日刊IWJガイド・非会員版「招かれざる客、ゼレンスキー大統領が広島に。世界平和と核兵器廃絶の象徴・広島で、第3次大戦に発展しかねないF-16の供与決定へ!?」2023.5.21号~No.3902号


┏━━【目次】━━━━
■はじめに~招かれざる客、ゼレンスキー大統領が広島に到着。ローマ法王の停戦への提案を拒否し、サウジアラビア・中東諸国を罵倒し、G7へ。何が何でもF-16戦闘機が欲しいゼレンスキー大統領と、ゼレンスキー大統領の広島訪問に合わせてF-16戦闘機の供与を容認すると発表した米国、世界平和と核兵器廃絶の象徴である広島で、ロシアとNATOの全面戦争に発展しかねないF-16戦闘機の供与を決定するのか!? 広島の悲劇から何も学ばないゼレンスキー大統領の美化を西側はやめて、一刻も早くウクライナ紛争を停戦に導く努力を!

■5月に入り、IWJの第13期も残り3ヶ月に! しかしながら、IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 4月のご寄付は126件、209万3200円、月額目標の54%でした! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から4月まで9ヶ月間の累積の不足額は、1600万円を超えています! 5月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、ご支援をよろしくお願いします! また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!

■【中継番組表】

■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その61)>第三部 権力のはらわた「第十一章 不和の林檎は投げられた ―― 一九九二年十二月 ――」(part6)

■<今週の新記事振り返り>

■<今週の日刊IWJガイド振り返り>

■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!
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■はじめに~招かれざる客、ゼレンスキー大統領が広島に到着。ローマ法王の停戦への提案を拒否し、サウジアラビア・中東諸国を罵倒し、G7へ。何が何でもF-16戦闘機が欲しいゼレンスキー大統領と、ゼレンスキー大統領の広島訪問に合わせてF-16戦闘機の供与を容認すると発表した米国、世界平和と核兵器廃絶の象徴である広島で、ロシアとNATOの全面戦争に発展しかねないF-16戦闘機の供与を決定するのか!? 広島の悲劇から何も学ばないゼレンスキー大統領の美化を西側はやめて、一刻も早くウクライナ紛争を停戦に導く努力を!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 突如、明らかにされたゼレンスキー大統領の広島訪問。広島には行かず、やはりオンライン参加するとか、いや広島を訪れるとか、情報が錯綜しましたが、ゼレンスキー大統領は20日午後3時半、フランス政府機で広島空港に到着しました。

 『NHK』などがライブでG7サミットの様子を報じています。

※【速報中】G7広島サミット2日目 ゼレンスキー大統領が来日(NHK、2023年5月20日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230520/k10014072671000.html

 ゼレンスキー大統領は、航空機を降りるとすぐに迎えの車に乗り、午後4時35分ごろサミットのメイン会場のホテルがある広島市の宇品島に入りました。

 午後5時10分ごろ、G7首脳と招待国8か国の首脳と7つの国際機関の代表らが揃って記念撮影が行われましたが、ゼレンスキー大統領は記念撮影には参加していません。

 ゼレンスキー大統領は午後5時50分ごろから、今週初めにあったばかりのイタリアのメローニ首相、フランスのマクロン大統領、英国のスナク首相と会談しました。

 モディ首相はゼレンスキー大統領と握手をしている写真とテーブルを挟んで話し合う写真をツイッターで公開しました。

 「広島でウクライナのゼレンスキー大統領と会った。前進する道を見つけるための対話と外交への明確な支持を伝えた。私たちはウクライナ国民に対する人道支援を継続していく」

 モディ首相はあくまでも人道支援に徹し、外交で解決を求める姿勢を崩しませんでした。

※Narendra Modi@narendramodi(午後8:33・2023年5月20日)
https://twitter.com/narendramodi/status/1659885164561051648/

 昨日の慌ただしい動きを振り返ってみます。

 ゼレンスキー大統領は、日本時間の20日未明、アラブ連盟サミットに参加するために訪問していたサウジアラビアのジッダの空港を、フランス政府の航空機で出発し、日本に向かいました。20日付の『読売新聞』『NHK』などが報じました。

