登録もお忘れなく!
IWJ編集部です。
昨日のインタビュー前編に引き続き、本日午後7時から「岩上安身によるインタビュー第1204回ゲスト 一水会代表木村三浩氏 第2回(後編)」を撮りおろし初配信します!
昨日初配信した、「岩上安身によるインタビュー第1204回ゲスト 一水会代表木村三浩氏 第2回(前編)」は、以下のURLからご視聴ください。
※岩上安身によるインタビュー第1204回ゲスト 一水会代表木村三浩氏 第2回(前編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528875
木村氏は、今年6月に、慶應義塾大学名誉教授の大西広氏との共著『反米自立論 日本のための選択と共同』(あけび書房)を上梓しました。木村氏は、同書で、「米国の衰退をチャンスに対米自立を」と提言し、日米地位協定の見直しや、日米安保の破棄を訴えています。
本日初配信するインタビュー後編では、第1回目のインタビューに引き続き、この『反米自立論 日本のための選択と共同』の内容に沿って、木村氏の訴える「対米自立論」について、お話をうかがいました。
第1回インタビューは、ぜひ以下のURLからご視聴ください。
※「トランプ関税」の15%への引き下げの見返りである約86兆円の対米投資は、「今後、米国依存を徐々に減らして、リスクを回避していこうという戦略的な考えを持てるなら、高い勉強にはなるが、対米自立のロードマップになる」!! 岩上安身によるインタビュー第1201回ゲスト 一水会代表・木村三浩氏(前編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528478
※民族派のリーダーとともに、戦後80年経っても、在日米軍が駐留しているのは「屈辱以外の何ものでもない」と吠える!! 日米安保を破棄し、周辺諸国との総合安全保障で『大調和・総調和』の関係を維持し、自衛隊は専守防衛に徹して、非戦の論理で、独立、永世中立、対米自立を! 岩上安身によるインタビュー第1201回ゲスト 一水会代表・木村三浩氏(後編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528540
本日初配信するインタビュー後編では、ウクライナ紛争の要因となった、2014年のユーロマイダン・クーデターへの米国の関与や、第2次大戦後のヤルタ・ポツダム体制と日ソ、日露関係について、また、主権国家としての自立性がない「傀儡国家」であるウクライナは、明日の日本である、といった観点から、木村氏に語っていただきました。
さらに、「『G7』対『グローバルサウス』時代の到来」「『衰退する米国』という(日本の対米自立の)チャンス」といった点についても、木村氏の見解を聞きました。
詳しくは、本日初配信する「岩上安身によるインタビュー第1204回ゲスト 一水会代表木村三浩氏 第2回(後編)」を、ぜひご視聴ください!
このインタビューは、8月末までは全公開で、その後はハイライトはフルオープン、全編動画は会員限定となります。全編動画をお見逃しの場合は、ぜひ、IWJの会員となって、全編を御覧ください!
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【撮りおろし初配信】19:00~
今年で戦後80年! しかし「戦後日本」は、いまだに自画像を示せていない! 今こそ「対米自立」を訴える! 岩上安身によるインタビュー第1204回ゲスト 一水会代表木村三浩氏 第2回(後編)
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528876
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■8月も半ばです! 第16期が始まりました! 7月末までの第15期は、残念ながら赤字が避けられなくなりました。しかし、IWJも、岩上安身も、めげません!! 困難は、国内外からやってきます! 向こう少なくとも10年は、日本が戦争に巻き込まれず、カナダのようにあざやかに対米自立を果たして、日本が生存できるように、力を尽くして頑張るつもりです! より質の高い情報をお送りしつつ、今期16期こそは、黒字化し、累積する債務も少しでも返済したいと思います! どうぞ今期16期も、ご期待ください! 緊急のご寄付、カンパをどうぞよろしくお願いいたします! 会員登録もぜひとも、よろしくお願いいたします!
会員の皆様、ご寄付・カンパによってご支援くださっている皆様、IWJの第15期をお支えいただき、誠にありがとうございました。
8月1日から、IWJは、第16期に入りました!
