日刊IWJガイド・非会員版「10月最終日! 累積赤字と金融機関への返済をあわせた目標額まであと180万8400円必要です! どうかIWJをご支援ください!」2023.10.31日号~No.4058号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~10月は最終日となりました! 皆さまのご支援により、月間目標額には到達しましたが、さらに累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済まであわせた毎月の目標額613万円までは、あと180万8400円が必要です! どうか、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告でIWJをご支援ください!

■「孤軍奮闘されているIWJの粘り強さに、期待しております」「ウクライナ紛争、ガザ軍事侵攻など、他の日本メディアでは得られない情報・知見を識ることができるため」「この国会の最大のテーマは、経済ではなく、憲法改正阻止ではないかと思います」! ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

■【中継番組表】

■タッカー・カールソン氏によるダグラス・マクレガー元大佐インタビュー「イランとの戦争になると、アメリカはどうなるか?」(前半)「行きつく先は、まさにハルマゲドンだ」、米軍は「最近の歴史の中で、最も弱い位置」にあり、ミサイル戦でもサイバー戦争でも非常に先進的なイランと戦争を始めれば不利な要素も!「イスラエルがガザで計画しているような集団的懲罰を許さない」ロシアとトルコも参戦し、「地域戦争以上のものになる」!

■ロシア弱体化と孤立化は米国の大誤算! 米国の覇権は確実に破綻する! 外部要因ではなく『自壊』によって崩壊する!~10月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、8月20日収録「岩上安身による安全保障の専門家・桃山学院大学法学部・松村昌廣教授インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

■IWJのYouTubeチャンネル『Movie Iwj』の登録者が7万人台に乗りました! 昨年は5万人台で推移、2023年が始まった時は、6万3651人でしたが、少しずつですがご登録いただけるようになりました! ありがとうございます! 10万人突破をめざします! 皆さま、チャンネルのご登録をお願いします! IWJの会員登録もぜひ、お願いいたします!

■<号外を出しました>昨夜、「BRICSの主要国、インドがイスラエルに対して連帯表明! 長年対立してきたパキスタンはパレスチナを支持! 両核保有国の関係はパレスチナ問題へどのような影響を及ぼすのか!?」を出しました。
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■はじめに~10月は最終日となりました! 皆さまのご支援により、月間目標額には到達しましたが、さらに累積した赤字の返済と、金融機関からの借入の返済まであわせた毎月の目標額613万円までは、あと180万8400円が必要です! どうか、IWJ会員登録、YouTube登録、ご寄付・カンパ、協賛広告で、IWJをご支援ください!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 10月も本日が最終日、正念場を迎えているIWJの第14期も、4分の1が終わります。

 私、岩上安身の訴えにお応えいただき、今期第14期が始まった8月、9月は、2ヶ月連続でご寄付・カンパは、月刊目標額を上回りました!

 前期第13期は、目標額に到達した月が1回しかなく、平均して半分程度だったため、大変大きな赤字を出してしまいました。

 今期は、その轍を踏まないように、ぜひ、皆様のご寄付・カンパが、毎月の月刊目標額400万円に届きますように、よろしくお願いいたします!

 月間目標額400万円を超えた分は、これまでに累積した債務約5000万の返済に回したいと存じます!

 債務が少しずつでも減っていけば、IWJが経営破綻せず、存続する道が見えてきます! ご寄付いただいた方には、心から感謝いたします! 皆さま、本当にありがとうございます!

 10月は、30日までに、232件、432万1600円のご寄付・カンパをいただいております! ありがとうございます! ご寄付・カンパは、月間目標金額400万円の108%となりました。

 これまでの前期1年間の累積の赤字2200万円(見方を変えると、個人岩上安身からの、会社IWJへの貸し付け)に加え、第14期スタートにあたっての銀行からの新たな借り入れ2500万円を考えると、まだまだ約5000万円近い累積の債務を返済できてはおらず、危機を切り抜けたなどとはとても言えません。

 第13期の2200万円を超える赤字は、IWJ創業以来初めての危機です。これは私、岩上安身1人の力で乗り越えることは困難です。

 今期、第14期からは、支出を徹底的に削り、赤字を出さないだけではなく、黒字分を累積した赤字への返済にあてていきたいと真剣に取り組んでいる最中です。今年は、私からの借り入れ2200万円を返済しきろうとすると、2200万円÷12ヶ月=183.3万円となり、この183.3万円の返済額と、直接の運営のための月間目標額の400万円とを合計すると、毎月583.3万円が必要になります。

 他方、金融機関からの借り入れ2500万円の毎月の返済額は約30万円ずつ7年間にわたることが決まっており、決して少額ではなく、毎月の返済負担は重いものとなります!

 前述の通り、毎月、583.3万円が必要であり、それに毎月30万円の銀行への返済額を合計すると、約613万円が毎月、必ず必要となります。

 そういうわけですので、月額400万円の目標額に到達して、ようやく、その月の活動費の収支がトントンということであり、累積した赤字を返済してゆくことは、それだけでは足りないということになります。特に金融機関への返済は待ったなしです!

 今月10月は、月々の返済まで含めた月間目標額約613万には、あと29%、180万8400円足りません!

 どうか、613万円近くにまで達するよう、皆さまの応援、ご支援をよろしくお願いします。

 皆さま、どうぞ今こそ、IWJの救済のために、ご支援をよろしくお願いします!

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします!

https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします!

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします!

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 どうぞ、皆さま、IWJを知人・ご友人、地域の皆さまへIWJの存在をお知らせいただき、米国に忖度し、隷従を深める日本政府、大手主要メディアの、連日の「情報操作」の積み重ねの恐ろしさと、権力に忖度しないで真実をお伝えする独立メディアの意義と必要性について、多くの人に口コミでも、SNSを通じてでも、広めてください!

 今後とも、ご支援をよろしくお願い申し上げます。

 岩上安身

■「孤軍奮闘されているIWJの粘り強さに、期待しております」「ウクライナ紛争、ガザ軍事侵攻など、他の日本メディアでは得られない情報・知見を識ることができるため」「この国会の最大のテーマは、経済ではなく、憲法改正阻止ではないかと思います」! ご寄付をくださった皆さまからの応援・激励メッセージに、岩上安身がご回答いたします!

