┏━━【目次】━━━━
┠■はじめに~ウクライナのザポリージャ原発に「米国の機密性の高い核技術」が存在した! これは核兵器開発の技術なのか? Foxニュース元キャスターのタッカー・カールソン氏も言及した疑惑にIWJが独自検証!
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┠■5月に入り、IWJの第13期も残り3ヶ月に! しかしながら、IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 4月のご寄付は、28日時点で116件、203万8700円、月額目標の52%でした! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から4月まで9ヶ月間の累積の不足額は、暫定で1600万円を超えています! 5月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、ご支援をよろしくお願いします! また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!
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┠■【中継番組表】
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┠■英国がウクライナへの劣化ウラン弾供与をめぐり、議会で「供与後の責任はウクライナ軍にある。紛争終結後にその使用による影響を排除する義務もない」と表明! れいわ新選組・山本太郎代表は「核なき世界」を政治信条に掲げる岸田総理に「G7サミットで英国に『劣化ウラン弾を供与するな』と求めないのか? ウクライナでゼレンスキー大統領に『劣化ウラン弾を使うな』と進言したのか?」と追及!! 岸田総理は「劣化ウラン弾の人体および環境に対する影響については確定的な結論は出ていない」と言い逃れ!! 国際政治学者・羽場久美子教授は、ウクライナ東部での長期核汚染を警告!
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┠■<IWJ取材報告>「原発は平和時も有事のときにも使い物にならないガラクタ!!」~4.25 たんぽぽ舎・新ちょぼゼミシリーズ「原発をやめるべきこれだけの理由:老朽化と安全工学」―登壇:後藤政志氏(元東芝・原子炉格納容器設計者)
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┠■背後に「暴力団」が関与し、凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! ~4月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、3月7日と3月13日収録の「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!
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┠■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。
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┠■【スタッフ募集・テキスト(赤反映担当)班】記者として日刊IWJガイドや記事の執筆、エディターとして編集業務を行っていただける方を募集します。特に深夜業務での校正作業を厭わない方は、優遇し、最優先で募集します! 深夜に及んだ場合は、社用車での帰宅が可能です。時給はスタート時は1300円から、能力・実績次第で昇給します。深夜業務は法にのっとった割り増し残業代を支払います。『サビ残』は一切ありません!
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■はじめに~ウクライナのザポリージャ原発に「米国の機密性の高い核技術」が存在した! これは核兵器開発の技術なのか? Foxニュース元キャスターのタッカー・カールソン氏も言及した疑惑にIWJが独自検証!
おはようございます。IWJ編集部です。
4月19日、『CNN』は重要なニュースを配信しました。
それは「米国、ウクライナの原発で米国の核技術に触れないようロシアに警告」というタイトルの記事で、米エネルギー省がロシアの国営原子力企業ロスアトムに送った3月17日付の書簡をもとに、19日付『CNN』は「米国はウクライナ国内の原子力発電所に機密性の高い核技術を保有しており、ロシアに触れないよう警告している」と報じているのです。
※US warns Russia not to touch American nuclear technology at Ukrainian nuclear plant(CNN、2023年4月19日)
https://edition.cnn.com/2023/04/18/politics/us-warns-russia-zaporizhzhia-nuclear-plant/index.html
問題は、ザポリージャ原発に米国が保有している「機密性の高い核技術(sensitive nuclear technology)」とは何なのか、という点です。
19日付『CNN』の報道した、米エネルギー省の不拡散政策室のアンドレア・フェルキレ所長から、ロスアトム総裁に送った3月17日付書簡からわかることは、エネルホダルのザポリージャ原発には、米国に起源をもつ核技術データ(US-origin nuclear technical data)が存在するということです。そして、このデータは米国政府によって輸出が制限されているということです。
19日付『CNN』は、この書簡に記されていることとして、次のように報じています。
「ロスアトムやその子会社など、ロシア市民やロシアの事業体を含むが、これに限定されない、非認可者が、意図的かつ故意に、そのような技術(IWJ注:機密性の高い核技術)または技術データにアクセス、所有、管理、輸出、保管、押収、検討、再輸出、出荷、転送、コピー、操作すること、および、そうしたロシアの事業体が、米国エネルギー省長官による認可された受領者となることなく、他人に同じことを指示または許可することは、米国の法律で違法となる」
※US warns Russia not to touch American nuclear technology at Ukrainian nuclear plant(CNN、2023年4月19日)
https://edition.cnn.com/2023/04/18/politics/us-warns-russia-zaporizhzhia-nuclear-plant/index.html
そもそも、なぜ、ウクライナのザポリージャ原発に、米国に起源を持つ核技術データが存在するのでしょうか!?
