日刊IWJガイド・非会員版「静岡を襲う複合災害リスク!! IWJは静岡県に直撃取材! 静岡県は、富士山が噴火しても、浜岡原発のことは考えていない!!(後編)」2024.8.23号~No.4309


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~南海トラフ地震によって最大の被害を出すと予想される静岡県! 静岡で懸念されているリスクは、巨大地震・津波だけではない! 富士山・箱根山噴火リスク、そして浜岡原発の事故リスク!! IWJは静岡県に昨日に続いて直撃取材! 静岡県は、富士山が噴火した場合、浜岡原発のことは何も考えていない!!(後編)

■8月1日から、IWJの第15期が始まりました! 新たなスタートですが、さっそくピンチです! 8月は1日から19日までの19日間で、39件、67万9860円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、月半ばにして、まだ17%どまり! お盆明けの今月後半あと12日間で月間目標の83%、約332万円が必要となります! かなり厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じていない情報」が、激増しています! どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

■【中継番組表】

■ロシア領内クルスク侵攻のウクライナ軍が人道支援をすると言いながら、橋を破壊、避難するロシア人家族を銃撃し、妊娠中の妻を夫の目の前で殺害! ロシア人男性らを暴行して拉致! ナチス親衛隊の記章をつけたウクライナ兵が高齢男性を嘲弄、男性はその後行方不明に! ウクライナ兵捕虜は、上官から、ロシア軍兵士と戦うのではなく、民間人男性の「脚を撃て」と命令を受けていたと証言! これらすべては、戦争犯罪、非合法なテロ、人道に対する犯罪! さらにチェチェン共和国の特殊部隊司令官アラウディノフ氏は、ウクライナ軍が地元住民を人間の盾として利用していると非難! これでも国民の血税を使ってウクライナを支援するのか!?
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■はじめに~南海トラフ地震によって最大の被害を出すと予想される静岡県! 静岡で懸念されているリスクは、巨大地震・津波だけではない! 富士山・箱根山噴火リスク、そして浜岡原発の事故リスク!! IWJは静岡県に昨日に続いて直撃取材! 静岡県は、富士山が噴火した場合、浜岡原発のことは何も考えていない!!(後編)

 昨日の前編でも伝えしたように、静岡県が南海トラフ地震に見舞われる場合には、最大の犠牲者を出し、なんと全犠牲者の約3分の1が静岡県民になると言われています。

 しかも、地震・津波の想定災害は、南海トラフ由来だけとは限りません。

 1923年の関東大震災を引き起こした相模トラフも抱え、想定される地震だけで、南海トラフ巨大地震(M9)、東海地震、東海・東南海地震 、東海・東南海・南海地震の3連動(M8.0~8.7)、神奈川西部を震源とする大正型関東地震(関東大震災、M8.0)、元禄型関東地震(M8.2)、そして震源域内に浜岡原発を抱え、れっきとした活火山である富士山や箱根山の噴火リスクもあるというのです。

 後編では、上記のさまざまな地震や火山噴火などで、浜岡原発事故が起きて、被害がさらに広大な領域に及ぶ巨大な原発災害となる「複合災害」になった場合、静岡県や周辺地域はどうなるのか、ほとんどのメディアが報じない富士山の噴火リスクと浜岡原発事故リスクなどについてお伝えします。

 『日刊IWJガイド』8月10日号でもお伝えしたように、浜岡原発(御前崎市)は、『朝日新聞』の「南海トラフ地震の被害想定」によると、最大震度7、最大津波高19m、津波到達最短時間は、わずか5分です。

※南海トラフ地震の被害想定(朝日新聞、2015年9月28日)
https://www.asahi.com/sp/special/nankai_trough/

 静岡県の浜岡原子力発電所(御前崎市)の現状は、中部電力によると、1、2号機は廃止措置の第2段階にあり、すべての燃料の搬出が終了していますが、3号機、4号機、5号機の3機は、定期点検中で、燃料は、使用済燃料貯蔵プールに保管されています。使用済核燃料といえども、冷やし続けないと、熱を帯びてメルトダウンしてしまうので、冷却水の循環システムは、延々と途切れることなく続けなければなりません。廃炉を決めてからも、約10年間は冷却水のプールで冷やし続け、
それからやっと、乾式キャスクに移すことができるのです。

※日向灘を震源とする地震への対応状況について[PDF:49KB](中部電力、2024年8月8日)
https://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/hamaoka/