 IWJにご寄付をいただいた皆さまから、応援・激励のメッセージをいただきました。ありがとうございます! ここに感謝を込めてご紹介させていただき、岩上安身がご回答させていただきます!

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 2014年のウクライナでのクーデターの最中に起きた、イスラエルによるガザ地区への空爆と同じように、またぞろガザへの空爆が始まってしまいました。

 IWJも報じているように、今回の空爆は、ハマスへの攻撃に留まらず、水も食糧も電気も燃料まで供給を止めたうえで、イスラエルが指示した南部へ避難する子供達をも含めた一般人への無差別攻撃です。

 ナチによって虐殺された過去を持つユダヤ人自身が、今度はパレスチナ人の土地を奪い、塀で囲って閉じ込め、天井のない監獄にミサイルを撃ち込んでいるのを見てなんともいえない怒りがこみあげてきます。

 今回の攻撃は、4月5日に、アル・アクサ・モスクへイスラエルの警官隊が突入し、10月3日にはイスラエル軍の保護の下、800人以上のイスラエル人が侵入してイスラムの聖地を蹂躙した事が発端で、ハマスを意図的に挑発したように思います。イスラエル軍は、60歳未満のイスラム教徒がモスクへ入ることまで禁じていると云います。

 思い出してみれば2014年の時も、今回もイスラエルの首相はネタニヤフでした。彼は「約束の地」全域への領土拡大を求める修正シオニズムの流れを組むリクード党の党首でもあります。

 そのシオニズム運動については岩上氏のインタビュー第一部(2015.1.25)で、板垣雄三氏が「シオニズムの運動というのはユダヤの理屈から派生したものではなく、ナチスの後押しによって成立したものだ」と述べています。

 つまり、シオニズムとナチスとが共犯関係にあり、シオニストはナチズムの影響も受けているという事なのでしょう。

 自分たちが強いられたホロコーストを、今は、パレスチナの人たちに強いている事に何の躊躇も抱かないのは、そのような背景があるからなのでしょうか。

 3月1日のIWJは、米国のジャーナリスト、エヴァン・ライフ氏が、戦後、バルバロッサ作戦を立案、実行したドイツ軍最高司令部参謀長だったフランツ・ハルダー陸軍上級大将などのファシストを米国の庇護の下におき、ナチズムを温存、利用していたとする記事を掲載していました。

※戦後の米国は「ナチス再生工場」だった! フランツ・ハルダードイツ軍参謀総長とアドルフ・ホイジンガードイツ軍作戦課長が、ナチス幹部でありながら免責され、戦後、対ソ戦のために米国に利用され、ナチス思想をドイツ国民やドイツ軍から切り離して、再活用した! ハルダーは700人の元ドイツ国防軍将校のチームを監督し、意図的に歴史を書き換えた! エヴァン・ライフ氏の驚愕の記事「ナチスのプロパガンディストのネットワークがウクライナ戦争の土台を築いた方法」その1(日刊IWJガイド、2023年3月1日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230301#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51942#idx-4

 そのエヴァン・ライフ氏が2月19日に「ウルスラ・フォン・デア・ライエンのナチスの家系図」という記事を「INTERNATIONALIST360°」というウェブサイトに書いておりました。

 それによると、彼女を溺愛していた父親であるエルンスト・アルブレヒトは貴族階級に属し、キリスト教民主同盟(CDU)の指導者でもありましたが、戦後、「ドイツのニーダーザクセン州政府の指導者としての任期中、エルンストは新ナチス党であるドイツ帝国党の党員をCDUの上層部に引き入れ」たと書いています。

 そのドイツでは今、右傾化が進み、カナダでは連邦議会でゼレンスキー大統領の演説直後本物のウクライナ人ナチス退役軍人を「英雄」と賞賛していることをIWJは報じています。

※はじめに~驚愕! カナダ連邦議会でゼレンスキー大統領の演説直後、ロタ下院議長が招待した本物のウクライナ人ナチス退役軍人を「英雄」と賞賛! ゼレンスキー大統領、トルドー首相、議員らがスタンディングオベーションで熱狂!! 反ユダヤ監視団体の抗議声明にロタ議長は辞任を表明するも、トルドー首相は「我関せず」!! ウクライナ移民の多いカナダでは、以前から逃げ込んだウクライナ人ナチスが問題になっていた!! さらに現在のウクライナが、ゼレンスキー大統領下、ナチスのシンパであることも世界の前で明らかに!!(日刊IWJガイド、2023年9月29日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230929#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52786#idx-1

 パレスチナでは、エジプトからギリシャにかけての海域には相当な量の油田とガス田が、イスラエル北部でもガス田の存在が分かっており、パレスチナにユダヤ人の国を作ることを約束した、100年以上前のバルフォア宣言の当事者で、ユダヤ系のロスチャイルド家が顧問を務める会社がシリア領のゴラン高原での石油開発を目論んでいるとも言われているようです。

 そして、ウクライナでは投資家で大富豪のハンガリー系ユダヤ人のジョージソロスが、ウクライナ支援を呼び掛けると共にロシアの崩壊を望む発言を繰り返しています。

 このように見ていくと、ウクライナとパレスチナで起きている戦いとは、西側に温存された暴力と人種差別で世界支配を目論んだナチスの暗い影との戦いでもあるように見えます。

 孤軍奮闘されているIWJの粘り強さに、期待しております。

(M.T. 様)

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 M.T. 様

 ありがとうございます!

 IWJのコンテンツを、読み、視聴し、しかも過去のコンテンツにもあたっていただき、立体的にご理解をいただいて、まことに感謝いたします。また、貴重な情報の提供も、ありがとうございました。ドイツの中に、ナチスが残存し、代を継いで、それがウルスラ・フォン・デア・ライエンのような、きゃしゃな女性の姿をした戦争狂として結実していることに合点がいきました。

 最初から、彼女の発言にはきわめて強い不快感と猜疑心を抱いていましたので、ぜひ、この情報は役立てたいと存じます。情報空間自体が戦場と化しているなかで、本当にやるべき戦いは、いくつもあることが自分自身では見えているつもりです。ただ、そのための兵力と何より軍資金が足りないのが、IWJの現状です。

 このまま尻すぼみで、終わって、この窒息しそうな日本の嘘ばかりの情報報道空間に押しつぶされたくない、何とか真実の情報を、送り続けるような活動を、続けさせてもらいたいと思います。それには皆さまの、ご支援がどうしても必要です!