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■5月に入り、IWJの第13期も残り3ヶ月に! しかしながら、IWJは創業以来、最大の経済的危機に直面しています! 4月のご寄付は、28日時点で116件、203万8700円、月額目標の52%でした! 第13期の累積赤字は毎月増え続け、8月から4月まで9ヶ月間の累積の不足額は、暫定で1600万円を超えています! 5月こそは少なくとも月間目標額390万円を達成できますよう、ご支援をよろしくお願いします! また累積の不足額を少しでも減らせますよう、緊急のご支援・ご寄付・カンパのほど、どうぞよろしくお願いします!
いつもIWJをご支援いただきまして、誠にありがとうございます。
5月に入り、昨年8月1日から始まったIWJの第13期も、残り3ヶ月となりました。
4月は月末が休日と重なったため、まだご寄付の集計ができていませんが、1日から28日までの28日間でいただいたご寄付は、116件、203万8700円でした。これは月間目標額390万円の52%にあたります。
厳しい経済状況の中、ご寄付をお寄せくださった皆さま、誠にありがとうございました! しかし、4月は28日時点で月間目標額の48%、186万1300円が不足しています。
正確な4月分のご寄付の金額は、集計が終わり次第、この日刊IWJガイドやIWJのサイトでお知らせいたしますが、今期第13期4月末までの累積の不足額は、暫定で1600万円を超えています。
ぜひ、皆さま、今月5月こそは、まずは月間目標額を達成できますよう、どうぞ緊急のご支援をお願いいたします!
そして、累積の不足額を少しでも削れるように、引き続き、どうぞご支援をお願いします!
IWJの内部留保も底を尽き、キャッシュフローが不足したため、私、岩上安身が、個人的な私財から、IWJにつなぎ融資をいたしました。
私がこれまでにIWJに貸し付けて、まだ未返済の残高は約600万円。これにつなぎ融資1000万円と合計すると、IWJへの私の貸し付け残高は約1600万円にのぼります。
私の貯えなどたかがしれていますから、この先も同様の危機が続けば、私個人の貯えが尽きた時、その時点でIWJは倒れてしまいます。
皆さまにおかれましても、コロナ禍での経済的な打撃、そしてこのところの物価上昇に悩まされていることとお察しいたします。
しかし、ご寄付が急減してしまうと、たちまちIWJは活動していけなくなってしまいます。IWJの運営は会員の方々の会費(最近の流行語ではサブスク)とご寄付・カンパ(最近の用語でいえばドネーション)の両輪によって成り立っていますが、それが成り立たなくなってしまいます。
2023年、ウクライナ紛争と続き、「台湾有事」を口実とする米国の「代理戦争」の、「新たな戦争前夜」を迎えて、私、岩上安身とIWJは、少しでも正確な情報を皆さまにお届けできるように、その結果として、日本が戦争突入という悲劇に見舞われないように、無謀な戦争を断固阻止するために全力で頑張ってゆきたいと思います。
2月、ピューリッツァー賞を受賞した経歴をもつ、米国屈指の独立調査報道ジャーナリストであるシーモア・ハーシュ氏が、米国が、ノルウェーと協力し、ドイツとロシアを直接つなぐ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したという驚愕のスクープを出しました。日本の新聞・テレビなどのメインストリーム・メディアは、一切このスクープを報じませんでした。
IWJは、全文の仮訳を進め、全4回を号外でお送りしました。
※【IWJ号外】ドイツとロシアを結ぶ天然ガスパイプライン・ノルドストリームを爆破したのは、米国だった! ピューリッツァー賞を受賞した米国の最も著名な独立調査報道ジャーナリスト、シーモア・ハーシュ氏が大スクープ!(その1~4)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e3%82%b7%e3%83%bc%e3%83%a2%e3%82%a2%e3%83%bb%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%a5
私は、ロシア軍がウクライナに侵攻して1年となる2月24日の岸田総理会見で、ハーシュ氏のスクープについて岸田総理に直接、質問しました。
私が「日本政府は、このノルドストリーム爆破疑惑について、独自に検証や調査を行なっているのでしょうか?」と質問したのに対し、岸田総理は、「米政府は完全なるフィクションであるという評価をしております」「ノルウェー外務省もナンセンスと言っています」「多くの国においてこうした記事に関しては、否定的な評価がされている」とはぐらかし、日本政府・日本国総理としての独自の判断を示しませんでした。
※【IWJ代表:岩上安身質問】ノルドストリーム爆破疑惑について、日本は独自に検証や調査を行なっているのか?岸田内閣総理大臣記者会見-令和5年2月24日(Movie IWJ)
https://www.youtube.com/watch?v=9uUrTxr_Mss
※はじめに~岩上安身が岸田総理に対して会見で質問!~(日刊IWJガイド、2023年2月25日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230225#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/51926#idx-1