8月は1日から12日までの12日間で、13件、22万2000円のご寄付・カンパをいただいています。これは、これまでの月間目標額350万円の6%にあたります。今期はまだ、予算が立てられていませんが、収支ともに縮小し、月間目標額も下げていくつもりです。
ご支援くださった皆様、本当にありがとうございます。
私事ながら、昨日8月18日は、私、岩上安身の誕生日でした。66回目を数えることとなりました。IWJをスタートさせたのは、15年前の2010年でした。
インターネット報道メディアがまだほとんどなかった当時、オールドメディアと呼ばれるようになった地上波に出ていた私は、まだ52歳であり、体力もありあまっていた(本人の主観)ことを思うと、あっという間であったと思うと同時に、意外に長い時を重ねてきたのだなとも思います。
これまで、ご支援してくださった皆様には、この節目に、あらためて感謝申し上げます。
と同時に、15年間、あるいはそれ以前から、警鐘を鳴らしてきたことが今、現実になりつつあるのを感じて、もはや『前夜』などではなく、今まさに波濤が砕けるような時が来ていることに、身震いする思いがいたします。
国難は避けられない、としても、大難を小難にとどめて、再び時を待ち、日本が対米自立を果たして、「敵国」ばかりになってしまった周辺国と和解し、平和条約を結んで、「敵」と戦うのではなく、「敵」と和解して、「敵」を消し去ることができるかどうか。
対米自立と、自力での平和構築に失敗すれば、日本は、大きな試練に直面します。
トランプ政権から押し付けられた不平等協約に言いなりになって86兆円をむしられ、利益還元はわずか1割という、植民地さながらの搾取を甘んじるような屈辱を、この先も、米国自身の危機の深まりとともに、何度も味わわされることになりかねません。ついには、国が滅ぶまで吸い尽くされることでしょう。
そうならないために、日本はまず、脱米国依存を図らなければなりません。全世界の多極化に向けての流れに、逆行していてはなりません。
間に合うでしょうか。懸念は尽きません。
日本の行末に、深い不安を感じつつも、世界を広く見渡せば、新たな息吹や希望や可能性も見出せます。進むべき道の道標は、まだまだ、見つけ出せると思います。
肝心なことは、前向きな希望を信じる力が残っているかどうかではないかと思います。
IWJの経営も、今は厳しくなっています。
残念ながら、昨年8月から今年7月末までの第15期は、12ヶ月間で一度も、ご寄付が月間目標額に達することができませんでした。
ラストの7月は、1日から31日までの31日間で、88件、182万3000円のご寄付・カンパをいただきました。残念ながら、7月も月間目標の350万円に届きませんでした。167万7000円のマイナスとなりました。
第15期の期首の2024年8月1日から、11ヶ月経過した6月末の段階で、当初に設定したご寄付の年間目標額3850万円に対して、2025年6月30日現在の実績は、1750万円にとどまり、マイナス2100万円となっています。
これに7月末までのマイナス167万7000円を加えると、第15期12ヶ月間のマイナスは2267万7000円となります。
IWJの活動運営費は、約半分が、会員の皆様からの会費によって支えられています。残りの約半分が、ご寄付・カンパによって支えられています。
2025年7月31日時点での会員数は1694名で、うちサポート会員様が654名、一般会員様が1040名です。
会員数は、第15期は、前年度比で、サポート会員が208名、一般会員が375名、合計583名減少していて、会費収入に換算すると、前年度に比べて約930万円の減少となってしまう見通しです。
即ち、ご寄付・カンパの収入のマイナスと合計すると、収入は予定していた目標値を、3197万7000円も下回ることになってしまいました。
ちなみに、遅れて納入する方もいらっしゃるので、これはまだ確定値ではありません。ぜひ、会費納入をお忘れになっている方、納入が遅れている方は、お早めに会費をお納めください!
また、会員として再開される方、新規に会員となられる方、大歓迎です! ぜひとも、よろしくお願いいたします!
支出については、経費などの大幅な削減に努め、前年度比約1000万円ほど削っています。あくまで現時点の推計です。これから請求が上がってくる経費も当然、あります。差し引きますと、収支は約2198万円ほどのマイナスです。
このままでは、大幅な赤字となってしまいますので、非常手段として、万が一の時に備えて、セーフティネットとして積み立ててきた役員生命保険(受取人はIWJです)を解約することを決断いたしました。解約金1640万円を計上して、赤字の穴埋めとします。残りは、558万円のマイナスです。
これは、最後の手段です。こうしたセーフティネットはもうIWJに残されていません。今期も同じ支出、同じ収入ですと、2000万円の赤字になってしまうことになります。それではもはやIWJの活動を続けていくことができません。
昨年も、私、岩上安身が年頭にコロナに感染し、その後も後遺症に苦しめられてきたため、インタビューなど、オリジナルのインタビューなどがすこぶる減ってしまい、厳しい決算となりました。
昨期は、健康回復につとめるとともに、インタビューなどオリジナルコンテンツ制作のため、挽回するよう頑張りましたが、今年は、不況、インフレ、会員の方々の高齢化など、さまざまな要因で経済苦を訴える方のメールも多数、受け取っており、IWJを取り巻く外部の経済状況は、さらに厳しくなったと言わなければなりません。
今回のように、長いこと積み立ててきた保険の解約のような非常手段も、これで最後です。第16期は、支出を思いきって、しぼりこまなければならないと覚悟しています。
しかし、IWJも、岩上安身も、めげません! 先述したように、状況は厳しくても、希望は失われてはいないと、信じるからです。そう信じている世界中の人々の存在を、今は中央集権的なマスメディアに頼らなくても、見出すことも、つながることもできます!
困難は、国外からも日本国内からも、続々、やってきます。向こう10年が、東アジアでも、全世界においても、第3次世界大戦に巻き込まれるか否かの正念場です! しかし、それを乗り越えれば、そのような無謀な試みはできなくなるでしょう。
今期16期は、中身やポリシーは一切変えず、より質の高い情報を、なおもエッジをきかせて情報をお届けしつつ、経営面は、黒字に転換し、累積していた借金も返済していきたいと思います!