 津波対策として、浜岡原発は、海抜22mの防波壁を設置しています。

※海抜22mの防波壁の設置(中部電力、2024年8月9日閲覧)
https://www.chuden.co.jp/energy/nuclear/hamaoka/anzen/genba/bohaheki/

 前述したように、最大津波高は19mとされていますから、防波壁を高くしたことで、津波の被害は、クリアできて、ひと安心のように思えます。

 しかし、東日本大震災でも、本当に津波だけがメルトダウンの原因なのか、議論され続けてきたように、津波が直撃しなくても、地震動によって配管がメチャメチャに破壊されたり、送電線や鉄塔などの送電設備が地震で倒れて(実際、福島第一原発では、送電線の鉄塔が地震動でぐにゃぐにゃにゆがんで倒れた)、電源が切れてしまうと、冷却水による冷却ができなくなって、メルトダウンに至ることもありえます。

 政府や自治体、マスメディアも、地震と津波に対する、常日頃からの備えを説くならば、地震・津波とともにシビアアクシデントを起こしうる危険な原発は、少しでも早く、廃炉にして、撤去しておく必要があります。

※はじめに~南海トラフ地震が想定されているエリアの南西の端、日向灘でM7.1の大地震! 宮崎県で震度6弱!気象庁は「巨大地震注意」を発表! この1週間以内に、M8から9の本震が来る可能性もあると警告! M8はM7と比べるとエネルギーが約30倍!M9はM7の約千倍! さらに神奈川西部を震源とする震度5弱の地震も! 東海・東南海・南海トラフ地震のエリアの原発はどうなるのか!? 危ないのは、静岡の浜岡原発と、四国の伊方原発! しかし政府やNHKなどマスメディアは、原発事故の可能性についてはまったく言及せず、注意喚起もしていない!(日刊IWJガイド、2024年8月10日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240810#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53777#idx-1

 前編でお伝えしたように、内閣府が、2024年6月6日に策定した「第17回浜岡地域原子力防災協議会作業部会資料」の「浜岡地域の避難計画の充実化に向けた対応(イメージ)1原子力災害対策重点区域・広域避難先」によると、浜岡原発が原子力災害を起こした場合、避難対象になる人口は、浜岡原発の立地する御前崎市や牧之原市、掛川市など、なんと、81万7378人にものぼります!

 国の計画では、この約82万人もの県民は、南海トラフ地震が起きて、家屋の倒壊など、地震動の被害にもあい、さらに、津波もかぶり、原発事故も起きてしまったという、この「複合災害」のただ中で、おのおのの自助努力によって、東京都や長野県、埼玉県、群馬県、福井県、石川県など、7都県に避難するという計画なのです。

 地震後は、東日本大震災の時の経験で明らかなように、新幹線をはじめ、列車はすべて止まり、高速道路はすべて閉鎖、一般道も地割れやガレキ、倒木、停止したままの自動車で埋まり、車で動くこともままなりません。

 どうやって、被災した静岡県民が、自助努力で、群馬県や、石川県などへたどりつくのでしょうか? ひとりひとり徒歩で歩いてゆけ、というのでしょうか? その途上に位置する関東や中部の各県も被災しており、避難や安全確保のために右往左往しているのです。81万人強の静岡県民の安全な移動手段がありません! 県が全員を安全な地帯へ運ぶバスを仕立ててくれているわけではないのです!

 しかも、原発のメルトダウンが起きていれば、遠方への避難は一刻を争います。福島第一原発の3号機などで起きたように、水素爆発の危険性が迫ってくるからです。原発事故被災地に立ち止まっているわけにはいきません!

 さらに、まだ余震が続いている可能性があり、中には大きな余震もありえます。

 モーメントマグニチュード9.0の東日本大震災のときには、3月11日の一ヶ月後の4月7日に、モーメントマグニチュード7.3の余震が起きています。

 これほどの巨大震災となると、一つの県だけで準備や訓練ができるものではなく、国とともに、原発震災からの避難のための計画立案や準備、広域の連携、県民をまじえての訓練を重ねていなければならないはずです。しかし、原発事故の想定はしていない、ということは、当然、避難の準備などまったくしていないというのです。国も県レベルの行政も、何をしているのでしょうか!?