このウクライナ紛争は、ロシアを弱体化させるための米国主導の戦争です。
ハーシュ氏のスクープが事実であれば、米国は、同盟国のドイツも多額の出資をしたノルドストリーム・パイプラインを爆破し、ドイツとロシアの仲を引き裂き、ウクライナを戦場にして、欧州とロシアの友好的な関係を完全に破壊し、欧州に天然ガスと石油を高値で売りつけて市場を奪い取ったということになります。
つまり、米国は「敵国」のロシアだけでなく、米国の重要な同盟国であるはずのドイツにも大損害を与えた疑いがあるのです。これが真実であるならば、同盟国への重大な背信であり、裏切りです。犠牲を払わされたドイツと同じく、同盟国とは言いながら、ジュニア・パートナー(主権のない従属国)扱いされている日本も、同じ目にあわされる可能性があります。
IWJでは、独自のIWJ検証レポートによって、ドイツとロシアを直接結ぶノルドストリームの建設を米国政府・議会が何度も妨害してきた事実、そして、完成はしたもののウクライナ紛争の勃発と対露制裁によって使用できなくなり、さらに爆破テロに見舞われるまでの経緯を、お伝えしています
※IWJ検証レポート!「米国が狙った独露間の天然ガスパイプラインノルドストリームの阻止!!」~2022.4.27
(その1) https://iwj.co.jp/wj/open/archives/505188
(その2) https://iwj.co.jp/wj/open/archives/508187
お読みいただければわかりますが、この経緯を知ると、ウクライナ紛争以前から、米国はノルドストリームの完成と開通を何としても阻みたいと思っていたという事実が明らかになります。
岸田文雄総理は、1月早々、昨年末に閣議決定した「改定版安保3文書」を携えて訪米、バイデン大統領と会談し、日本の軍拡をバイデン大統領から賞賛されて鼻高々でした。
国会での議論と承認がなされなくても、米国からの要請があれば、「安保3文書」を閣議決定し、軍拡のアクセルを踏んでしまう岸田政権は、日本の主権を米国に丸投げしたも同然です。米国を守るために日本が代わりに犠牲となり、日本は米中の「代理戦争」の戦場とされてしまいます。
上記の4月24日の岸田総理会見で、私は、「米国は誠実な同盟国なのかどうか、疑いの出ている中、日本の安全保障を米国に丸ごと委ねていていいのか」、「有事の際の自衛隊の指揮権まで米国に渡してしまっていいのか」と問いました。
岸田総理は「自衛隊及び米軍は、各々独自の独立した指揮系統に従って行動をする、これはいうまでもないこと」などと、自衛隊の指揮権はあたかも米軍から独立して存在しているかのように述べました。
しかし、この総理の発言は、事実と異なります。従来の幕僚長を事実上廃止し、新たに米軍との「統合司令部」を設置する「安保3文書」の改定は、自衛隊を米軍の司令下におく「2軍」にしてしまうものです。
自衛隊が米軍と司令部を統合してしまい、自身で状況判断するための目と耳(情報衛星他)をもたず、独自に判断する頭(内閣に直結し、米国から独立した司令部)をもたない、そんな日本が、安全保障において、米軍から独立した主権をもつ、といくら岸田総理が口先だけで言っても、自衛隊のおかれたリアルな現実を国民に説明していることにはなりません。
3月28日、「安保3文書」の改定を踏まえ、防衛費を大幅増額した2023年度予算案は、政府案どおり成立しました。
※令和5年度予算(財務省)
https://www.mof.go.jp/policy/budget/budger_workflow/budget/fy2023/fy2023.html
日本は、このまま米国追従を続け、米国の単独一極覇権を支えるために、日本自らは世界最悪の財政危機に直面しているというのに、米国の要請に従って、軍拡という重い財政負担を背負うのはあまりに愚かではないでしょうか!?
そもそも日本が依存している米国は、誠実な、信頼に値する同盟国といえるのでしょうか!?
4月12日の日刊IWJガイドの記事(※)も、ぜひあわせてお読みください。米国は、同盟国に対して、当たり前のように盗聴を仕掛けています。ドイツなどは米国政府に抗議しましたが、日本政府は、まったくしていません。
※『ニューヨーク・タイムズ』が報じた、ウクライナ紛争をめぐる米国とNATOの戦争機密文書漏洩事件! 漏洩文書に韓国政府内の議論が含まれていたことから、CIAによる韓国国家安保室盗聴が発覚! 謝罪を求めない尹政権に韓国与党も「卑屈極まりない」と批判! 2013年のスノーデン氏による盗聴暴露問題も再燃し、米国のダブルスタンダード、繰り返される同盟国への盗聴に韓国メディアが猛批判を展開! 日本も盗聴されているはずだが、沈黙し続けるのか!?(日刊IWJガイド、2023年4月12日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230412#idx-1
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52117#idx-1
日本は、米国への依存から脱却をはかり、独立した主権国家として立つべきです。同時に、エネルギーと食料の自給ができず、資源をもつ他の国々からの海上輸送に頼らなければならない「島国」であるという「宿命」を決して忘れず、国外にそもそも「敵」を作らない、多極的な外交姿勢をめざすべきではないでしょうか?