 岩上安身とIWJを必要としてくださる方に、ぜひ、IWJを存続させるべく、この経営危機を乗り越えさせてください!

 ご支援をよろしくお願いします!

岩上安身

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 ウクライナ紛争、ガザ軍事侵攻など、他の日本メディアでは得られない情報・知見を識ることができるため。ワクチン問題、食糧問題、南西諸島軍事要塞化、核廃棄物問題等についても引き続き事実にもとづいた所見を期待しています。

(久保薫 様)

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久保薫 様

 ありがとうございます!

 すべての問題を手がけることができればいいのですが、現状の赤字状態ではままなりません。

 当面、重要なニュースが続きます。しかも、プロパガンダと、情報操作で歪められた報道が、これまで通り続くと思われます。これを正しながら、前へ進まなければいけないので、毎日、真実の情報を届けるために、デマの瓦礫を押しのけていかなければいけないブルドーザーのような労苦を味わっています。

 どうぞ、この赤字のピンチから脱出できるよう、応援、ご支援をよろしくお願いします!

岩上安身

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IWJ・岩上安身様
皆様

 いつもお世話様になっております。

 さきほど、少しですが、寄付をしました。ところで、シオニズムに関して(IWJで)重要なインタビューがあったのは、もう10年前になるのですね。毎日、イスラエルのパレスチナ、ガザへの非人道的な攻撃と惨状を見ていて、心が痛みます。

 さて、岸田首相は、「増税メガネ」と言われるのが嫌だそうですが、私の実感としてはかなりな「冷血漢」で、ふさわしいのは「改憲メガネ」、「好戦メガネ」じゃないかと思います。

 国会で、自民、公明の与党に加え、維新、国民民主という野党が、改憲を進めようとして一生懸命になっているのを見て、気が気ではありません。この国会の最大のテーマは、経済ではなく、憲法改正阻止ではないかと思います。

 まさに『前夜』が、当夜になる寸前です。

 どうぞ、よろしくお願い致します!

(みなとかおる 様)

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みなとかおる 様

 ありがとうございます!

 そうですね、2014年は非常に重要な年でした。この年は、シオニズムについて、集中的に考えた年でした。

 ユーロマイダン・クーデターが起きて、米国がウクライナという国を自由に操るようになり、ネオナチの暴力が、世界で初めて罰を受けることなく解放され、多数のロシア系市民が殺された年でした。

 この頃から、ロシアのプーチンへの挑発が始まり、西側のすべてのマスコミが、ウクライナにおける新米政権の暴力に目をつぶって、プーチンの悪魔化キャンペーンに全力を注ぎ、東南部のドンバスは、ちょうどガザのように、自国の軍隊から、少数民族のロシア系市民が、食料を途絶えさせられ、年金も払われず、空爆と砲撃を浴び続けるというジェノサイド、民族浄化が始まり、それは結局、ロシアが軍を介入させた2022年2月まで続きました。ふり返ってみれば、欧州も米国も狂っていた、としか言いようがありません。

 同様に、イスラエルでも同じことが起こり、まったく同じように狂ったジェノサイドが展開され、米国も欧州も、この大殺戮を支援しています。少なくとも非難も阻止しようともしていません。

 ウクライナと、イスラエルのガザでの最終絶滅・追放計画は連動していたのだなと、今となってはよく分かります。

 10年前にここまで見通していたわけではありませんでしたが、目前に起こっている事態、特に政府やマスメディアが歪めて伝えている事態、必ず裏があり、続きがあります。10年前の時点で正直、シオニズムや、それ以前の歴史にまで深掘りしていくのは、日々の新たなニュースを追うジャーナリズムの仕事としては、深掘りしすぎかも、と思いましたが、やはりあの時点でシオニズムを深掘りし、皆さまに情報をお届けしておいた判断は間違っていなかったな、と思います。

 マスメディアの報道の歪みもはなはだしく、ネット民もそれに引きずられ続けていますが、ウクライナ紛争の時ほど、西側世界全体が、騙されている、という状況ではありません。これから先、どのような展開になるかはわかりませんが、視野を広く保ち、ポイントごとに深掘りを行い、このデタラメな日本の情報言論空間に風穴を開けていきたいと思います!

 厳しい経営環境が続いていますが、どうぞご支援をよろしくお願いします!

岩上安身


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◆中継番組表◆

**2023.10.31 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】17:50メド~「上川陽子 外務大臣 定例記者会見」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 上川陽子外務大臣による記者会見を中継します。これまでIWJが報じてきた外務大臣関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e5%a4%96%e5%8b%99%e5%a4%a7%e8%87%a3

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◆中継番組表◆

**2023.11.1 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・Ch5】18:30~「『2023憲法を考える11.3県民集会』横浜港の米軍基地 ノースドックに今、何がおきているのか?」
視聴URL: https://twitcasting.tv/iwj_ch5

 「かながわ憲法フォーラム」主催、「神奈川平和運動センター」共催の集会を中継します。これまでIWJが報じてきた米軍基地関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%b1%b3%e8%bb%8d%e5%9f%ba%e5%9c%b0

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「維新のマスコミを押さえつけ、いかにコントロールしていたかがよくわかった裁判だった」弁護団~10.27 橋下徹氏による大石晃子衆議院議員への名誉棄損訴訟・証人尋問後の記者会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519346

即時停戦を求める署名「イスラエル軍による避難命令により、ガザ北部から移動したパレスチナ人の多くは、南部に到着した途端に爆撃を受けたとも伝えられています」~10.27 原発反対八王子行動
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519349

今の日本は管理過剰で創造性がなくなっている! 政治的ガバナンスが効かなかった1960年代末から70年代初め、日本の経済成長はすさまじかった!!~10.19院内集会「日本の没落」―登壇:内田樹氏
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519225

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■タッカー・カールソン氏によるダグラス・マクレガー元大佐インタビュー「イランとの戦争になると、アメリカはどうなるか?」(前半)「行きつく先は、まさにハルマゲドンだ」、米軍は「最近の歴史の中で、最も弱い位置」にあり、ミサイル戦でもサイバー戦争でも非常に先進的なイランと戦争を始めれば不利な要素も!「イスラエルがガザで計画しているような集団的懲罰を許さない」ロシアとトルコも参戦し、「地域戦争以上のものになる」!