 日本政府は20日朝、「ゼレンスキー大統領から、今次サミットへの対面参加にかかわる強い希望が表明され」たことから、ウクライナ情勢をテーマにしたG7首脳とのセッションに参加し、G7首脳と招待国首脳による平和と安定に関するセッションにもゲストとして参加すると発表しました。

 岸田総理は3月、キエフを訪問した際に、ゼレンスキー大統領を「オンライン参加」でG7に招待しましたが、よもや、紛争がエスカレートすれば核戦争に至るとも言われる紛争当事国の指導者が、広島に押しかけてくるとは思わなかったのではないでしょうか。日本側から招待したのではないことは明らかです。

 「招かれざる客」ゼレンスキー大統領は、今後、岸田文雄首相とも会談する予定だとされています。

 ウクライナ大統領府のイエルマク長官は19日、ゼレンスキー大統領が「数日中に」日本でバイデン米大統領と会談すると明らかにしました。イエルマク長官も、ゼレンスキー大統領に同行して来日すると見られています。ゼレンスキー大統領の広島訪問の焦点は、バイデン大統領との会談になりそうです。

※ゼレンスキー大統領の来日、政府が発表…岸田首相との首脳会談も(読売新聞、2023年5月20日)
https://www.yomiuri.co.jp/world/20230520-OYT1T50094/

※ゼレンスキー大統領 仏政府航空機で日本へ 午後広島到着見通し(NHK、2023年5月20日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230520/k10014072991000.html

 ゼレンスキー大統領は今週5月14日から、イタリア・バチカン、ドイツ、フランス、英国を歴訪、ドイツからは4000億ドルの支援、英国からは飛行距離が200キロを超える無人機などの新たな兵器供与の約束を取り付けました。

 ただし、ゼレンスキー大統領が求める、ウクライナへの最新鋭戦闘機F-16の提供を約束した国はまだありません。

 その中で、英国はウクライナびいきが突出しており、F16戦闘機を供与する準備として、この夏からウクライナ軍のパイロットの訓練を始めると表明しています。

 英国は、放射能を撒き散らす劣化ウラン弾、射程が250キロ以上で、ロシア領内深くを狙える高精度巡航ミサイル「ストームシャドー」などの供与をすでにウクライナに対してしており、ロシアが「これ以上は踏み込むな」とする「レッドライン」をすでに踏み越えかけています。

※ゼレンスキー大統領と英スナク首相が会談 新たな兵器供与へ(NHK、2023年5月15日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230515/k10014068311000.html

 一方、米国は米国の機密技術が敵の手に渡ることを恐れ、ウクライナのパイロットが欧州のF16戦闘機で戦闘訓練を受けることを認めていませんでした。

 英国とオランダによるウクライナへのF-16戦闘機供与への新たな動きに対して、米国の方が消極的で、「西側同盟国間の最新の亀裂が露呈した」と、17日付『ニューヨークタイムズ』は報じています。

※The Latest Flash Point Among Ukraine’s Allies Is Whether to Send F-16s(The NewYork Times、2023年5月17日)
https://nytimes.com/2023/05/17/world/europe/ukraine-f-16-biden-netherlands-britain.html

 米国はバイデン政権が展開してきたコロナ対策とウクライナ支援の巨額財政出動への反発から、債務上限引き上げで政権と議会が折り合わず、デフォルトの危機に直面しています。

 債務上限引き上げが認められる可能性はまだ残されていますが、その場合でも、議会において野党の共和党の要求をのみ、歳出の大幅な削減を受け入れざるを得なくなります。

 デフォルトを回避するためには、バイデン政権は、これまでのような異常な規模のウクライナ支援を継続できなくなると見られています。逆にウクライナ支援を継続すれば、デフォルトは回避できないでしょう。究極の選択です。

 バイデン政権は「1週間から10日おきに数億ドル」というペースでウクライナ支援を続けており、このペースでいけば残り60億ドルとされるウクライナ支援の資金が7月には枯渇すると見られています。

 『ロイター』(18日)は、米国防総省が、「ウクライナに送った弾薬、ミサイル、その他の装備品の価値を約30億ドル過大評価していた」と明かしたと報じています。つまり、米国防総省はウクライナ支援の資金の残額を90億ドルに引き上げる涙ぐましい努力をしていますが、「焼石に水」と言わざるをえません。