皆さまにはぜひ、マスメディアが真実を伝えない、こうした問題について、IWJが追及を続けてゆくために、どうか、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。
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みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル
城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル
ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ
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※ご寄付・カンパのお願い
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どうか、ご支援のほど、よろしくお願い申し上げます!
岩上安身
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◆中継番組表◆
**2023.5.2 Tue.**
調整中
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◆中継番組表◆
**2023.5.3 Wed.**
調整中
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◆昨日アップした記事はこちらです◆
「原発は平和時も有事のときにも使い物にならないガラクタ!!」~4.25 たんぽぽ舎・新ちょぼゼミシリーズ「原発をやめるべきこれだけの理由:老朽化と安全工学」―登壇:後藤政志氏(元東芝・原子炉格納容器設計者)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515671
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■英国がウクライナへの劣化ウラン弾供与をめぐり、議会で「供与後の責任はウクライナ軍にある。紛争終結後にその使用による影響を排除する義務もない」と表明! れいわ新選組・山本太郎代表は「核なき世界」を政治信条に掲げる岸田総理に「G7サミットで英国に『劣化ウラン弾を供与するな』と求めないのか? ウクライナでゼレンスキー大統領に『劣化ウラン弾を使うな』と進言したのか?」と追及!! 岸田総理は「劣化ウラン弾の人体および環境に対する影響については確定的な結論は出ていない」と言い逃れ!! 国際政治学者・羽場久美子教授は、ウクライナ東部での長期核汚染を警告!
『NHK』が与野党の憲法審査会幹事らを集めて、4月30日午前9時から『日曜討論』の番組枠で放送した『憲法記念日特集』で、憲法議論を行いました。
この中で、伊藤雅之キャスターから「核の抑止力と核不拡散についてどう考えるか?」と聞かれた、れいわ新選組の山本太郎代表(参議院議員)は、岸田文雄総理の姿勢を次のように一刀両断にしました。
「唯一の戦争被爆国だとお話がありましたけど、一方で加害者であるアメリカに対して、公式に謝罪と反省を求めたこと、ありますか? オバマさんがポエムを読んだこと、ありましたけどね(※)。
(※)2016年5月27日にオバマ大統領(当時)が米大統領として初めて広島を訪問し、平和記念公園で演説した。
参照:オバマ米国大統領の広島訪問(概要と評価)(外務省、2016年5月27日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/na/na1/us/page4_002105.html
バイデン大統領が広島に来るんだったら、直接アメリカの責任問題を提起し、そして公式な謝罪と核不使用ということの約束を求めるべきなんですよ。
岸田政権、『核なき世界』っていうのを掲げながら、アメリカの顔色をうかがって、核兵器禁止条約に参加すらしない。これ、恥ずべき態度だと思います。
総理は、ウクライナまで行きました(※)。けれども、イギリスから提供される劣化ウラン弾を使用しないように求めもしなかった。核物質を使用した劣化ウラン弾は、『核なき世界』に含まれないという、ご都合主義なんですね。
(※)2023年3月21日、岸田文雄総理はウクライナを訪問し、ゼレンスキー大統領と首脳会談を行った。
参照:岸田総理大臣のウクライナ訪問(外務省、2023年3月22日)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/erp/c_see/ua/page6_000827.html
まずは被爆者の声を聞き、本物の『核なき世界』を学ばせていただく。核兵器禁止条約への参加を表明すべきです。そうでなければ、『核なき世界をリードする』、そんなことは不可能です」
この山本氏の発言は、参議院予算委員会での岸田総理との議論にもとづいています。山本氏は今年3月28日の参議院予算委員会で、ウクライナ訪問から帰国した岸田総理に対し、次のように追及しています。
※ここから先は【中略】とさせていただきます。御覧になりたい場合は、ぜひ、新規の会員となって、あるいは休会している方は再開して御覧ください! 会員へのご登録はこちらからお願いいたします。