 タッカー・カールソン氏が、10月7日に勃発したハマスとイスラエルの紛争について、ダグラス・マクレガー元大佐にインタビューした動画が、24日に『X(旧ツイッター)』で公開されました。イスラエルによる地上作戦が開始される直前のインタビューですが、すでに紛争の拡大を予告する内容となっています。

※Ep.33 Looks like we’re actually going to war with Iran. Are we ready for this?(Tucker Carlson@TuckerCarlson、2023年10月24日)
https://twitter.com/TuckerCarlson/status/1716574971206500570

 冒頭、「私たちはイランとの戦争に向かっていると思いますか?」とカールソン氏に訊かれ、マクレガー氏は「そうだ。そして、その行き先はまさにハルマゲドンだ」と述べ、ヒズボラなどによるテロが米国内で勃発するリスク、イランがもつミサイルの脅威、イスラエル軍によるガザ地区への地上作戦のリスク、米国人の人質の運命、米国経済への影響などについて言及しています。

 本日、お送りする(前半)では、マクレガー氏は、現在米国の中には、何も考えずにイランとの戦争を扇動するような政治家が多く、多くの人が感情的になっており、誰も中東地域で戦争が起きたときの経済的影響や、米国・欧州が受ける影響を真剣に考えていないと、米国の現状を批判しています。

 ウクライナ紛争では非常に明晰な分析をしたロバート・F・ケネディ・ジュニア氏でさえ、イスラエルのみの支持を鮮明にしています。パレスチナへのバランスの取れた目配りや発言はなく、ケネディ氏への期待は失墜しました。言いかえると、米国において、政治家はイスラエル支持を口にしなければ、落選を覚悟するしかない、それほどの「イスラエル・ロビー」の強さ、イスラエルを盲目的に支持するキリスト教右派、原理主義の福音派らの影響の大きさが透けて見えます。

 マクレガー氏は、もしイランとの戦争が始まれば、それは局地戦どころではなく、広範な地域戦争になるだろう、と述べています。今は、ハマスとイスラエルの調停を申し出ているトルコも、イスラエルによる民族浄化を批判し、「人道的停戦」を求めているロシアも、「もし我々が好戦的になれば」参戦してくると言います。マクレガー氏によれば、「イスラエルがガザで計画しているような集団的懲罰をロシアやトルコは許さない」からです。

 マクレガー氏は、米軍は「最近の歴史の中で、最も弱い位置」にいると指摘しています。陸軍はおそらく45万人にまで縮小しており、欧州に数万人の米軍兵士が駐留しているが、中東地域にすぐに10万人の軍隊を送ることはできない、と指摘しました。

 マクレガー氏は、すでに米軍の特殊部隊の一部がイスラエルの特殊部隊の一部と一緒にガザに入り、人質解放などに向けた戦略を立てるための下見を行っている、その作戦は大きな損害を出したはずだと、告発しています。

 以下が、タッカー・カールソン氏による、マクレガー元大佐へのインタビュー動画の全文仮訳です。

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タッカー・カールソン(以下、カールソン)「私たちは、イランとの戦争に向かっているように見えます。確かに、バイデン政権は、私たちをその方向へと押し進めています。

 新しく、興味深く、そして不吉なのは、野党である共和党がほとんど反発していないことです。それどころか、共和党指導者の何人かは、それを奨励しています。例えば、サウスカロライナ州選出のリンゼイ・グラハム上院議員(※IWJ注1)の先週末の『NBC』での発言です」。

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(『NBC』ニュースのグラハム上院議員インタビューの紹介)

NBCアナウンサー「あなたは今週、戦争をエスカレートを防ぐ唯一の方法は、イランの責任を追及することだと言いました。今お話になっていることの一部ですが、イランの石油精製所を爆撃することもありうると。この件について、バイデン政権と何か話し合ったことがありますか?」

リンゼイ・グラハム上院議員「少しね。これが私のメッセージだ。イランの代理人であるヒズボラが、イスラエルに大規模な攻撃を始めた場合、私はそれをイスラエル国家の存立と本質に対する脅威とみなすだろう。

 私は、イランを石油ビジネスから締め出すために、米国がイスラエルと連携して軍事行動をとることを認める決議案を、米国上院に提出するつもりだ。イランよ、もし戦争をエスカレートさせるなら、我々はそちらに向かうからな」

NBCアナウンサー「事実上、イランに宣戦布告する構えなんですか? それは非常に強烈ですね」。

リンゼイ・グラハム上院議員「私は、ハマスとヒズボラの資金源を破壊するために、軍事力を行使する用意がある」。

(※IWJ注1)リンゼイ・グラハム上院議員:上院議会における共和党の重鎮の1人。上院司法委員会の上級議員でもある。1982年から1988年まで米空軍に所属。法学博士であることから、主として裁判官法廷将軍部隊として勤務していた。サウスカロライナ州空軍州兵を経て、1995年から2015年まで米空軍予備役、最終階級は大佐。故ジョン・マケイン氏と親密で、トランプ前大統領とはしばしば対立した。
 外交政策においては介入主義で、イラク侵略を支持し、アフガニスタンへの米軍の永続的駐留を提案、特にイランに対しては、2010年に先制軍事攻撃を提案している。ウクライナ紛争の初期には、「ロシアの誰かがこの男(プーチン大統領)を排除することが、この事態を終わらせる唯一の方法だ」とツイートした。
 2023年10月7日にハマスがイスラエルに奇襲攻撃をかけると、10日、グラハム氏は2023年のイスラエル・ハマス戦争中「悪びれずにイスラエル側に立つ」とツイートした。
 英語版Wikipediaによれば、「ティーパーティー」に反対する人々(共和党内緊縮財政派)は、グラハム氏を「穏健な共和党員」と呼んでいる、とされる。
・Lindsey Graham(Wikipedia)
https://en.wikipedia.org/wiki/Lindsey_Graham

※Full Lindsey Graham: ‘Every death, going forward, I blame on Hamas, not Israel’(NBC News、2023年10月16日)
https://www.youtube.com/watch?v=hAUsuWn1GQg