※第17回浜岡地域原子力防災協議会作業部会資料分割1/3(浜岡地域、原子力防災協議会作業部会、2024年8月21日閲覧)
https://www8.cao.go.jp/genshiryoku_bousai/kyougikai/02_hamaoka.html

 内閣府の策定した避難計画は、現実に機能するのかどうか、大きな疑問が残ります。

 IWJは、内閣府に、浜岡原発が複合災害を起こしたときの避難計画の現実性について、直撃取材しました。

 担当者不在のことで、折り返し電話があることになっています。

 電話があり次第、お伝えします。

 さらに、静岡県の場合、活火山の富士山の噴火リスクもあります。心配されるのは、富士山周辺の市町村の避難計画と、噴火の浜岡原発への影響です。

 富士山と浜岡原発は、約80~100キロメートル程度の距離があります。

 静岡県では、富士山ハザードマップ(令和3年3月改定)を策定しています。

※富士山ハザードマップ(令和3年3月改定)(静岡県、2024年8月22日)
https://www.pref.shizuoka.jp/bosaikinkyu/sonae/kazanfunka/fujisankazan/1030190.html

 懸念されるのは、まず、噴火に伴う火山灰が風に乗って原発付近に降り積もる可能性です。

 火山灰が原発に降り積もると、空気フィルターや冷却装置に影響を与え、原発の運転や冷却システムに支障をきたすリスクが出てきます。

※降灰の可能性マップ(平成 16 年版報告書から再掲)(報告書_図 5.7-3)(静岡県、2024年8月22日閲覧)
https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/030/190/21_kouhai.pdf

 また、噴火に伴い、噴石が飛んでくる可能性もあります。小さな噴石でも、原発に直撃すれば、電源や配管に危機的な影響が及ぶ可能性もあります。

※大きな噴石の可能性マップ(静岡県、2024年8月22日閲覧)
https://www.pref.shizuoka.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/030/190/20_funseki.pdf

 火山灰や噴石の飛ぶ想定範囲には、浜岡原発は入っていませんが、それは絶対的に正しいと、安心できるのでしょうか。

 IWJは、静岡県に対し、避難計画と、浜岡原発への影響、さらに、すぐ隣にある活火山である箱根山への影響について直撃取材しました。

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■8月1日から、IWJの第15期が始まりました! 新たなスタートですが、さっそくピンチです! 8月は1日から19日までの19日間で、39件、67万9860円のご寄付・カンパをいただきました! 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、月半ばにして、まだ17%どまり! お盆明けの今月後半あと12日間で月間目標の83%、約332万円が必要となります! かなり厳しい状況です! 他方で、「IWJしか報じていない情報」が、激増しています! どうか財政難のIWJが、独立メディアとして報道・言論活動を継続できるよう、皆さまのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 いつもIWJをご支援いただき、ありがとうございます。

 8月は1日から19日までの19日間で、39件、67万9860円のご寄付・カンパをいただきました。ありがとうございます。

 第14期の月間目標額は400万円で、仮にその目標額に当てはめると、月の約3分の2にして、まだ17%どまりであるとわかります。かなり厳しい状態にあると言わざるをえません。

 前期第14期の、IWJへのご寄付・カンパは、11月から6月まで、8ヶ月連続で目標金額に到達しませんでした。この8ヶ月間の不足額の合計は、1260万8589円です。零細な企業であるIWJにとっては、非常に厳しい数字です!

 支出を期の初めより、大幅に削ってきましたので、全体の収支がどうなっているか、赤字転落か、ぎりぎり赤字を免れるか、すべての計算が出そろわないとわかりませんが、出そろい次第、皆さまにご報告いたします。

 この8月1日から、新たに第15期が始まりました。今期の見通しは、7月中に立案するはずでしたが、岩上安身の体調不良と入退院を繰り返したことで、経理とのミーティングが十分にできておらず、ご寄付の月間目標額を今すぐただちにお示しすることができません。ご理解とご容赦のほど、よろしくお願いいたします。

 第15期こそは、赤字にならないようにするために、有料会員登録と、ご寄付・カンパで、財政難のIWJへのご支援をよろしくお願い申し上げます!

 7月末現在、IWJ会員の総数は2277人、このうちサポート会員の方は852人でした。ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

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 よろしくお願いします!