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php
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国際政治学者の羽場久美子・神奈川大学教授(青山学院大学名誉教授)は、今年4月24日に行われた、G7首脳に「ウクライナ紛争の即時停戦」を呼び掛ける記者会見で、英国によるウクライナへの劣化ウラン弾供与について、「欧州の東端で核戦争の危険がある」として、次のように述べています。
「最も重要なことは、双方が核兵器を絶対に使わないことを確約すべきです。
3月末にイギリス軍は、劣化ウラン弾をウクライナに供与しました。これはもう過去形です。ロシアはそれに対して、ベラルーシに戦術核兵器配備を指示しました。これは準備を進めているということです。
イギリスが劣化ウラン弾をウクライナに供与したということは、非常に大変なことでありますが、イギリスは『劣化ウラン弾は核兵器ではない』と言っています。
劣化ウラン弾は核兵器であり、戦車を貫いて内部で爆発するだけではなく、人体と地球に残り、長期に地域と人々を汚染します。
イラク戦争で、アメリカとイギリス軍が劣化ウラン弾を大量に使ったことは、明らかになっています。セルビア・コソボ紛争でも、アメリカは劣化ウラン弾をセルビアで使い、イタリア兵が被爆してこれにEUが怒り、『ヨーロッパで核を使うのは何たることか』と大問題になり、アメリカはヨーロッパには謝罪しました。
これらを照らし合わせると、米英はウクライナ東部をヨーロッパとみなしていないということ、EUを含めて、ウクライナ東部では劣化ウラン弾を使うことを容認したということです。
これにロシアが戦術核を使えば、ウクライナ東部で核戦争になる可能性がありますが、ここではあまりにもロシア国境に近いがゆえに、ロシアが核兵器を使うことは、自国への影響を考えても使えないと思います。
ロシア国境といわゆるウクライナ東部は、数十キロから100キロ程度、東京中心から八王子、あるいは河口湖あたりのところですので、逆にロシア側が使えない、イギリスは『核兵器ではない』と言って使っているということです。
このことはすごく大きな意味を持っていて、劣化ウラン弾だけで東部のスラブ人は、ウクライナ人、ロシア人、そして植物・動物も含めて、長期の被曝が予測されます。
イギリスの劣化ウラン弾供与は、即時中止し、および撤去されるべきであります。事態はすでにウクライナでの核兵器使用に向かい、それをイギリスが、西側が始めたということです。
核の使用は、劣化ウラン弾を含めて即時中止し、劣化ウラン弾はイギリス本土やフランスにおいては絶対に使うことがありえないとすれば、この事実は、非常にカラード(有色人種)に対する、あるいは欧州の東部に対する人種差別、あるいはダブルスタンダードがあるということを認識すべきだと思います」
※ロシアではなくG7に停戦を訴えるのはウクライナ紛争が「米国の代理戦争」だからだ!――4.24 今こそ停戦を。ceasefire now ! 停戦の呼びかけ~その後~記者会見―登壇:伊勢崎賢治氏(元アフガン武装解除日本政府特別代表)、羽場久美子氏(青山学院大学名誉教授)ほか 2023.4.24
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515662
岩上安身は2022年8月16日と9月23日に、ウクライナ紛争に関して羽場久美子氏へインタビューを行っています。こちらもぜひあわせて御覧ください。
「ウクライナ紛争のエスカレーションの背景にあるのは米国によるウクライナへの武器供与!」~岩上安身によるインタビュー第1090回 ゲスト 国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏 2022.8.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/509539
即時停戦を!「ウクライナ問題は少なくとも2004年と2014年の二つの革命から見ていく必要がある」ウクライナ紛争と米国の戦略~岩上安身によるインタビュー第1098回 ゲスト 国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏(続編)2022.9.23
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/510889
岩上安身による羽場久美子氏へのインタビューは、テキスト化して詳細な注釈を付け、『岩上安身のIWJ特報』として発行しています。こちらもぜひあわせて御覧ください。
【第572号-574号】岩上安身のIWJ特報!「ウクライナ紛争のエスカレーションの背景にあるのは米国によるウクライナへの武器供与!」岩上安身による国際政治学者・神奈川大学教授 羽場久美子氏インタビュー 2022.11.1
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/511594
■<IWJ取材報告>「原発は平和時も有事のときにも使い物にならないガラクタ!!」~4.25 たんぽぽ舎・新ちょぼゼミシリーズ「原発をやめるべきこれだけの理由:老朽化と安全工学」―登壇:後藤政志氏(元東芝・原子炉格納容器設計者)
4月25日午後7時より、東京都千代田区のスペースたんぽぽ(たんぽぽ舎)にて、元東芝・原子炉格納容器設計者の後藤政志氏を講師に迎え、「たんぽぽ舎・新ちょぼゼミシリーズ『原発をやめるべきこれだけの理由:老朽化と安全工学』」が開催されました。