そのためにも、経営面では、思い切った改革、支出の削減を、断行します!
どうぞ、ご支援のほど、よろしくお願いいたします!
損益に直接の関係はありませんが、私の会社への貸付金はIWJからの返済が滞っていて(逆の言い方をすると、自分への返済を後回しにしていて)、2025年6月30日現在の貸付残高が、約1150万円あります。
また、コロナ期に融資を受けた金融機関からの借入金残高は、2025年6月30日現在で、約1870万円となっています。こちらは、毎月、必ず返済していかなければなりません。この連帯保証人は、私、岩上安身1人です。事実上、IWJの代表取締役である私が借りて、私が返済する借金です。
したがって、今期の収支とは無関係に、私の負っている借金は現在3000万円ほどになります。これらは、今期の赤字とは、また別の借金となります。
昨期の最終的な収支は、決算を終えないとわかりませんが、機材の故障のため、新機材の購入でまとまった出費が必要になるなど、突発的な出費がない限り、おおよそこの予測からは、大きく外れることはないと思われます。最終的な数字が固まり次第、皆様にご報告をさせていただきます。
どうか、皆様のご寄付・カンパ、そして会費の納付によって、今月の目標額を達成し、さらには、赤字額を少しでも減らすことができれば、と存じます!
どうぞ、よろしくお願いいたします!
岩上安身 拝
※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です(各金融機関ごとに口座名が非統一ですが、どれも、各銀行の仕様に従ったもので、間違いではありません)。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!
みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル
IWJホームページからも、お振り込みいただけます。
※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html
※会員の再開、新規会員登録はこちらからお願いします。
(会員登録済みの方)https://iwj.co.jp/ec/mypage/login.php
(新規会員登録の方)https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
年会費をまとまってお支払いいただければ、12ヶ月中2ヶ月分がサービスとなります。即ち、一般会員が月1100円で、年間だとその12ヶ月分1万3200円のところ、一括払いなら、1万1000円(消費税込み)となります。
同じくサポート会員が、1ヶ月3300円で、毎月支払ってゆくと、12ヶ月で3万9600円のところ、一括払いですと、3万3000円(消費税込み)ですみます! 2ヶ月分おトクです! ぜひ、ご検討ください!
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◆中継番組表◆
**2025.8.19 Tue.**
あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。
【撮りおろし初配信】19:00~「今年で戦後80年! しかし『戦後日本』は、いまだに自画像を示せていない! 今こそ『対米自立』を訴える! 岩上安身によるインタビュー第1204回ゲスト 一水会代表木村三浩氏 第2回(後編)」
視聴URL:https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528876
岩上安身による木村三浩氏インタビューを配信します。これまでIWJが報じてきた木村三浩氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%9c%a8%e6%9d%91%e4%b8%89%e6%b5%a9
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◆中継番組表◆
**2025.8.20 Wed.**
調整中
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■<号外を出しました!>「パレスチナのマンスール大使が国連安保理で涙の演説!『もう十分です。――流血は十分です、戦争は十分です、苦しみは十分です、占領は十分です』『平和を築くこと、それが唯一の別の道です』」を出しました!
イスラエルのネタニヤフ政権が今月8日、パレスチナ自治区ガザの北部に位置するガザ市の完全制圧計画を決定したことを受け、国際的に批判が高まる中、国連安全保障理事会は10日朝、ニューヨークで、「パレスチナ問題を含む中東情勢」に関する緊急会合を開催しました。
パレスチナのマンスール国連大使は、国連安保理の会合で、ガザ市の制圧計画を決定したイスラエルを止めるために、今すぐ行動するよう、訴えました。
マンスール大使の演説の論点は、以下のようなものでした。
・ガザでの即時かつ永続的な停戦、飢餓の終結。
・イスラエルは「文明対野蛮」を口実に、パレスチナ人に対する自らの残虐行為を正当化し、自国の犯罪を隠蔽している。
・国際法と国連決議にもとづく平和、独立した主権をもつパレスチナ国家樹立、二国家解決の承認。
・国連安全保障理事会は国連憲章のもと、その任務として即時停戦を決議し、実行すべき。
マンスール大使は、イスラエル国民へのメッセージで、自国政府のプロパガンダに惑わされず、残虐行為の現実を直視するように、訴えました。
そして、パレスチナ人・イスラエル人双方に、「平和を選び」、占領・流血・苦しみを終わらせ、双方の子供達の未来を守るべきだと呼びかけました。
マンスール大使は、今年7月28日から3日間にわたってニューヨークの国連本部で開催された、サウジアラビアとフランスが主導した国際会議を「平和への不可逆的道筋」だと評価しました。
この国際会議で、フランスのジャン=ノエル・バロ欧州・外務大臣は、「二国家解決がかつてないほど脅かされている今、フランスはパレスチナ国家を全面的に承認する用意がある」と表明しました。
※With Gaza smouldering, ministers renew push for two-State solution at UN(United Nations、2025年7月30日)
https://news.un.org/en/story/2025/07/1165536
マンスール大使の演説は非常に説得力があるものとして、YouTubeなどで広く共有されています。
※パレスチナの演説がイスラエルに重大な打撃を与え、世界中に波及!(アフリカ・ニュース・ネットワーク、2025年8月10日、日本語吹き替え音声あり)
https://www.youtube.com/watch?v=CB4Z6ZFpKRI
IWJは、マンスール大使の演説全文を仮訳・粗訳しました。どうぞ、IWJ号外でご一読ください。
■イスラエルの極右政治家スモトリッチ財務相が、国際社会のパレスチナ国家承認の動きに反発し、パレスチナ人の分断計画を進めると発表! これはかつての南アフリカに匹敵するアパルトヘイト政策! もうひとりの極右政治家ベン=グヴィル国家安全保障大臣は、パレスチナで最も人気のある政治家バルグーティ氏の独房を訪れ、侮辱し、嘲笑!『ミドル・イースト・アイ』は「国際刑事裁判所(ICC)はすでに5月にスモトリッチ氏、ベン=グヴィル氏へのアパルトヘイト容疑での逮捕状申請を準備完了していたが、米国の圧力で提出されていない」とスクープ! 両氏の行動は、逮捕状申請書提出への後押しになるか!?