 岩上安身拝


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◆中継番組表◆

**2024.8.23 Fri.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2024.8.24 Sat.**

調整中

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「『緊急事態条項』ではなくて『独裁条項』と言うべきだと思います。これはもう論外だと思っておりますし、『自衛隊の明記』というのも、今、国民的な合意が得られる問題だとは思っていません」~8.21立憲民主党代表選 枝野幸男 衆院議員 立候補についての記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/524249

◆「2024年8月23日」まで、フルオープン! 見たら、読んだら、会員登録を!◆

【川内・玄海・伊方3原発立地周辺レポート】鹿児島県川内原発編1.「原発は事故がなくても膨大に環境破壊を推し進めている」~ウミガメの産卵地に立つ環境破壊工場 2016.6.8
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【川内・玄海・伊方3原発立地周辺レポート】愛媛県伊方原発編~再稼働直前!立地も避難計画も問題だらけ!40年の歳月をかけ地元に根を張った電力会社の影響力 2016.8.4
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【IWJ検証レポート】「3.11」の教訓はどこへ!?被災県でさえ再発した「避難渋滞」!原発方向へ逃げる伊方原発の避難経路!地元住民は「事故が起きたらみな諦める」と証言! 2016.12.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/351558

「中央構造線が何回も動いているのは明らかなのに、電力会社や国は原子力発電所を作り、さらに再稼働をする」――岡村眞氏講演会「南海トラフ巨大地震の最新情報と伊方原発」2015.2.28
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/236157

川内原発2号炉再稼働前夜! 穴だらけの運転再開!? 巨大噴火リスクに阪上氏「3ヶ月でどうやって核燃料を避難させるのか。とても不可能だ」2015.10.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/270376

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https://iwj.co.jp/wj/open/archives/261906

桜島は序章に過ぎない!?「充電」された姶良カルデラの脅威! 日本全土を襲う巨大噴火と川内原発再稼働の「愚」~IWJ×FFTV第2弾!(前編) 2015.8.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/258227

(既に公開中)中国のミサイルの脅威を言い立てながら、川内原発を再稼働する安倍政権の「矛盾」──「これで『国民を守る』なんて二枚舌」~IWJ×FFTV第2弾!(後編) 2015.8.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/259753

問題だらけの川内原発が再稼働「免震重要棟も土台しかない。ベント施設も完成していない。住民の避難計画もない。これが原子力社会、核社会の本質だ」2000人超が抗議 2015.8.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/257111

【岩上安身のニュースのトリセツ】御嶽山噴火から分かった、川内原発再稼働「新たな安全神話」の7つの欺瞞 2014.10.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/174819

◆「2024年8月31日」まで、フルオープン! 見たら、読んだら、会員登録を!◆

「脱炭素・ウクライナ紛争を利用して脱ロシアを進める欧州のゴールは、ロシアの資源を安く買い叩くこと」~岩上安身によるインタビュー第1106回 ゲスト JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長 原田大輔氏 第1回 2022.12.9
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/512825

米国主導の対露制裁がもたらした大矛盾!「ロシアは『主権のない国』である日本を見てない!」~岩上安身によるインタビュー第1109回 ゲスト 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構 調査課長 原田大輔氏 第2回 2022.12.27
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/513165

「ノルドストリーム1、2」を爆破したのは米国か否か? そもそも「ノルドストリーム」とは何か!? なぜ爆破されなければならなかったのか!? 岩上安身によるインタビュー第1113回 ゲスト JOGMEC(独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構)調査課長 原田大輔氏 第3回 2023.3.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514714

「ウクライナは、自分が持ってるアセットをうまく使えば、ロシアと渡り合えたはず」~岩上安身によるインタビュー第1114回 ゲスト 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構 調査課長 原田大輔氏 第4回 2023.3.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514875

「パイプラインはお互いの経済を潤すもの。それを破壊するのは第三者」~岩上安身によるインタビュー第1120回 ゲスト 独立行政法人エネルギー・金属鉱物資源機構 調査課長 原田大輔氏 第5回 2023.4.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515533

いつもと変わらず何も懲りない自民党。岸田派解散!? 安倍派・二階派ら4派閥が解散!? どれもこれも、目先の批判をかわすための偽装解散では!? 9月の総裁選を過ぎた時点で元の木阿弥なる可能性が高い!(日刊IWJガイド、2024年1月27日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20240127#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/53149#idx-5

核燃料再処理工場のある六ヶ所村で「想定される地震はマグニチュード8クラス」!? 浜岡原発も危険すぎる!! ~岩上安身によるインタビュー 第889回 ゲスト 変動地形学研究者・渡辺満久東洋大教授 2018.7.17
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/427608