後藤氏による原発の老朽化と安全性をめぐる講演のあと、IWJ記者は後藤氏に「原発の安全工学において、原発に対する攻撃のリスクというのは、どのように扱われるのでしょうか?」と質問しました。
この質問に対し、後藤氏は以下のように答えました。
「私は、ウクライナ(ザポリージャ原発への攻撃)が衝撃(的)でね。あのときに、原発が攻撃対象になるっていうのは、山田太郎さん、あの、小倉志郎さんね(※)。彼が、『原発を並べて自衛戦争はできない』っていう小冊子を出してるでしょ。あれで詳しく書いてあるんですよ。(中略)
(※)小倉志郎氏は福島第一原発の建設に際し、原子炉系機器の技術取りまとめに携わった元技術者。2007年に雑誌『リプレーザ』(リプレーザ社)に、山田太郎のペンネームで論文『原発を並べて自衛戦争はできない』が掲載された。
プーチンはね、本気でやろうと思ってないんだよ、多分、あれは、原発壊そうと。だけど、脅しをかけてるし…、だけど、あんなもん、間違ってぶつけちゃったらどうすんのよ、本当に。一発でお終いになっちゃうじゃない。実際に、そのすぐ近くを壊してるんだからね。
だから、戦争状態って、そういうふうにものすごくリスキーなわけです。IAEAと私が同じ視点だとは思わないけど、IAEAだって、危ないから絶対止めろよ、ということを言ってるわけですよ。ということですね。
だから、戦争状態における一番の問題っていうのは、戦争という無茶苦茶なものがあって、そうすると、国際ルールもへったくれもなくて、何が起こるかわからない、というのが一点。
そして、もうひとつは、今の政府のね、もう頭がパッパラパーになっちゃってるような感じがするんですね。だって、ウクライナでロシアからの色々なエネルギーが絶たれたら、エネルギーの自衛が必要だと言って、それで、『何やるの?』って言ったら、『原発ですよ』って。『はあ?』ですよ、本当に。
何を言ってるかというと、原発は攻撃対象になり得るということがわかって、原発が攻撃対象になるとですね、事故よりはるかに厳しいんですよ。一発やられたらお終いだから。すごくリスクが高いので、原発に対しては、規制委員会の元委員長、上層部も、はっきり言っているわけですよ。インタビューに書いてある。(※)
(※)原発への武力攻撃「対策の議論は事実上無理」規制委更田委員長(NHK NEWS WEB、2022年3月16日)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220316/k10013535061000.html
『原発が攻撃を受けることについて、どうお考えですか?』って、更田元委員長ね、『原発は、そのような攻撃の対象になることは一切、考慮しておりません。これからもそんなこと考慮できません』と、はっきり言ってるでしょ。
もう一人の学者、大学の先生になった人は何を言ってるかというと、『それは難しい問題で、やっぱり、もしそういうことがわかったらね、攻撃対象になると思ったら、その段階ですべて止めるべきですね』って、言ってるんですよ。
つまり、そういう危険な環境になったら止めるのが原発でしょ? ということは、何で非常時に原発をそのために作るの? 何の意味もない。
この当たり前のことがね、わからない、とんちんかんな人たちが多い。本当に多い。頭にきてるんです。私は。『馬鹿か』っていうくらい。本当に、言葉は汚いですが、それくらいひどいですよ。そう思いません?
それで、私が言いたいのは、原発は事故を起こすリスクがある。これが一点。ものすごく細かいリスクがある。
その上で、攻撃対象になったときには、もっとひどいことになるので、そうすると、原発は、平和時も、有事のときにも、使い物にならないガラクタなんですよ。はっきり言えば。
というふうに理解しています。というのが私の意見。ああ、すっきりした」
詳細は、ぜひ全編動画を御覧ください。
※「原発は平和時も有事のときにも使い物にならないガラクタ!!」~4.25 たんぽぽ舎・新ちょぼゼミシリーズ「原発をやめるべきこれだけの理由:老朽化と安全工学」―登壇:後藤政志氏(元東芝・原子炉格納容器設計者)
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515671
■背後に「暴力団」が関与し、凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! ~4月発行の「岩上安身のIWJ特報!」は、3月7日と3月13日収録の「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて発行しました! ぜひ「まぐまぐ」からご登録ください!! バックナンバーの単独購入も可能です! サポート会員になればバックナンバーをすべて読めます! ぜひ、サポート会員にご登録を!!
IWJではメルマガサイト「まぐまぐ」で、「岩上安身によるインタビュー」をテキスト化し、詳細な注釈をつけて「岩上安身のIWJ特報!」として、毎月発行しています。
4月は3月に引き続き、3月7日に収録した「岩上安身による『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏インタビュー」と、3月13日に収録した田崎氏への第2回インタビューをテキスト化し、詳細な注釈をつけて、第597号から第600号まで4本の記事を発行します!