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カールソン「さて、これがリンゼイ・グラハムです。共和党の中で、これほどオープンに自分の意図を語る人は少ないでしょう。しかし、彼に反対する人はほとんどいません。プライベートでなら同意しない人はいるかもしれませんが。

 では、イランとの戦争は何を意味するのでしょうか? それを知るのは難しい。まあ、事実上、アメリカの国益に深い関心を持って行動し、公の場でそれについて話している人は誰もいないからです。

 これは我々にとって良いことなのか、そうでないのでしょうか? ダグラス・マクレガー元大佐は、『私たちの国、私たちの選択』のCEOであり、このような出来事の分析において、私たちが最初に頼ることができる人物の1人です。彼が今、参加します。ダグ、来てくれてありがとう。

 私たちは、イランとの戦争に向かっていると思いますか?」

ダグラス・マクレガー(以下、マクレガー)「そう思います。そして、その選択の行きつく先は、まさにハルマゲドンのようです。率直に言って、このような行動が中東だけでなく、私たち、そしてヨーロッパと世界にとってどのような意味を持つのか、まったく理解されていないように見えます。

 例えば、あなたも知っているように、経済的な側面だけを見ても、世界の石油の約20%が、毎月ホルムズ海峡を通過しているのです。おそらく、液化天然ガスの25%も通過します。そして、イランからの1日200万から300万バレルの石油を止めるという話をしているんです。

 ご存知のように、この地域全体が戦争に巻き込まれています。これは、いかに想像をたくましくしても、イランの独占(的責任)でありません。しかし重要なのは、10年物国債の利回りが5%を超え、人々はFRB(連邦準備制度理事会)がコントロールを失っており、下院の経済問題は壊滅的だという確信を強めています。

 それから、軍事面を見るならば、イランが保有するミサイルの兵器庫に目を向けなければなりません。イランのミサイルは、甚大な被害をもたらす非常に高い爆発力を持つ通常弾頭を、非常に正確に1200マイル先まで到達させることができます。

 ハイファやテルアビブ、エルサレムのような場所でさえも、街区全体を破壊することができます。私には、彼らがエルサレムを攻撃するとは思えませんが。肝心なことは、私たちは徹底的に考える必要があり、今は誰もが感情的になっているということです。私の知る限り、考えうる唯一の例外を除いて、だれも何も考えていません。

 驚くべきことに、トルコのエルドアン氏は、今朝、イスラエルとハマスの紛争を調停する意向を表明しました(※IWJ注2)。ワシントンやイスラエルの誰かが話し合いに興味を持っているかどうかはわかりませんが、もしトルコに介入させず、トルコを戦闘から遠ざけることができれば、それは最終的にイスラエルを大いに助けることになるでしょう」。

(※IWJ注2)エルドアン氏は、今朝、イスラエルとハマスの紛争を調停する意向を表明しました:トルコのエルドアン大統領は、10月10日、グテーレス国連事務総長およびロシア側と電話会談を行い、トルコ政府はイスラエルとパレスチナ人の間の緊張を調停し、緩和するという申し出を改めて表明した。
 エルドアン大統領は、10月25日に与党内の演説でイスラエルがガザで民間人に残虐行為を行ない、「人道に対する罪」を犯していると非難し、ハマスは「テロ組織ではなく、自由と、国土と国民を守るために努力している、ムジャヒディーン(戦士)の集団だ」と擁護した。
 これに対して、イスラエル側は即座に「テロ組織ハマスに対するトルコ大統領の厳しい言葉を全面的に拒否する」と反発した。
 また、トルコ建国100周年記念日の前日となる10月28日も、エルドアン大統領は親パレスチナの数十万の支持者の前で、イスラエルは「公然と戦争犯罪を犯し続けている」と演説した。
・Erdogan renews offer for Turkish mediation in Israeli-Hamas conflict(CNN、2023年10月11日)
https://www.cnn.co.jp/world/35193557.html
・【IWJ号外】トルコのエルドアン大統領がイスラエルのテロ組織のような非人道的行動を「決して認めない」と批判! ハマスを「テロ組織ではなく、領土と国民を守る解放派戦士のグループ」だと擁護! 2023.10.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519357
・Turkey’s Erdogan hails Hamas as liberators, leaving detente with Israel in shreds
https://www.al-monitor.com/originals/2023/10/turkeys-erdogan-hails-hamas-liberators-leaving-detente-israel-shreds
・Eclipsing Turkey’s centenary, Erdogan tells pro-Palestinian rally: Israel is occupier(Reuter、2023年10月29日)
https://www.reuters.com/world/middle-east/erdogan-address-pro-palestinian-rally-eve-turkeys-centenary-2023-10-28/

カールソン「では、グラハム上院議員の助言に従って、私たちがイランの重要インフラへの爆撃を始めたら、米国はどうなるでしょうか? その時、何が起こるのでしょうか?」

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■ロシア弱体化と孤立化は米国の大誤算! 米国の覇権は確実に破綻する! 外部要因ではなく『自壊』によって崩壊する!~10月発行の『岩上安身のIWJ特報!』は、8月20日収録「岩上安身による安全保障の専門家・桃山学院大学法学部・松村昌廣教授インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します! ぜひ『まぐまぐ』からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!

 IWJではメルマガサイト『まぐまぐ』で、『岩上安身によるインタビュー』をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!』として、毎月発行しています。

 10月発行分の『岩上安身のIWJ特報!』は、8月20日に収録した、「岩上安身による安全保障の専門家・桃山学院大学法学部・松村昌廣教授インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行します。

 ウクライナ紛争は「ウクライナが反転攻勢に転じた」と言われながら、長く膠着状態に陥っています。西側諸国の中には「ウクライナ支援疲れ」も見えており、ウクライナのNATO加盟については、ハンガリーが承認を渋っており、ドイツは加盟を認めないと舵を切りました。大きな進展がないまま、ウクライナのゼレンスキー大統領は相変わらず西側諸国に向けて、「~~をしてほしい」という要求のアピールを叫び続けています。

※【第1弾! ドイツのショルツ首相が7月のNATO首脳会議前、ウクライナのNATO加盟に「断固として反対」していることをバイデン米大統領に伝えていた!】米国の4人の情報筋が『ニューヨーカー』誌記者に証言!(『ニューヨーカー』、2023年10月9日)(日刊IWJガイド、2023年10月13日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231013#idx-6
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52837#idx-6