イスラエルのネタニヤフ政権と連立を組む極右「宗教シオニスト党」のベザレル・スモトリッチ財務相兼国防省付大臣は、8月15日、大きな問題となっている、占領下のヨルダン川西岸地区における「E1入植地計画」を進める、と発表しました。
パレスチナ最大の独立系総合電子ニュースネットワークである『クワッズ・ニュース・ネットワーク』が、15日付で報じました。
※World Decries Israel’s West Bank Settlement Plan to “Bury Palestinian State”: What We Know(Quds News Network、2025年8月15日)
https://qudsnen.co/world-decries-israels-west-bank-settlement-plan-to-bury-palestinian-state-what-we-know/
「E1入植地」は、これまで入植計画の対象外でした。「E1入植地計画」は、エルサレムとマアレ・アドゥミム入植地の間に、新たな入植者用住宅を建設する計画です。
同計画の発端は、1990年代後半にさかのぼりますが、この計画が実施されると、ヨルダン川西岸の南部は、中部と北部から完全に分断されることになるため、国際的な反対によって、実施が繰り返し延期されてきました。
スモトリッチ財務相は「世界の誰であれ、パレスチナ国家を承認しようとする者には、我々が現地で答えを示す」と、傲慢にも述べており、最近、フランス、イギリス、カナダ、オーストラリアが、次々とパレスチナ国家承認を決定したことに対して反発を強め、国際社会から反発と非難を受けてきた「E1入植地計画」の実施を、あえて宣言したと見られています。
スモトリッチ財務大臣「E1地区の建設計画の承認は、パレスチナ国家構想を葬り去るものであり、政府樹立とともに実施を開始した、事実上の主権計画の一環として、現地で行っている多くの措置を継続するものである。
数十年にわたる国際的な圧力と凍結を経て、我々は慣習を破り、マアレ・アドゥミム地区をエルサレムに結び付ける。これこそが、シオニズムの真髄である。イスラエルの地における我々の主権を構築し、定住し、強化することこそ」
我々もまた、文字通り、彼の言葉を受け取りましょう。「これが、シオニズムの真髄である」と。従って、シオニズムとは、侵略以外の何ものでもなく、正当化される根拠は何ひとつない、邪悪な入植者植民地主義(セトラー・コロニアリズム)であり、レイシズムそのものであると。
スモトリッチ財務相は、約1200ヘクタールの「E1入植地」に、「3401戸の住宅が建設される予定だ」と述べています。他人の所有する土地に、勝手に、暴力的に、自分達の家を建てる計画を発表しているのです。
上記『クワッズ・ニュース・ネットワーク』は、「壁を止めろ」キャンペーンのコーディネーターである、ジャマル・ジュマ氏に取材しています。
ジュマ氏「1999年から現在まで、イスラエルがこの計画を実行に移そうとするたびに、米政権はことごとく、それを阻止してきた。なぜなら、これはヨルダン川西岸の南部を、中部と北部から完全に分断する、最も危険な入植地計画の一つであることを、彼らは知っているからだ。(中略)
これはまた、3000年以上も存在してきた主要な歴史的ルート、つまり、イエスがエリコからエルサレムへ通った道が、パレスチナ人にとって完全に閉ざされることになる、ということを意味する。(中略)
ヘブロンとベツレヘムは、西側から孤立したもう一つのガザになるだろう。ラマラも同じだ。(中略)
イスラエルは、壁の建設を開始した時点で、この枠組みを作り始めた。パレスチナ人をお互いから、そして彼らの土地から隔離することで、アパルトヘイト体制を形成してきたのだ」
この計画は、かつての南アフリカで採用されていた「バントゥースタン(自治区)分割に匹敵する」と、『クワッズ・ニュース・ネットワーク』は述べています。