近年、特殊詐欺の手法が急速に変化しています。末端の実行犯を捕まえても「仕事」は分業化され、背後の首謀者までたどり着けない複雑な仕組みが作られています。コロナ禍で雇用環境が悪化し、割の良いアルバイト感覚で手を染める若者も多く、強盗や殺人に発展しかねない凶悪犯罪に加担している意識は希薄だといいます。
今年4月11日、カンボジア南部の都市、シアヌークビルのリゾートホテルで日本の特殊詐欺グループが現地警察に摘発され、25歳から55歳までの日本人男性19名が日本に送還されました。警視庁は移送中のチャーター機内で逮捕状を執行。容疑は東京都内に住む60代の女性に「有料サイトの未払い料金がある」と偽のメッセージを送り、約25万円分の電子マネーを騙し取った架空請求詐欺でした。
※<ニュースフラッシュ 3>逮捕されたカンボジアの特殊詐欺グループの中心人物は「ヤクザの中でも最も凶暴な」工藤會関係者! 警察は襲撃に備え、民間人を巻き込まないよう、強制送還にチャーター機を使用!?(日刊IWJガイド、2023年4月14日)
会員版 https://iwj.co.jp/wj/member.old/nikkan-20230414#idx-7
非会員版 https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/52121#idx-7
19人は嘘の電話をする「かけ子」の役割を担っていたとみられ、ホテルの部屋からは特殊詐欺の手口をまとめたマニュアル、日本人の名簿、大量のスマートフォンが見つかっています。
在カンボジア日本大使館は、「カンボジアに高収入で簡単な仕事がある」と勧誘し、到着直後に監禁状態に置いて電話詐欺などに従事させる事案が多数発生していると指摘。「日本人を含む相当数の外国人の被害が報告されている」と注意を呼びかけています。
今年2月初旬、フィリピンを拠点に活動していた特殊詐欺グループの幹部たちが逮捕され、日本社会に大きな衝撃を与えた「ルフィ事件」も、まだ全体の解明には至っていません。
岩上安身は、これらの事件の背景を読み解くべく、『ルポ特殊詐欺』(ちくま新書、2022年11月10日初版発行)の著者で、神奈川新聞報道部デスクの田崎基(たさき もとい)氏に、2023年3月から4月まで4回にわたり連続インタビューを行ってきました。
※「今の特殊詐欺グループは、自転車の車輪がいくつも存在していて、そのハブのスポークが、また別の車輪のハブになっているみたいな円環構造」~岩上安身によるインタビュー第1111回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 2023.3.7
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514596
※背後に「暴力団」が関与し凶悪化する「特殊詐欺」を「高齢者差別」が後押し! ルフィ事件と、高齢者に「集団自決」を求めた成田悠輔氏の発言は同根の大問題! 岩上安身によるインタビュー第1112回 ゲスト『ルポ特殊詐欺』著者・神奈川新聞報道部デスク田崎基氏 第2回 2023.3.13
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/514705
※「1日1億円、年間360億円以上の被害」「グルグルグルグル、反社会的な構造の中で、お金と人が回り続けている」~岩上安身によるインタビュー第1117回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 第3回 2023.4.6
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515232
※「特殊詐欺の背景と経緯、それを盤石とさせている者の言説が浮かび上がった」! ~岩上安身によるインタビュー第1119回 ゲスト 神奈川新聞報道部デスク・田崎基氏 第4回 2023.4.11
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/515394
田崎氏の『ルポ特殊詐欺』は、特殊詐欺グループが過激化し、実行役が強盗を強要されるほどになっている事実を、丹念な取材によって犯人側の視点から克明に描いたものです。
4月発行の第597号では、3月7日のインタビューの後半から、第598号からは、3月13日のインタビューの前半から、要点を抜粋しています。
警視庁が特殊詐欺を正式に確認したのは2004年でした。当時は詐欺グループの「かけ子」が固定電話に電話をかけ、高齢者が出ると「俺だよ、俺!」と息子や孫と誤認させ、「事故を起こして示談金がすぐにいる、助けて」などの演技で現金を振り込ませたり、代理人に渡すように誘導。その騙しのセリフから「オレオレ詐欺」「振り込め詐欺」と呼ばれるようになりました。
2009年、警視庁が取り締まりを強化。NHKスペシャルが「振り込め詐欺」を特集するなど、マスメディアや自治体が注意を呼びかけたことで世間の理解が進み、摘発も進んで、特殊詐欺の被害はいったん収束しました。
※職業“詐欺”~増殖する若者犯罪グループ~(NHK)
https://www.nhk.or.jp/special/detail/20090209.html
2011年に東日本大震災が起き、2012年、第二次安倍政権が発足。格差社会で弱者を切り捨てる風潮が進み、「振り込め詐欺」は息を吹き返して2014年に再びピークを迎えます。その当時の被害額は年間565.5億円。毎日1億円以上が騙し取られたことになります。
その後は減少傾向にあったものの、長引く景気の停滞と2020年からのコロナ禍で、困窮する若年層が末端の実行役となり、貯蓄のある高齢者を騙す特殊詐欺が再び急増しています。
岩上安身は特殊詐欺の約20年の歴史を振り返りながら、それが日本経済や世相、インターネットの発達などと密接にリンクしつつ変質し、いかに手間暇かけずに大金を奪うかという「コスパ重視」に走った結果、凶悪化してきたことに懸念を示しました。
自分や家族、身近な人が特殊詐欺の被害に遭わないためには、特殊詐欺の手口を知り、どう対処すればいいのかという予備知識が欠かせません。このインタビューの中では、古典的な「オレオレ詐欺」のほか、預貯金詐欺、架空料金請求詐欺、キャッシュカード詐欺盗など、約10のバリエーションが紹介されていますので、ぜひ参考にしてください。
田崎氏は、取材した詐欺被害者に自著を渡したところ、「これをもっと早く読んでいたら(騙されなかったのに)」との感想を伝えられたと述べています。
特殊詐欺の手口は現在も変化し続けているため、過去の事例を知ると同時に、新しい詐欺がたった今、発生している可能性も考えるべきだと田崎氏は語り、「特殊詐欺など自分には関係ないと思いがちだが、学生から社会人、高齢者まで、全世代が被害者にも加害者にもなりうる」と警鐘を鳴らしました。
以下、4月発行の、IWJ特報のタイトルと目次です。IWJ会員ではない方も、ぜひご購読ください。
(第597号の目次)
◆「オレオレ詐欺」から20年! 日本の長期停滞とともに歩んだ「トクサギ=特殊詐欺」の歴史を振り返る!