 インタビューは、ウクライナの「反転攻勢」が事実上、大敗という形で終わっている、という指摘から始まりました。ウクライナ軍が苦戦しつつも善戦しているという西側のマスメディアの報道とは、まったく逆です。

 最近では米国の保守系シンクタンクの報告書や外交専門誌に「ウクライナは勝てない」という見立てが出るようになり、ロシアへのさまざまな経済制裁は効果が上がらず、アメリカが目論んだ「ロシア弱体化・孤立化」は、実は「同盟国の弱体化」という結果につながっていることなどが語られました。

 松村教授は、2014年のドンバス戦争から英米がウクライナを援助し、2022年まで育て上げてきた部隊の物資がほぼ枯渇し、西側の方も徐々に弾薬などを供給できなくなっているのだろうと推測して、こう続けました。

 「西側の方が負けてるのに『勝っている』とか、ロシアも(自分たちが)勝っていることを(あえて)言わないのは、お互いに都合がいいから。

 ロシアは、この状況が続けば米国の覇権が崩れていくことがわかっているから『墓穴を掘ればいいだろう』と。

 アメリカの方は、これが続けば続くほどヨーロッパがボロボロになるし、日本に金を出させて力を削ぐことができる。そういう打算で、この嘘の状態を続けている」。

 つまり、松村教授によれば、米国としては、潜在的に自分の競争相手となる欧州と日本などの「同盟国」という名の「従属国」の力を削ぐことを、中露の弱体化という表向きの国家戦略とは別に、真の目的として隠しもっている、というのです。

 さらに、米国の覇権は外部要因よりも内ゲバによる「自壊」という形で崩壊するとの予想や、米中の経済は一蓮托生なので、潰れる時は一緒に潰れるため、米国覇権の崩壊後には「多極化」が出現するなど、研究者の視点でポスト・パクス・アメリカーナのシナリオの可能性を語りました。

 最後に松村教授は、「ウクライナ戦争」という言い方は間違いで、「ウクライナにおける戦争」であり、周辺国がウクライナを戦場にしているのだと指摘しました。

 「元々あそこはタタールの国で、その前はカザール(ハザール)。西と東の間で人種も文化もグラデーションになっている。ヨーロッパの最貧国で、北朝鮮や中国とも関係が深く、海千山千でやってきた。そんなに甘い国ではない。そういう、ややこしいところに、周りが手を突っ込んで、収拾がつかなくなっているのが現状だと思います」と締めくくりました。

 以下、10月発行の『岩上安身のIWJ特報!』の目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。

(第620号の目次)
◆2023年の夏、静かなる膠着。勝負はすでについた!? ウクライナの「反転攻勢」は敗北、「ロシアには勝てない」という現実に今、西側諸国は出会っている!
◆西側は「負けている」と言わず、ロシアも「勝っている」と言わないのは双方に好都合だから! 米国は「長引けば欧州と日本の力を削げる」と打算的に思考!?
◆ウクライナ「反転攻勢」の現実! 西側はローマ軍のように1列で攻め進むが、ロシアはモンゴル式。敵に防衛をわざと破らせ、中に囲い込んでボコボコに!

(第621号の目次)
◆ウクライナ紛争は衰退する米国の軍事力を補う複合手法の典型。しかし、米国が目論んだ「ロシア弱体化・孤立化」はいまだに成功せず!
◆「リベラル金融寡頭制」になった米国の覇権。その崩壊は外部要因より内部の「自壊」という形になり、崩壊後には多極化が出現する!

(第622号の目次)
◆実は軍事費を縮小している米国! 東欧系・ユダヤ系ネオコンに深く食い込まれているバイデン政権は、国家理性の点からみると「えらく迷走している」
◆一度もレジーム・チェンジを経験していない大国アメリカ。「米国例外主義」を掲げて行き着く「開かれた社会」とは? それは「独裁」しかないのでは!?

(第623号の目次)
◆グローバリズムは、ある種の変形した宗教。寡頭制の米国では社会と国家が逆転、民間の利害関係で統治機構が乗っ取られた形になっている!
◆マスメディアは元々、戦争のプロパガンダ機関。今は戦時か準戦時体制なのでマスコミの大本営発表にも驚かないが「そこの認識がない人は混乱するでしょうね」
◆ウクライナは西と東が人種的、文化的にグラデーションの地域。そこに周囲の国が手を突っ込んで戦場にして、事態をややこしくしている!

 『岩上安身のIWJ特報!』は、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!

 まぐまぐ大賞2022は、2022年にもっとも輝いたメルマガを読者投票とまぐまぐ審査で選出するものです。

 『岩上安身のIWJ特報!』は、2021年の「まぐまぐ大賞2021」のジャーナリズム部門でも第2位に選ばれており、昨年ついに1位を獲得しました。

※まぐまぐ大賞2022部門別賞
https://www.mag2.com/events/mag2year/2022/list.html?cid=journalism&aid=77

※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額税込880円、初月無料)
https://www.mag2.com/m/0001334810

 岩上安身による桃山学院大学法学部教授・松村昌廣氏インタビューの動画は、以下のURLから御覧ください。

※ロシア弱体化と孤立化は米国の大誤算!「米国の覇権は確実に破綻する!外部要因ではなく『自壊』によって崩壊する!」~岩上安身によるインタビュー第1130回 ゲスト 桃山学院大学法学部教授・松村昌廣氏 2023.8.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/518062

■IWJのYouTubeチャンネル『Movie Iwj』の登録者が7万人台に乗りました! 昨年は5万人台で推移、2023年が始まった時は、6万3651人でしたが、少しずつですがご登録いただけるようになりました! ありがとうございます! 10万人突破をめざします! 皆さま、チャンネルのご登録をお願いします! IWJの会員登録もぜひ、お願いいたします!