「バントゥースタン政策」は、かつて南アフリカで、白人が黒人から土地を奪うために採用され、黒人を部族ごとに、細かく分割された居住地に強制的に住まわせる、アパルトヘイト政策です。要するに、黒人を小さな集団に分割して、狭い土地に封じ込める「ゲットー」だ、と『クワッズ・ニュース・ネットワーク』は説明しています。
現在、パレスチナ人は、ガザ地区とヨルダン川西岸地区に分割され、さらにヨルダン川西岸地区へのユダヤ人の入植が、イスラエル軍や治安維持機関の黙認や協力のもとに進められてきました。
さらに、このヨルダン川西岸地区を分割するとなれば、これは南アフリカによるアパルトヘイト政策にも匹敵する、という指摘です。
『クワッズ・ニュース・ネットワーク』によると、ハマスはスモトリッチ大臣の計画に対し、8月15日を全国的な「怒りの日」と宣言し、ヨルダン川西岸における抗議と「あらゆる形態の抵抗」を呼びかけました。
ドイツ、ノルウェー、トルコ、カタール、EU、イスラム協力機構(OIC)、国連、ヨルダンなどが、イスラエルの計画に対して、非難の声をあげています。日本政府は、鈍い反応のままです。
※Israel Eyes West Bank Expansion to Thwart Palestinian State Hope(Bloomberg、2025年8月14日)
https://www.bloomberg.com/news/articles/2025-08-14/israel-set-to-expand-in-west-bank-to-bury-palestinian-state
他方、イスラエルの極右政党「ユダヤの力」の党首、イタマル・ベン=グヴィル国家安全保障大臣が、最も著名なパレスチナ人囚人であるマルワン・バルグーティ氏の独房を訪問した際の、短い動画が公開されました。
ベン=グヴィル氏は、この動画をX(旧ツイッター)に、ヘブライ語で、以下のように投稿しました。
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■【本日のニュースの一撃!】
■【第1弾! 15日のアラスカでの米露首脳会談で、「米国と欧州が共同で、ウクライナにNATOの第5条に類似した安全保障を提供することを、プーチン大統領が認めた」と、会談に同席したウィトコフ特使が明らかに!】(『CNN』、2025年8月17日)
8月15日に米国のアラスカ州で行われた米露首脳会談について、会談に同席した米国のウィトコフ特使が、17日に放送された『CNN』の番組内で「プーチン大統領は、最終的な和平協定の一部として、『強固な』安全保障の保証を認めることに同意した」と明らかにしました。
17日付『CNN』は「これには、ロシアが再びウクライナ侵攻を試みた場合に米国と欧州が共同で防衛するという条項も含まれている」と報じています。
※White House signals strong momentum toward peace in Ukraine but many questions linger(CNN、2025年8月17日)
https://edition.cnn.com/2025/08/17/politics/white-house-says-momentum-toward-peace-in-ukraine
★『CNN』は、ウィトコフ氏の発言について、以下のように報じています。
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■スクープ!! トランプ大統領は、前頭側頭葉型認知症!?「虚偽記憶(コンファビュレーション)」症状!? 爆弾魔のユナボマーは、叔父のジョン・トランプ教授の教え子だった!? アラスカはロシア領!? ホワイトハウスの屋上に上がり、核兵器を作っていると発言! 風力発電は、クジラを狂わせる! マスメディアが報じてこなかった、トランプ大統領の奇々怪々な発言の数々!