六ヶ所再処理工場で事故が起これば福島1000基分の放射能が拡散!? 1万キロ四方の住人が急性被曝で死亡!?~ 岩上安身によるインタビュー 第224回 ゲスト 村田光平(みつへい)氏(元駐スイス大使) 2012.7.3
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/21731

◆しばらくフルオープン! 見たら、読んだら、会員登録を!◆

自民党は39人処分するだけで幕引きをはかる!?「裏金問題はまだ始まったばかり」! 自民党議員らと岸田総理と後援会を次々と刑事告発!~岩上安身によるインタビュー 第1153回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.5
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「1994年の政治制度改悪が裏金作りを生み『米国の利益のための戦争をする国作り』に直結した!」~岩上安身によるインタビュー 第1154回ゲスト 神戸学院大学法学部・上脇博之教授 2024.4.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/522670

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■ロシア領内クルスク侵攻のウクライナ軍が人道支援をすると言いながら、橋を破壊、避難するロシア人家族を銃撃し、妊娠中の妻を夫の目の前で殺害! ロシア人男性らを暴行して拉致! ナチス親衛隊の記章をつけたウクライナ兵が高齢男性を嘲弄、男性はその後行方不明に! ウクライナ兵捕虜は、上官から、ロシア軍兵士と戦うのではなく、民間人男性の「脚を撃て」と命令を受けていたと証言! これらすべては、戦争犯罪、非合法なテロ、人道に対する犯罪! さらにチェチェン共和国の特殊部隊司令官アラウディノフ氏は、ウクライナ軍が地元住民を人間の盾として利用していると非難! これでも国民の血税を使ってウクライナを支援するのか!?

 ウクライナ正規軍による過去最大のロシア領への侵攻となる、クルスク侵攻が8月6日に始まって、2週間余がたちました。

 目につくのは、このクルスク侵攻のウクライナ軍の「異常」な「素行の悪さ」です。彼らはロシア軍の軍人と戦っているより、民間人の殺害ばかり行っているのです。まるで、ガザにおけるイスラエル軍のような、テロ、ポグロム、ジェノサイド、というべき行動ぶりです。

 ロシア側は、13日までに、国連に対し、ウクライナ軍の侵攻によって「少なくとも12人のロシア民間人が死亡し、10人の子供を含む121人が負傷した。さらに、12万人以上の住民が家を追われた」と訴えています。『RT』が13日付で報じています。

 民間人への攻撃は、もちろん、戦時国際法違反です。

 国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、13日、侵攻したウクライナ軍による人権侵害についてのロシアの訴えを確認するため、モスクワにクルスク地域への立ち入りを要請しました。

 国連人権高等弁務官事務所のラビナ・シャムダサニ報道官は、「クルスク地域の状況について情報収集に努めているが、(同地域への)立ち入りが許されなければ非常に困難だ」と述べました。

※UN seeking access to Russia’s Kursk Region(RT、2024年8月13日)
https://www.rt.com/russia/602577-un-human-rights-kursk/

 14日付『RT』によると、国連の動きを受けて、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、14日、『スプートニク・ラジオ』の取材に対し、ウクライナ軍によるロシアのクルスク地方への侵攻を、国連は明白な「テロ行為」として認識しなければならないと訴えました。

 ザハロワ報道官は、ウクライナ軍の侵略行為は、単なる「人権侵害」ではなく、「キエフ政権による民間人へのテロ行為」として明確に定義するよう、国連に求めました。

※UN must recognize Ukrainian ‘terrorism’ in Kursk – Moscow(RT、2024年8月24日)
https://www.rt.com/russia/602595-russian-fm-zakharova-un-kursk-region/

 15日付『AFPBB』によると、ウクライナのイリーナ・ベレシュチュク副首相は14日、ゼレンスキー大統領をはじめとする高官との会議の後で、「我が軍は、民間人が避難するための人道回廊をロシア側とウクライナ側の両方に設ける計画だ」と、述べました。

 ベレシチュク副首相は、国際的な人道支援組織が現地(クルスク州の侵攻を受けている地域)に入れるよう計画している、とも述べています。

※ウクライナ、ロシア西部州に「緩衝地帯」設置へ 人道回廊も(AFPBB、2024年8月15日)
https://www.afpbb.com/articles/-/3533927