 IWJがYouTubeにアカウントを初めて登録したのが、2012年1月4日、これまでにアップした動画は1万本を超えます。21年分を均せば、毎年3000人から3500人の方にご登録いただいてきたことになります。これは1日10人弱のペースです。

※Movie Iwj
https://www.youtube.com/@IWJMovie

 近年は、まさに一大YouTubeブームで、さまざまなチャンネルが次々と開設され、IWJも埋没しかけて苦戦してきましたが、今年は1月1日から10月20日まで、1日あたり20名の方にご登録いただくペースになっていました。

 1月1日時点での登録者数の推移を見ると、2012年にチャンネルを開設して1年後の2013年は418人、2014年1410人、2015年2444人、2016年4522人、2017年6052人、2018年1万2616人、2019年1万8388人、2020年3万2797人、2021年5万3479人、2022年5万8366人でした。

 10月20日の登録者は6万9710人でしたが、27日は7万377人となり、この1週間で677人、毎日100人近くの方にご登録いただき、これまでの5倍のペースに加速しました。

 この1週間で反響が大きかった番組は、26日にYouTubeライブでお届けした「政権交代を実現する会」結成大会で、配信後1日で視聴数3万回を突破、2日で4万回を超えると思われます。

 久しぶりの小沢一郎氏の登壇、白井聡氏の講演、そしてなんといっても、岸田政権の内閣支持率が30%そこそこなのに、ふがいない野党に業を煮やしている人々の期待が、一気に集まったのではないでしょうか。

 この「実現する会」の結成大会は、公益性に鑑み、少なくとも1ヶ月はフルオープンで公開することに決定しましたので、ぜひ、御覧になっていない方は御覧いただき、御覧になった方は周囲の方々やSNSで呼びかけてください。

 なお、IWJのYouTubeチャンネル、『Movie Iwj』のチャンネル登録も呼びかけの際には、お忘れなく! IWJへの会員登録もあわせてアナウンスお願いします!

※【ライブ配信 10/26】「政権交代を実現する会」結成大会 ―登壇: 立憲民主党 小沢一郎 衆院議員ほか(Movie Iwj、2023年10月26日)
https://www.youtube.com/watch?v=5u0R_p-DcCA

 岩上安身による小沢一郎氏への単独インタビュ―は、下記のURLからご視聴いただけます。会員登録をしていただいて、両名の若い姿も、ぜひ、この機会に御覧ください。

※岩上安身による単独インタビュー 第80回 ゲスト小沢一郎衆議院議員 2010.12.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/692

 続いて、早稲田大学大学院文学研究科教授である岡真理氏が、20日に、京都大学吉田南キャンパスで行った「緊急学習会 ガザとはなにか」は、ツイキャスで生中継した後、YouTubeにアップしましたが、大きな反響を呼びました。ツイキャスで生中継している段階から、どんどんと視聴数が伸び、5000回を超えるという異例の事態でした。

 10月7日にハマスがイスラエルに奇襲攻撃をかけ、多くの国際機関やアラブ諸国などから「民族浄化、ジェノサイド」だと非難を受けながら、イスラエルが過激なハマス殲滅作戦と称して、パレスチナの人々を殺害し、追放しようとしているという危機的な時期だけに、大きな注目を集めた、といえますが、何よりも明晰で真摯な岡教授のお話が、視聴する人々の共感を呼んだといえます。

 岩上安身は、これまでに岡真理教授に複数回インタビューを行っています。こちらもどうぞあわせて御覧ください。

※(1)「緊急学習会 ガザとはなにか」―登壇 岡真理 早稲田大学大学院文学研究科教授(Movie Iwj、2023年10月24日)
https://www.youtube.com/watch?v=8TtXbIi446I&t=59s

※同(2)
https://www.youtube.com/watch?v=VVL1r6DJQSw&t=17s

※同(3)
https://www.youtube.com/watch?v=BhUQV7JRBxQ&t=30s

※同(4)
https://www.youtube.com/watch?v=NW0Q4TIejnM&t=14s

※【第165-169号】岩上安身のIWJ特報!何よりガザ封鎖解除を 尊厳ある生への戦い~京都大学教授・岡真理氏インタビュー 2014.9.30
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/172310

※「今度は、日本がガザを殺す立場になる」日本とイスラエルの協調姿勢を糾弾、「暴力の根源」を探り解決を見出す必要性 ~京都大学教授・岡真理氏に岩上安身が聞く~岩上安身によるインタビュー 第514回 ゲスト 岡真理氏 2015.1.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/227872

※(再掲)ガザ封鎖と民族浄化「パレスチナ人は芝のように刈られる」~岩上安身によるインタビュー 第442回 ゲスト 岡真理・京都大教授 2014.7.26
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/157429

※岡真理教授のご講演の取材などは以下から御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/open/?s=%E5%B2%A1%E7%9C%9F%E7%90%86&area

 岡教授への岩上安身のインタビューは、御覧の通り、2013~14年に集中しています。これはガザ侵攻が行われたからですが、この時、同時にウクライナではユーロマイダン・クーデターと、ロシア語話者への差別・暴力・迫害・民族浄化が始まって、ロシア語話者の多い東南部ではドンバス紛争という内戦に突入していました。

 ガザとウクライナの紛争が、2013~14年と、2022~23年にかけて、2回も重なって起こったのはなぜなのか、2014年時点にまで立ち返ってみなければ、現在の事態がわかりません。

 大手メディアや一部のフリーランスが、なぜウクライナ紛争理解において、まんまと欧米のプロパガンダにのってしまっているのか、偏向し、間違った報道を続けているのか、それはそこに至るまでの「歴史的事実」を学んでいないからだ、ということもよくわかります。

 続いて、「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」では、元経産官僚の古賀茂明氏が講演、江戸文化研究者で法政大学第19代総長を務めた田中優子氏、漫画家の東村アキコ氏、日本女医会会長の前田佳子氏がパネリストとして登壇、司会は望月衣塑子氏と杉浦ひとみ氏でした。

※【ライブ配信 2023年10月22日】シンポジウム「平和を求め軍拡を許さない女たちの会」―登壇:古賀茂明氏(元経産官僚)東村アキコ氏、田中優子氏、前田佳子氏(Movie Iwj、2023年10月22日)
https://www.youtube.com/watch?v=AIIPoz_rOH8

 神戸女学院大学名誉教授の内田樹氏が、19日に衆議院第一議員会館で講演した「日本の没落」も、大変ご好評でした。

※【1】院内集会「日本の没落」―登壇:内田樹氏(神戸女学院大学名誉教授)(Movie Iwj、2023年10月25日)
https://www.youtube.com/watch?v=lasZw_ArkJs

※同【2】
https://www.youtube.com/watch?v=nzT_GRMfjGc

※同【3】
https://www.youtube.com/watch?v=dzuI2tnQ6Z8&t=24s

 いずれも、ぜひ、周囲の方々やSNSで評判を拡散なさってください!