トランプ大統領の認知機能の衰えが、隠せなくなってきたという話が、急浮上してきました。
たとえば、8月18日付英国のタブロイド誌『OK! マガジン』は「ドナルド・トランプ(79)、精神的健康が悪化『恐ろしい病気』の典型的な兆候を示す」という記事を配信しました。
※Donald Trump, 79, Mental Health Getting Worse as He Shows ‘Classic Signs’ of Horror Disease(OK! マガジン、2025年8月18日)
https://www.msn.com/en-us/health/mindandbody/donald-trump-79-mental-health-getting-worse-as-he-shows-classic-signs-of-horror-disease/ar-AA1KH7gQ
同日付『OK! マガジン』は、「認知機能や身体機能の低下の兆候にもとづき、ドナルド・トランプの国を運営する能力については、米国民だけでなく医療分野の専門家からも疑問が投げかけられている」として、ジョンズ・ホプキンス大学医学部の精神医学の元助教授であるジョン・ガートナー氏の説明を報じています。
ガートナー氏は、こう述べています。
「『私達が見ているのは、認知症の典型的な兆候です。
つまり、その人の基準的な状態や機能からの著しい悪化です』とガートナー氏は述べた。
さらに彼はこう続けた。『1980年代の映像を振り返れば、(トランプは)実際には非常に明晰に話していました。
依然として嫌な奴ではありましたが、洗練された文章で、自分を表現することができていました。
ところが今では、ひとつの考えを最後まで言い終えるのに本当に苦労しており、それは大きな衰えなのです』」。
ガードナー氏は、こうも予測しているのです。
「『私は選挙前から、彼(トランプ大統領)が任期終了前におそらく崖から転落するだろうと予測していました』とガートナー氏は述べた。
『そして、彼の悪化の速度を考えると…まあ、いずれわかるでしょう。
しかし重要なのは、状況がさらに悪化するということです。これが私の予測です』」。
また、『OK! マガジン』は、認知機能の衰えの例として、アラスカをロシア領と間違えて言及した点を次のように報じています。
「今年1月に2期目の任期に就いて以来、トランプ氏は複数回にわたり、精神的な衰えを示してきた。
直近の例のひとつとして、8月15日にウラジーミル・プーチンとの会談について国民に語った際、アラスカをロシアと取り違えるという出来事があった」。
※Donald Trump, 79, Mental Health Getting Worse as He Shows ‘Classic Signs’ of Horror Disease(OK! マガジン、2025年8月18日)
https://www.msn.com/en-us/health/mindandbody/donald-trump-79-mental-health-getting-worse-as-he-shows-classic-signs-of-horror-disease/ar-AA1KH7gQ
このアラスカをロシアと間違えて繰り返し発言したホワイトハウスの記者会見映像を、YouTubeチャンネル『メイダス・タッチ(Meidas Touch)』が、8月16日付で報じています。
※認知機能の問題が最悪のタイミングで表面化し、トランプ大統領はパニックに陥る(2:37~、メイダス・タッチ、2025年8月16日)
https://youtu.be/bKjvCc-Fl7M
驚いたことに、トランプ大統領は、ホワイトハウスの屋上に上がり、核兵器を作っていると報道陣に述べていたのです。
16日付『メイダス・タッチ』は、「トランプ大統領が、ホワイトハウスの屋上に上がり、屋上で核兵器を製造することについて話し始めた」と伝えています。
「トランプ大統領がホワイトハウスの屋上に上がり、報道陣は階下にいました。報道陣が、『そこで何をしているんですか』と尋ねると、トランプ大統領は、ここで核兵器を作っているんだと答えました」。
※認知機能の問題が最悪のタイミングで表面化し、トランプ大統領はパニックに陥る(2:56~、メイダス・タッチ、2025年8月16日)
https://youtu.be/bKjvCc-Fl7M
この映像を観ると、トランプ大統領は、複数のスタッフとともに、何らかの目的をもって、屋上に上がったように見えます。
もし、これが、認知症に典型的な「徘徊」であれば、スタッフは医師を呼ぶはずであり、報道陣から大統領を隠すはずですが、そうはなっていないようです。即ち、スタッフはトランプ大統領の「異変」を「異変」と認識していない可能性があります。
また、これが「徘徊」なら、トランプ大統領の表情に、ここがどこなのか、わからないといった、一種の恐怖感があるはずですが、そういうものは見受けられないようです。典型的な「徘徊」ではないのかもしれません。
そこで、報道陣の問いかけに、冗談で応じたといった受けとめがされてきたのでしょう。そうやって、「異変」の兆候は、独特なジョークとして、見逃され続けてきたのかもしれません。
しかし、そうした「冗談」がたびたび重なって、さすがにこれは大丈夫なのか、という懸念を抱きます。そうした懸念が今、ごまかしきれずに、急浮上してきているように思われます。
また、仮に冗談だとしても、79歳の世界最高の権力者が、ホワイトハウスの屋上で、「ここで核兵器を作っている」などという冗談を言うこと自体、自分の発言の社会的影響の大きさを理解していないことになります。
あくまでも、冗談だとしても、何も面白くもなく、滑り散らかしています。
何かおかしい、と感じるのが自然です。
さらに、8月3日付『ガーディアン』は、「彼は考えをまとめるのに苦労している――奇妙な公の場での言動が、再びトランプ氏の認知能力に疑念を投げかける」という記事を配信しました。
※‘He has trouble completing a thought’: bizarre public appearances again cast doubt on Trump’s mental acuity(ガーディアン、2025年8月3日)
https://www.theguardian.com/us-news/2025/aug/03/donald-trump-mental-fitness