◆本物そっくりの警察手帳を持ったニセ警官が逮捕令状を持って家に来る!「腰抜かしますね。抵抗するのは難しい」
◆毎日1億円が特殊詐欺に奪われている! 最近では詐欺+強盗の方が「コスパがいい」と手口が過激化、凶悪化!
◆コロナ禍で失職や収入減に直面した若者が高収入を求めて「トクサギ」の世界へ! ターゲットの老人たちは感染対策のため在宅率が高かった!
(第598号の目次)
◆景気低迷、コロナ禍、少子高齢化で社会的弱者になった若者の怨嗟を煽り立てる者たち!「老人には死んでもらって、その金は若者に回せ」!?
◆報道されるのは氷山の一角! 100万円程度では警察も「はした金」的な対応? 結局、被害届を出さずに泣き寝入りした事例も多数!
◆さらに凶暴になる「トクサギ」第4世代! ターゲットの詳細情報を得たら電話すらせずに、いきなり家に行って脅す!
◆フィリピン、タイ、中国など海外拠点の設置、暴力団の関わり方など、「トクサギ」組織の構図や命令系統は刻一刻と変化している!
(第599号の目次)
◆フィリピン、タイ、中国など海外拠点の設置、暴力団の関わり方など、「トクサギ」組織の構図や命令系統は刻一刻と変化している!
◆逆探知を避けるため、「かけ子」を乗せた車で高速道路を爆走! 移動しながら詐欺電話をかけ続け、携帯のSIMカードはすぐ捨てる!
◆足のつかない中古のスマホと旅行者用SIMカードでネット接続。米国の電話番号取得アプリを利用、秘匿性の高いテレグラムに登録!
◆「かけ子専門業者」も出現! ターゲットが騙されると「受け子」と「出し子」が派遣され、奪ったものはQRコード式コインロッカーで別人が回収!
(第600号の目次)
◆継続した犯行パターンや人間関係がない流動的な「トクサギ」。マニュアルを覚えて勝手に「暖簾分け」も!? 誰も全体像を掴めない!
◆強盗、窃盗、住居侵入、時には殺人まで! ハイスピードで変容する特殊詐欺、そのほとんどは「1本の電話」から始まる!
◆時代の空気に合わせて、特殊詐欺のトレンドも変わる! 今も新しい騙しの手口が生まれ、実行されている可能性が!
「岩上安身のIWJ特報!」は、まぐまぐ大賞2022のジャーナリズム部門で1位になりました!
まぐまぐ大賞2022は、2022年にもっとも輝いたメルマガを読者投票とまぐまぐ審査で選出するものです。
「岩上安身のIWJ特報!」は、2021年の「まぐまぐ大賞2021」のジャーナリズム部門でも第2位に選ばれており、昨年ついに1位を獲得しました。
※まぐまぐ大賞2022部門別賞
https://www.mag2.com/events/mag2year/2022/list.html?cid=journalism&aid=77
※「岩上安身のIWJ特報!」ご購読はこちらから(月額税込880円、初月無料)
https://www.mag2.com/m/0001334810
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※シリーズ:IWJ特報
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■【スタッフ募集・事務ハドル班】事務ハドル班は、岩上安身によるインタビューのアポ取りとスケジューリング、各種リサーチ、公共コンテンツの取材のためのアポ取りや、中継スタッフやテキストスタッフと連携して、IWJの活動予定を組み立て、指示を出す、重要な役割を担っています。翌日以降の中継・配信予定と、撮影後に記事化された動画の情報を整理し、翌日の日刊IWJガイドの番組表へ反映する、IWJコンテンツ構成の要となる部署です。
ご応募の資格は、第一に穏やかな性格で明るく協調性のある方。第二にトラブルなく対外的な交渉をできるコミュニケーション能力の高い方。第三にPCスキルがある方です。時給は1200円から、仕事の習熟に伴って昇給していきます。
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