※バイデン大統領、債務上限問題への対処のため、G7広島サミット出席後は、オーストラリアで開催されるクアッド首脳会議を欠席して急遽帰国すると発表! 米国によるウクライナ支援は7月に払底!? ~(日刊IWJガイド、2023.5.18号)
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52289#idx-5
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230518#idx-5

※Exclusive: Pentagon accounting error overvalued Ukraine weapons aid by $3 billion(Rueter、2023年5月18日)
https://www.reuters.com/world/europe/pentagon-accounting-error-overvalued-ukraine-aid-by-3-billion-sources-2023-05-18/

 ゼレンスキー大統領は、停戦を勧めるローマ教皇の提案を拒否、G7に招待されているインドに対露制裁への参加を呼びかけて袖にされ、今度は中東の盟主サウジアラビアで支援を訴えました。

※はじめに~日本の大手メディアはどこまでも米国に隷属した、米国の政策とプロパガンダとして流す、アメポチのチンドン屋! ローマ法王による仲裁申し出をゼレンスキー大統領が「拒否した」ことをまったく伝えず! ~(日刊IWJガイド、2023.5.18号)
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52289#idx-1
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230518#idx-1

※【IWJ号外】G7広島サミットの招待国、インドのモディ首相が、来日直前インタビューで「民主主義(G7中心)と権威主義(中露中心)の二極」のどちらにつくのか、という選択を拒否! 2023.5.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516087

 しかし、ゼレンスキー大統領のサウジアラビア訪問は成果がないばかりか、マイナスでさえあったようです。

 19日付『BBC』は、ゼレンスキー大統領は19日、サウジアラビアのジッダで開催されたアラブ連盟サミットに出席し、「一部の中東首脳がロシアによるウクライナ侵攻を『見て見ぬふり』をしている」と批判した、と報じました。ゼレンスキー大統領の発言を引用します。

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■5月に入り、IWJの第13期も残り3ヶ月に! しかしながら、IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 4月のご寄付は126件、209万3200円、月額目標の54%でした! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から4月まで9ヶ月間の累積の不足額は、1600万円を超えています! 5月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、ご支援をよろしくお願いします! また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!

 いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。

 5月に入り、昨年8月1日から始まったIWJの第13期も、残り3ヶ月となりました。

 4月の1日から30日までの30日間でいただいたご寄付は、126件、209万3200円でした。これは月間目標額390万円の54%にあたります。

 厳しい経済状況の中、ご寄付をお寄せくださった皆さま、誠にありがとうございました!

 しかし、今期第13期4月末までの累積の不足額は、1660万5900円となりました。

 5月は1日から19日までの19日間で、107万5000円、月間目標額の28%にあたるご寄付をいただいています。ありがとうございます。

 ぜひ、皆さま、今月5月こそは、まずは月間目標額を達成できますよう、どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!

 そして、累積の不足額を少しでも削れるように、引き続き、どうぞご支援をお願いします!

 IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、IWJにつなぎ融資をいたしました。

 私がこれまでにIWJに貸し付けて、まだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。

 私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。

 皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。

 しかし、ご寄付が急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費とご寄付・カンパの両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。

 ウクライナ紛争に続き、「台湾有事」を口実とする米国の「代理戦争」の、「新たな戦争前夜」を迎えて、私、岩上安身とIWJは、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるように、その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために今後も全力で頑張ってゆきたいと思います。

 日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか?

 皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

 下記のURLから会員登録いただけます。ぜひ、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。

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 ぜひとも、サポート会員様におかれましては、会員をそのままご継続いただき、一般会員様におかれましては、サポート会員へのアップグレードをお願いします!

 また、無料で日刊IWJガイド非会員版を読み、ハイライト動画を御覧になっている無料サポーターの皆さまにおかれましては、有料の一般会員登録をぜひともお願いいたします。

 また、休会中の皆さまは、メールやお電話をいただければ、すぐに会員を再開できます。一度退会された方でも、改めて申し込みをいただくことで再び会員になっていただくことが可能です。

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※以下は、IWJの活動へのご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。どうぞ、ご支援のほどよろしくお願いします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

 IWJホームページからも、お振り込みいただけます。

※ご寄付・カンパのお願い
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 どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!