この記事は、バイデン前大統領と比較して、「ジョー・バイデンは年齢に関連した失言で執拗に追及されたが、トランプのますます奇妙な言動は大部分が無視されてきた」と報じています。
この点はもっともな指摘です。バイデン氏の言い間違いに、あれだけ神経をとがらせていたマスメディアが、トランプ氏の異変にはひどく寛大だったことは、実に奇妙なことです。
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■<岩上安身による最新インタビュー報告>「製造業が復活するはずがない米国への、こんな馬鹿げたこと(5500億ドルの対米投資)は、誰もやらない!」「兆円単位の金が米国に投資されるとしたら、恐るべきバブルが発生する! それが崩壊する時が恐ろしい!!」岩上安身によるインタビュー第1203回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第3弾(中編)
8月14日午後7時より、「岩上安身によるインタビュー第1203回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第3弾(中編)」を撮りおろし初配信しました。
8月13日に初配信した、インタビュー第3弾の前編は、以下のURLからご視聴ください。
※1930年代、フーバー米大統領の高関税政策の影響は、全世界に波及して大恐慌に至った! 歴史の教訓になぜ学ばない? トランプ関税によって「世界経済はより大きな不確実性に直面」! 安全保障を餌にして不平等貿易をゴリ押し!?「トランプ関税」の衝撃波が世界を襲う! 岩上安身によるインタビュー第1203回ゲスト エコノミスト 田代秀敏氏 第3弾(前編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528750
岩上安身による田代氏インタビューの第1弾、第2弾は、以下のURLからご視聴ください。
※「トランプ関税」の衝撃波が世界を襲う! 貿易政策と安全保障政策の融合!? 逆に米国と同盟国に、経済破綻と社会崩壊の危機が迫る!? 岩上安身によるインタビュー第1188回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第1弾
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527367
※40年間続いた米国債の価格上昇が、下落へ! 世界一米国債を保有する日本には、巨大な含み損が発生! 米国債務は対GDP比100%を超え、利払い費だけで、米防衛費を超過!「アメリカの、世界に対する覇権を支えている財政システムが、大変動を起こしている」! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 前編
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527763
※フォン・デア・ライエン委員長は「我々が知っていた西側は、もはや存在しない」と宣言!「日本人がもっと真面目に考えないと。日本の立ち位置って何ですか?『西側の一員です』と。でも、その『西側』はないんです」! 米国債がクラッシュしてしまえば、最大保有国である日本は、最大の被害国に! 岩上安身によるインタビュー第1195回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第2弾 後編
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/527782
日米関税交渉で、日本は関税率を15%に抑えるための見返りとして、米国への5500億ドル(約80兆円)もの投資と、その投資に対する利益の9割は米国が手にし、日本への還元は1割だけという約束をしてしまいました。書面は作成されず、口頭の契約です。
岩上安身は、「令和の不平等協約」だと指摘し、「国富をごっそり抜かれるような屈辱に対し、怒っているメディアがない」と批判しました。
米国との交渉を担当した赤沢亮正経済再生担当大臣は、国会で、この5500億ドルについて、政府系金融機関(JBIC=国際協力銀行やNEXI=日本貿易保険)の融資保障だと認めた上で、「JBICやNEXIが、法令上のいろんな履行の時の条件とかを守りながら、我が国の民間企業も参加して、両国が協力して、米国内にサプライチェーンを作り上げる」「一方的にお金を出して終わり、ただアメリカに言われるがまま、というようなものではない」と主張しました。
※日本は無利子の銀行なのか? 国民民主党の玉木雄一郎代表が8月4日の衆議院予算員会で直球質問! 日本側は、現在も、米国のファクトシートにある市場アクセスの数字を、日本側の理解事項として発表できない! 中国も、インドも、スペインも、スイスも、カナダも、理不尽な米国と戦っているのに、日本は関税率15%で大満足! その裏のリターン率1対9の不平等さを、米国の「やる気」と、奴隷的思考で都合のいいように曲解! 金をむしられているのに、いつまで米国にすがりつく!? おめでたすぎないか!?(日刊IWJガイド、2025年8月12日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250812#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/55018#idx-1
岩上安身は、「JBICは、設立時、資本増強時の出資金というのは、国が一般会計、つまり税金から拠出されている」と指摘し、「融資をして、主に財政投融資特別会計を通じて調達していると言うが、その財源は、郵便貯金、年金積立金、政府発行の財政投融資、財投債など、もとをたどっていけば、個人の金」だと強調しました。
これに対して田代氏は、以下のように解説しました。
「たぶん、アメリカの銀行が、金を払うんでしょう。
9割と言ってるけれども、おそらく、アメリカの銀行から金を借りて、投資して、利益が出るとはあまり思えないけど、もし利益が出た時に、その利益をアメリカ側と日本とで折半すると。
だけど、問題は、銀行から借りているから、その銀行に、金利を払わなければならないわけないでしょう。