 そして、『Movie Iwj』へのチャンネル登録、好評価ボタンのPushも忘れずに!

 また、IWJのサイトでは、コンテンツを探すキーワードとして、1位の「岩上安身・IWJ」に続き、2位に「イスラエル・ヒューマンアニマルズ」が浮上してきました。

 これは、イスラエルのギャラント国防大臣が、パレスチナ人を「ヒューマンアニマルズ=人畜、人獣、亜人」と呼んだことを、日本の大手メディアはこの発言直後に、まったく報じず、逆にIWJはこれをいち早く報じて、ナチスと同じであると指摘したことで、SNSなどで知れ渡って、関心を呼んだのではないかと思います。

※【IWJ号外】イスラエル・ハマス戦争勃発特集!「本日のニュースの連撃4連弾!」を号外としてお届け! 2023.10.11~【第1弾! ハマスへの「報復」と称したイスラエルによるジェノサイド! イスラエルのギャラント国防大臣は、ガザ地区への電気、食料、燃料の遮断を表明! ガザ地区のパレスチナ人を「human animals(人間でないもの)」と断言!!】イスラエルは過去20時間で2000発の弾薬と1000トン以上の爆弾を投下! ガザを徹底破壊!!(『ミドル・イースト・アイ』、2023年10月9日)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519007#idx-1

※【IWJ号外】イスラエルのギャラント国防大臣は、パレスチナ人を「ヒューマンアニマルズ(人畜)」と呼ぶ! しかしこの発言を日本のマスメディアはまったく報じず! 東京経済大学の早尾貴紀教授に取材! 2023.10.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/519071

※はじめに~イスラエルのガザ住民への退避勧告は人道的配慮などではなかった!! 退避勧告を出せば、たとえ高齢者や病人が逃げ遅れていても、そこには「ハマスに関与していない民間人はいない」ことになり、戦争法上殺害が可能に!! クイーン・メアリー大学のネーブ・ゴードン教授が『アルジャジーラ』への寄稿で「イスラエルは戦争法を巧みに操ることで、(大量殺戮の)暴力を倫理的なものだと思い込ませることに成功している」と指摘! さらにパレスチナ人を「ヒューマンアニマルズ」と呼ぶことで、「死んで当然の野蛮人」に仕立てているとも指摘!(日刊IWJガイド、2023年10月18日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231018#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52850#idx-1

 IWJへの会員登録も、ぜひ、皆さん、よろしくお願いします!

■<号外を出しました>昨夜、「BRICSの主要国、インドがイスラエルに対して連帯表明! 長年対立してきたパキスタンはパレスチナを支持! 両核保有国の関係はパレスチナ問題へどのような影響を及ぼすのか!?」を出しました。

 BRICSの主要国でグローバル・サウスのリーダー、インドがイスラエルに対して真っ先に連帯を表明しました。一方、インドとは長年対立してきたパキスタンはパレスチナ支持を表明しています。

 今後、ともに核保有国であるインドとパキスタン両国の関係と、両国がイスラエルとパレスチナをそれぞれ支援することで、パレスチナ問題へどのような影響がでるのでしょうか?

 10月7日に、ハマスが「アルアクサの洪水」作戦で、イスラエル側に1400人もの死者を出す奇襲を行った直後の10日、インドのナレンドラ・モディ首相は、イスラエルのネタニヤフ首相から電話を受けています。その電話のやりとりをインド外務省が公表しています。

 「シュリ(※注:Shriはサンスクリット語で敬意を表す接頭語)・ナレンドラ・モディ首相は、本日、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相からの電話を受けました。

 モディ首相は、イスラエルで発生したテロ攻撃によって死傷した人々に深い哀悼の意を表し、この困難な時にインドの人々がイスラエルと連帯していることを伝えました。

 彼は、インドがあらゆる形態のテロリズムを、強くかつ明確に非難することを繰り返しました。

 モディ首相は、イスラエルにおけるインド市民の安全と保安の問題を強調しました。ベンヤミン・ネタニヤフ首相は完全な協力と支援を保証しました。

 両首脳は、密接に連絡を取り合うことで合意しました」。

※Prime Minister Shri Narendra Modi speaks with Prime Minister of Israel(インド外務省、2023年10月10日)
https://www.mea.gov.in/press-releases.htm?dtl/37180/Prime_Minister_Shri_Narendra_Modi_speaks_with_Prime_Minister_of_Israel

 BRICSの主要な一国であり、グローバル・サウスのリーダーのひとつでもあるインドが、パレスチナとのバランスを取ることなく、イスラエルに偏った支持を真っ先に表明しました。

 一方、反イスラエルを表明した国家の中で、核を保有するパキスタンが、トルコへの核の提供を明言しており、イスラエル・米国といったユダヤ・キリスト教圏とハマス・ヒズボラ・イラン・トルコなどのイスラム教圏の戦いとなった場合、パキスタンは軍事的に鍵を握る国家です。

※はじめに~ハマスの「アルアクサ洪水」作戦で始まったイスラエルとハマスの全面戦争は、すでに中東各地に飛び火! レバノンのヒズボラもイエメンのフーシ派もイラクの諸派もパレスチナ全面支持! イスラエルのガザ地上侵攻に対し、トルコ・イランがイスラエルと戦うために参戦すればイスラエルは破滅!? アメリカが参戦すればハルマゲドン(世界最終戦争)へ!(日刊IWJガイド、2023年10月23日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231024#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52873#idx-1

 インドとパキスタンの間には、1947年のパキスタンの分離独立以来、3つの大きな戦争を含む数多くの紛争がありましたが、長年の対立を超えて国際戦略と価値観をともにするグローバル・サウスの一員として和解の機運が高まっていました。

 インドとパキスタン、隣接し、ともに核保有国である両国の関係の背景には何があるのでしょうか?

 そして両国の関係は、今後ハマスとイスラエル衝突と、イスラエルによるハマスの殲滅作戦、ガザでの地上作戦にどのような影響を及ぼすのでしょうか。ぜひ、号外でお読みください。

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 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20231031

IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵、尾内達也、前田啓)

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