 岩上安身


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◆中継番組表◆

**2023.5.21 Sun.**

調整中

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◆中継番組表◆

**2023.5.22 Mon.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ_YouTube Live】19:00~「たんぽぽ舎・新ちょぼゼミシリーズ『台湾有事と自衛隊』―登壇:纐纈厚氏(山口大学名誉教授)」
視聴URL: https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

「たんぽぽ舎」主催の学習会を中継します。これまでIWJが報じてきた纐纈厚氏関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%E7%BA%90%E7%BA%88%E5%8E%9A

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

ジャーナリストの故・立花隆氏との35年越しの著作『インディオの聖像』出版で、写真家・佐々木芳郎氏が語る立花氏への溢れる敬愛!!~4.24出版&写真展「立花隆を魅了した『インディオの聖像』たち」トークイベント
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515665

【IWJ号外】G7広島サミットの招待国、インドのモディ首相が、来日直前インタビューで「民主主義(G7中心)と権威主義(中露中心)の二極」のどちらにつくのか、という選択を拒否!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516087

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■<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その61)>第三部 権力のはらわた「第十一章 不和の林檎は投げられた ―― 一九九二年十二月 ――」(part6)

 岩上安身は、1989年から1994年まで、29歳から35歳まで、足かけ6年かけて、崩壊前夜のソ連から、ソ連崩壊後の「民主ロシア」誕生の裏面まで、現地で取材しました。

 現地取材をまとめた著書『あらかじめ裏切られた革命』(1996年、講談社、講談社ノンフィクション賞受賞作)は、当時のソ連・ロシアの実態を記録した貴重な資料ですが、残念ながら絶版となっており、入手困難な状況となっております。

 ウクライナ紛争の長期化、そして西欧諸国が世界を支配してきた構造、米国による一極支配構造に揺らぎが見え始めた今こそ、改めて1991年のソ連崩壊前後に戻って、歴史を振り返る必要があると思われます。日刊IWJガイドで、『あらかじめ裏切られた革命』の復刻連載を進めていきます。ぜひお読みください。

 下記URLから、初回の復刻連載(その1)をお読みいただけます。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その1)>序文「ゴーリキーパークの世界精神」(日刊IWJガイド、2022年11月20日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20221120#idx-4
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51557#idx-4

 直近の復刻連載は、下記URLからお読みいただけます。

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その59)>第三部 権力のはらわた「第十一章 不和の林檎は投げられた ―― 一九九二年十二月 ――」(part4)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230514#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52275#idx-5

※<岩上安身『あらかじめ裏切られた革命』復刻連載(その60)>第三部 権力のはらわた「第十一章 不和の林檎は投げられた ―― 一九九二年十二月 ――」(part5)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230516#idx-5
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52282#idx-5

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◆首相自ら武器密輸出に関与

 「ブルブリス、ガイダルが兵器の秘密売却に関与!?」

 匿名の「ディープスロート」からの秘密情報ではない。このセンセーショナルなニュースは、オスタンキノ・テレビの人気報道番組「ポリトビューロー(政治局)」によって報じられ、ロシア中を駆けめぐったのである。内容をかいつまんで説明しよう。

 九二年三月、ブルブリスは、リトアニア政府とロシア政府の間で鉱山廃棄物リサイクル技術の協力関係を結ぶことに賛同し、二十六日付でその交渉と協定の調印をガイダルに「命令」した。それを受けて、ガイダルは四月二十一日付でこの事業の全権責任者としてワジム・ニコライチュクなる人物を任命している。このサイン入りの書類はテレビ画面にも映された。

 ところが別の書類をたどってゆくとこのニコライチュクという人物は、ロシア政府およびCIS軍と、リトアニア政府の委託を受けた「リトヴェルスラス」社との間の兵器売却の秘密取引に関係していることが判明した、というのである。ニコライチュクはロシア政府と軍の代理人として、「リトヴェルスラス」社社長のコノプリョフとの交渉実務を取り仕切っており、その取引で売却される予定の兵器は自動小銃三万丁、機関銃二千丁、攻撃機SU25が二十機、戦闘機ミグ29が二十機、迎撃機SU27が二十機など合計十三品目、総額約十七億ドルにのぼる。