金利が、利益のうちの4割だとすると、通常はそれを、日本とアメリカ側で折半するんだけど、それは全部、日本で払ってくれと。そうすると、(利益を折半して、金利の4割を払った)残りは1割だと。
そうすると、もしかすると、割と普通のビジネスと言えるのかもしれない」。
その上で田代氏は、「肝心なのは、この金額で本当にやろうと思ったら、何年がかりですよね、どう考えたって。
トランプにとって、そんなことはどうでもよくて、問題は、来年の中間選挙ですよね。その時に、勝てばいいんであって…」
田代氏は、今回の「日本から5500億ドルの投資をぶん取った。利益の9割は米国、日本は1割だけだ」というのは、トランプ大統領の支持者向けのアピール(プロレス)ではないか、との見方を示し、次のように解説しました。
「日本の側も、もう日本の財政のどこにも余裕がないから、そんな、どこかに穴を開けるようなことをやるとまずい。
それともう一つは、アメリカの銀行で借りるというのが、もしそれが本当だとすると、賢いなと思うのは、結局これって、アメリカ側が踏み倒せないわけですよ。
日本の企業が、アメリカの銀行から借りた金、何兆円かを、アメリカのどこかに投資すると。で、これがもし、踏み倒されちゃうと、(日本の)企業はアメリカの銀行に、『踏み倒されたから払えません』と。そうすると、アメリカの銀行に、穴を開けちゃうじゃないですか。
それは、大ピンチですよね。踏み倒してもいいけど、アメリカの銀行が傾くんだから、その金融危機をどうしますか? ということになっちゃうわけ」。
田代氏は、「日本の場合、主要なメディアが、訳のわからない(官僚の)説明を聞いて、そこから先、何も質問しない」と指摘し、「でも本当は、メディアは視聴者に代わって、代理で聞きに行っているんだから、とことん、視聴者が疑問に思うことを解消してもらわなければいけない」と批判しました。
この5500億ドルの投資と、利益の配分が、米国が9割、日本が1割という点について、大臣会見などで質問したのは、IWJだけです。
※トランプ大統領が15%の相互関税で日米合意したとトゥルース・ソーシャルにポスト! そのポストには、日本への誤解や強要もある! IWJは、経産省に、このポストの内容について緊急取材! 交渉にあたった赤沢経済再生担当大臣は「ジャパン・インベスト・アメリカ・イニシアティブ」という協定を結び、日米2国間だけでサプライチェーンを構築すると発表! 半導体、医薬品、鉄鋼、造船、重要鉱物、航空、エネルギー、自動車、AI、量子等の10分野に5500億ドル(約86兆円)を政府系金融機関が投資! この資金源はどこから捻出するのか? しかも、その投資から得られる利益の9割を米国のものとするという奴隷的協定!
(日刊IWJガイド、2025年7月24日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20250724#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/54934#idx-1
※日本が米国の『暴力的支配と収奪の対象』であることは、先の関税交渉での80兆円の投資を日本に強制し、その利益の9割を米国がぶん取るという、搾取そのものの屈辱的な不平等合意のゴリ押しでも明らか。この屈辱をはねのける気概が、日本政府、及び外務省にはないのか?」とのIWJ記者の質問に、「日米間の経済安全保障上の結びつきを強化し、日米関係の、より強化をはかっていくという点で、大きな意義がある合意だった。収奪されたとか簒奪されたという御指摘は当たらない」と岩屋大臣!危機感も被害者意識もまるでなし!~8.1 岩屋毅 外務大臣 定例会見 2025.8.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528715
さらに田代氏は、「でも言えるのは、こんな馬鹿げたこと(5500億ドルの対米投資)を、誰もやらない」と述べ、以下のように指摘しました。
「実は最初に、日本の造船会社が、『とてもアメリカなんかに投資できません』なんて言っちゃいましたよね。
というのは、もうアメリカは造船業が、ほぼ消滅したんです。もう今、船を1隻も作れないし、修理もできない。(中略)
もう、日本にもそんな力がなくて、今、世界の造船能力の8割近くは、中国が持ってるわけですよね。次は韓国。日本は、ちょっともう、という感じだけど、アメリカは完全に消えたわけですよ。
それなのに、アメリカに投資なんて言われても、そんな…」。
また田代氏は、次のようにも指摘しました。
「トランプはアメリカの製造業を復活させると言っているけど、何兆円投資しても、復活するはずがないんですよ。
復活するはずがないんだから、もしこのスキームが本当に動き出して、兆円単位の金がアメリカに投資されるとしたら、それは、製造業じゃないはず。別のところ。
ただ、それでもこれ、そんな受け皿はないから、言えるのは、恐るべきバブルが発生しますよね。
あっという間に、バブルが膨れ上がって、その時はトランプが大得意で、で、それが崩壊する時はすごい」。
このあと、インタビューの後半では、石破総理の退陣を主張する、高市早苗氏など自民党の保守派や、参政党や保守党などの間で高まっている、スパイ防止法などについて、岩上安身と田代氏が、詳しく検証しました。
「岩上安身によるインタビュー第1203回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第3弾 中編」の詳細は、会員向けサイトのアーカイブにて、ぜひ以下のURLから御覧ください! 会員にまだなっていない方は、この機会にぜひ、会員登録をお願いします! 会員となって、IWJの活動をお支えください!
※「製造業が復活するはずがない米国への、こんな馬鹿げたこと(5500億ドルの対米投資)は、誰もやらない!」「兆円単位の金が米国に投資されるとしたら、恐るべきバブルが発生する! それが崩壊する時が恐ろしい!!」岩上安身によるインタビュー第1203回ゲスト エコノミスト・田代秀敏氏 第3弾(中編)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/528823
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