 しかし、ウクライナ政府が本気で人道支援活動をしようとしているのかどうか、きわめて疑わしい事態になっています。

 16日付『TASS』によると、同日、ウクライナ軍はクルスク地方グルシュコボ地区のセイム川にかかる橋を破壊しました。セイム川は、ウクライナとロシアにまたがって東西に流れる川です。クルスク州のウクライナ軍が侵攻している領域の北側からクルスク市の北側を通って、南のベルゴロド州に伸びています。

 同地区の治安部隊の代表者は、『TASS』に対し、橋の破壊によって、同地区が孤立し、ウクライナ軍が侵攻している地域からの民間人の避難が困難になったと話しました。ウクライナ軍は、民家人が避難するための橋を破壊したのです。これは軍事上の戦果とは呼べません。

※В Глушковском районе Курской области уничтожили мост через реку Сейм(クルスク地方のグルシュコボ地区でセイム川にかかる橋が破壊された)(TASS、2024年8月16日)
https://tass.ru/armiya-i-opk/21622667

 さらにウクライナ軍は、16日から19日かけて、グルシュコボ地区でセイム川にかかる3本の橋を破壊しました。19日には、ウクライナ軍が最後の橋を破壊した、と報じられています。ウクライナ軍による侵攻を受けたグルシュコボ地区の民間人が、北に逃れる橋が失われたことになります。

 『フォーブスジャパン』は20日、「ウクライナ側が(クルスク州)西方の、セイム川と国境に挟まれた地域の孤立化を図っているのは明らかだ」と分析しています。橋を破壊したのは、偶然や間違いではなく、意図をもって、破壊しているのです。その目的が、民間人の避難の妨害であることは、容易に理解できます。

※ウクライナ、クルスク州の支配地域2倍に拡大へ布石 川の主要な橋すべて破壊(フォーブスジャパン、2024年8月20日)
https://forbesjapan.com/articles/detail/73180

 ロシア外務省は16日、「ウクライナがロシア西部クルスク州のセイム川に架かる橋を破壊するために、西側製のロケット砲を使用し、市民を避難させようとしていたボランティアが死亡した」と発表しました。この事実は、西側の代表的な通信社である『ロイター』が18日付で報じています。

 ザハロワ報道官は、16日夜、『テレグラム』に、「クルスク州が初めて、おそらく米国の『ハイマース』と思われる西側製ロケット砲の攻撃を受けた」と投稿しました。

※ウクライナがクルスク州の橋破壊、西側製ロケット砲使用=ロシア(ロイター、2024年8月18日)
https://jp.reuters.com/world/ukraine/H4Y2HF3YKNNWLMFQDEVY4ESY3A-2024-08-18/

 ロシアのエカテリンブルク出身のボランティア、プラトン・ママトフ氏は、ウクライナ軍がロシア領に侵攻した初期の段階で、ウクライナ軍が、少なくとも民間人2人と身元不明の2人を殺害したと訴えています。21日付『RT』は、ママトフ氏が撮影した動画を公開しました。

 ドローンから撮影された動画には、道路脇に横たわる3人の遺体と、その近くに横たわる大破した車が映っています。

 3人のうち1人は迷彩服を着ていますが、後の2人はビーチサンダルなど、普通の服装です。また、別の動画には、自転車に乗ったまま倒れている男性の遺体も映し出されています。

 ママトフ氏は、これらの動画は、ウクライナ国境から約20キロ離れたオルゴフカ郊外で撮られたということです。

 チェチェン共和国の特殊部隊アフマト司令官アプティ・アラウディノフ氏は、ロシアの民間人がウクライナ軍に至近距離から銃撃される様子を写した多数の写真を見たと述べ、ウクライナ軍が地元住民を「人間の盾」として利用していると非難しています。

※Ukrainian troops massacred civilians in Kursk – Russian volunteer(GRAPHIC VIDEO)(RT、2024年8月21日)
https://www.rt.com/russia/602904-ukrainian-troops-massacred-civilians-kursk/

 ウクライナ軍が占拠しているスジャの南西に位置するゴンチャロフスカ村には、ロシア産天然ガスをウクライナ経由で東欧に送るパイプラインの関連施設があります。

 そのゴンチャロフスカ村で、複数のロシア人男性がウクライナ軍に誘拐され、行き先不明の場所に移送されるという事件が起こっていたことが18日、発覚しました。18日付『RT』が、証拠動画付きで報じました。

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