 疑惑の焦点は三つある。

 一つは、これだけ巨額の兵器売買交渉がなぜ国民に秘密にされていたのか、ということ。

 第二には、予定では十七億ドルというその、売却益はどこの金庫に入るのか、という点。国家予算、あるいは軍民転換の財源にあてられるといった保証がどこにもない。

 三番目に、ニコライチュクをロシア政府代理人に任命したブルブリス、ガイダルの書類の「鉱山廃棄物リサイクル技術」等の文面は、兵器売買の実態を隠蔽するための詐術ではないのか、という疑い。

 私はさっそく、「ポリトビューロー」の番組プロデューサー兼キャスターのポリトコフスキーに取材を申し入れた。九二年十二月十九日、約束当日は週に一回の放映日にあたっていた。番組中に、ゲストを招いてのトーク・コーナーが設けられており、その日は疑惑の当事者のブルブリスだった。ポリトコフスキーの好意で私はスタジオの一角から生中継の本番を見学することができたのだが、残念ながら、超VIPのゲストはついに姿を現さなかった。出演に同意していたにもかかわらず、国務長官を解任された直後のブルブリスは、本番十五分前に電話でキャンセルを告げてきたのである。

 「権力者による武器の秘密取引は、これがはじめてではありません」

 放映後、局内のカフェでポリトコフスキーは確信に満ちた口調で語った。

 「以前、戦闘機ミグ三十機と潜水艦二隻を二十億ドルでキューバに秘密に売却したというケースがありました。しかしこの場合、キューバは単なる仲介者で実際の買い手はスペインだったのです。これはスペインの新聞も暴露記事を載せました。このときは証拠書類がなかったので、番組の中ではアニメの形にして見せた。しかし今回はサイン入りの書類がある。リトアニアの政府にも取材しました。彼らはもちろん否定しましたが――。

 しかし今回入手した書類には、元首相のサインもある。リトアニアに売られた兵器は、書類上では同国の国防装備にあてられるとされている。しかし、それは信用できない。百パーセントの確証を得ているわけではないが、我々が取材で得た情報では、それらの兵器はリトアニア経由でサウジアラビアヘ売られる手はずになっていたのです」

 今回が最初ではない。と同時に、最後でもない。彼は静かな声で、しかしはっきりとそう断言した。

 「ロシアは『死の商人国家』になります。それは誰が権力者になろうと避けられないでしょう。外貨を稼げるのは武器しかないんです。その点では右も左も中間派も同じです。バラまかれた武器はCIS内外で使われて、また紛争がひどくなるでしょう。考えれば考えるほど心が痛みます……」

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■<今週の新記事振り返り>

「(文書記載・事故など)ミスが多い上にさらに我が国は地震国。なのにまだ原発推進!まったく正気の沙汰じゃない。政治家の人たちはそうは思わないのか?」~5.12 原発反対八王子行動 2023.5.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515965

【IWJ号外】「ジャニーズにあこがれを持ち、純粋な気持ちで入所した子どもに手をかけるなんてあり得ない!」~5.11「ジャニーズ事務所は性暴力被害者の声を無視しないで!性加害の検証と謝罪を求めます!」記者会見 2023.5.14
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516007

G7諸国との高校生の相互交流や大学ネットワーク構築など連携を強化。国内施策では学校現場の労働条件整備を推進。永岡大臣がG7富山・金沢教育大臣会合の成果を報告~5.16永岡桂子 文部科学大臣 記者会見 2023.5.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516018

PFAS汚染問題について「環境省の専門家会議は米国環境保護庁の新基準案の動きに応じない偏った内容」と桜井国俊・沖縄大学名誉教授が批判!!~5.6 Okinawa-koganei シンポジウム「沖縄からの訴え 基地が環境に及ぼす被害とは」2023.5.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515900

反貧困ネットワーク・瀬戸大作氏「入管法改悪反対で、我々が駆使するのは『大衆運動の力』、『市民の力』、『市民と我々仲間の力』、そして『世論の力』。『我々の仲間を殺すな!!』と、強力に、本当に叫びたいと思います」~5.7入管法改悪反対デモ 2023.5.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515910

【IWJ号外】シーモア・ハーシュ氏の新記事「ウクライナ難民問題」をIWJが仮訳! ウクライナから近隣国への難民の問題が、停戦に向かうよう、静かな圧力をかけている! 2023.5.18
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516044

「関係者の理解なしにいかなる処分も行わない」との約束を反故にするのか!! 東電・政府・国会に汚染水放出中止要請提出後、集会・デモを実施!~汚染水を海に流すな! 5.16 東京行動 2023.5.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516021

ジャーナリストの故・立花隆氏との35年越しの著作『インディオの聖像』出版で、写真家・佐々木芳郎氏が語る立花氏への溢れる敬愛!!~4.24出版&写真展「立花隆を魅了した『インディオの聖像』たち」トークイベント 2023.4.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515665

【IWJ号外】ウクライナ西部フメリニツキー市の弾薬庫がロシアの直撃弾を受け、劣化ウラン弾が誘爆したのではないかとの情報がウクライナのSNSで拡散! 西側メディアは黙殺または否定! 2023.5.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516077

【IWJ号外】G7広島サミットの招待国、インドのモディ首相が、来日直前インタビューで「民主主義(G7中心)と権威主義(中露中心)の二極」のどちらにつくのか、という選択を拒否! 2023.5.20
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/516087

■<今週の日刊IWJガイド振り返り>

日刊IWJガイド「ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏への民主党支持層からの支持率が14%から19%に上昇! 2024米大統領選の台風の目となるか?」2023.5.14号~No.3895号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52275
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230514

日刊IWJガイド「統一教会が多摩市に推定10億円、6300平方メートルの土地を購入! 隣は国士舘大、向かいは都立高校!」2023.5.15号~No.3896号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52279
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230515

日刊IWJガイド「SNSおよびネット上で市民やジャーナリストを監視する検閲産業複合体の存在を、2人のジャーナリストが暴露! ケネディ・Jr.氏も言及!」2023.5.16号~No.3897号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52282
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230516

日刊IWJガイド「スクープ! ゼレンスキー大統領がNATO加盟国のハンガリーに打撃を与えるため、ロシアとの石油パイプライン爆破を計画!」2023.5.17号~No.3898号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52287
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230517

日刊IWJガイド「日本の大手メディアは米国に隷属したチンドン屋! ローマ法王による仲裁申し出をゼレンスキー大統領が『拒否した』ことをまったく伝えず!」2023.5.18号~No.3899号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52289
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230518

日刊IWJガイド「広島サミットの最重要議題は『中国による経済的威圧への対抗』!? 中国は『「経済的威圧」のレッテルが最もふさわしい国が米国』と指摘!」2023.5.19号~No.3900号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52291
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230519

日刊IWJガイド「ゼレンスキー大統領が来日して21日のG7会議に参加! 不正蓄財の天才ゼレンスキーにさらなる支援をしてドブに金を捨てるのか!?」2023.5.20号~No.3901号
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52299
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230520

■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。

 ご応募の資格は、第一に穏やかな性格で明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方。第三にPCスキルがある方です。時給は1200円から、仕事の習熟に伴って昇給していきます。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jpまでお送りください。

※スタッフ募集フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiPIiSuiFyoVpF_HRNqdbKlIucA_Vdk6DEWqCq7mCQM6O1kw/viewform

■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!

 日刊IWJガイドや記事の執筆、編集などの作業のうち、主に日刊IWJガイド校了前の赤反映業務に携わってもらいます。パソコンのスキルが必要です。時に深夜まで及ぶことがありますが、社用車での帰宅、あるいは自宅への送りが可能です。

 雇用形態はアルバイトまたは契約社員で時給1300円からのスタートになります。能力と実績次第で昇給します。正社員登用の途もあります。在宅勤務や業務委託契約も相談に応じます。残業代、深夜残業代もきっちりお支払いします。

 入社ご希望の方は、下記のURLのスタッフ募集フォームにご記入の上、履歴書、職務経歴書(書式自由)を添付の上、admin@iwj.co.jpまでお送りください。

※スタッフ募集フォーム
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdiPIiSuiFyoVpF_HRNqdbKlIucA_Vdk6DEWqCq7mCQM6O1kw/viewform

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

※日刊IWJガイドのフルバージョン(会員版)は下記URLより御覧ください。
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IWJ編集部(岩上安身、六反田千恵)

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