日刊IWJガイド・非会員版「新しい変異株B.1.1.529が南アフリカを中心に出現! WHOは「監視下の変異株(VUM)」に指定! この新変異株出現で日経平均株価は大幅下落! 」2021.11.27号~No.3362号


┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━━
■はじめに~新しい変異株B.1.1.529が南アフリカを中心に出現! 未知の変異を多数有する変異株! WHOは「監視下の変異株(VUM)」に指定! 欧州疾病予防管理センターは独自に「注目すべき変異株(VOI)」に指定! この変異株の出現の情報を受け、日経平均株価は大幅下落! 日本政府は未だ情報収集中!

■岩上安身より、皆さまへ緊急のお願いです!! 10月末までの第一四半期で425万円を超える赤字でIWJは経済的な大ピンチに直面! 11月も残り4日となりましたが、ご寄付・カンパは月間目標額の半分に届かず48%! 緊急のご支援をよろしくお願いします!!

■ご寄付者様からメッセージをいただきました! ここに感謝を込めて紹介させていただきます!

■【中継番組表】

■日本維新の会より、政党助成金の「ためこみ」についてIWJの取材に対し回答がありました! 「支部基金」としてためこんでいる政党助成金は事実上、代表者の一存で自由に使用可能! 本部は形式的なチェックのみ!

■<IWJ取材報告 1>「多様性を尊重し活かす社会の実現」「人への投資と教育格差是正」「公平公正な政治」「政策提案型政党へ」横浜で立憲民主党代表候補が四者四様の訴え!~11.25_立憲民主党 代表選挙2021 候補者街頭演説会 in 神奈川

■<IWJ取材報告 2>「ワクチン接種後の死亡者数の報告が少ないのではないか?」IWJ記者の質問に「仮定の質問に答えるのは適切でない」としながら適切な制度運用を表明~11.26後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見

■<IWJ取材報告 3>原油価格高騰で石油ショック再来か!? IWJ記者の「米国からにらまれても、経済制裁網から抜け出てイランの原油輸入の可能性はないか?」の質問に、萩生田経産大臣は「企業の判断によるが、現時点ではイラン産原油輸入の状況にはない」と回答~11.26萩生田光一 経済産業大臣 定例会見

■<IWJ取材報告 4>衆院選公約の消費税5%減税はコロナ対策、「財源は限られている」「上げる時はどういうタイミングで10%に戻すか明確にしなければならない」と西村候補!~11.26立憲民主党代表選「西村ちなみさんを囲む会 in 埼玉」
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■はじめに~新しい変異株B.1.1.529が南アフリカを中心に出現! 未知の変異を多数有する変異株! WHOは「監視下の変異株(VUM)」に指定! 欧州疾病予防管理センターは独自に「注目すべき変異株(VOI)」に指定! この変異株の出現の情報を受け、日経平均株価は大幅下落! 日本政府は未だ情報収集中!

 おはようございます。IWJ編集部です。

 大変懸念すべきニュースが飛び込んできました。

 アフリカ連合の保健衛生に関する専門機関、アフリカ疾病管理予防センター(Africa Centres for Disease Control and Prevention)は、25日、新型コロナウイルスの新しい変異株、B.1.1.529に関する声明を発表しました。

※Africa Centres for Disease Control and Prevention’s Statement regarding the new SARS-COV-2 virus variant B.1.1.529(アフリカCDC、2021年11月26日閲覧)
https://africacdc.org/news-item/africa-centres-for-disease-control-and-preventions-statement-regarding-the-new-sars-cov-2-virus-variant-b-1-1-529/

 2021年11月25日、南アフリカの国立感染症研究所(NICD)が、新型コロナウイルスの新たな変異株を検出した、というのです。この変異株は、現在、B.1.1.529系統と表記されています。

 アフリカCDCの声明によると、この新しい変異株の出現は、ここ数日、南アフリカ最大の都市ヨハネスブルクを州都とする北部のハウテン州での患者の急増と関連しており、南アフリカの保健当局はこれを注視しています。

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■岩上安身より、皆さまへ緊急のお願いです!! 10月末までの第一四半期で425万円を超える赤字でIWJは経済的な大ピンチに直面! 11月も残り4日となりましたが、ご寄付・カンパは月間目標額の半分に届かず48%! 緊急のご支援をよろしくお願いします!!

 11月になり、IWJの今期第12期は4ヶ月目に入りました。

 IWJでは、第12期の年間の予算の見通しを立て、ご寄付・カンパの目標額を月額420万円(年間5040万円)とさせていただきました。

 11月は1日から24日までの26日間で、138件、201万800円のご寄付・カンパをいただきました。ご寄付をくださった皆さま、本当にありがとうございます。

 しかしながら、11月も残り4日となりましたが、ご寄付・カンパの額は、月間目標額である420万円の半分に届かず、48%にとどまっています。

 今期第12期は8月から始まり、10月で3ヶ月目、第1四半期を終えました。しかし、8月は月間目標額を87万900円下回り、9月は185万2600円下回り、10月は153万290円下回ったため、累計の不足分は425万3790円となってしまいました。

 このペースで進んでいくと、4半期で425万円ですから、年間では4倍の1700万円の赤字となってしまいます! この赤字が現実となると、IWJは壊滅的な打撃を受けてしまい、今期の途中で活動を極端に縮小するか、停止せざるをえなくなるかもしれません!

 すでにお伝えしている通り、私、岩上安身は、キャッシュフローが足りなかったIWJに対して1093万円を貸し込んでいます。私は富裕層でもなんでもなく、40年間働いてきて乏しい貯えがわずかにあるだけのもともとは一介のフリーランス、自営業者に過ぎません。

 個人が1000万円を超えるお金を会社に貸す、というのは大変なことです。第12期のスタートにあたって、前期の第11期の途中から無報酬で働いてもおりましたが、8月から始まった第12期も、1年間にもわたって、無報酬で働き続けています。

 これ以上は、私、岩上安身個人の力だけではいかんともしがたい苦しい状況です。私1人の力や、無報酬のため細る一方の私の貯えでは、425万3790円もの不足分を穴埋めすることはできません!

 どうか会員の皆さまのお力で、IWJをお支えください!

※ご寄付・カンパはこちらからお願いします。
https://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJの会員数は現在3520人です。そのうちサポート会員は1237人です。本当に心苦しいお願いではありますが、会員の皆さま全員が1200円ずつカンパしてくださるか、サポート会員の皆さまが1人3500円ずつカンパしてくださったならば、なんとかこの赤字は埋められます。

 伏してお願いいたします! どうか皆さまのお力で、この窮状をお助け願います!

 コロナ禍は、日本のすべてを直撃しています! IWJも例外ではありません!

 同じように皆さまもそれぞれ、コロナ禍で厳しい状況に直面されていることと拝察いたします。こうした状況で皆さまに、会員登録のお願いとご寄付・カンパを繰り返しお願いすることは、心苦しいことではあります。

 しかし、特定のスポンサーをもたないことで、何者にも縛られず、忖度せずに、真実をお伝えしてゆくのが、独立メディアであるIWJの存在意義です!

 非会員の方はまず、一般会員になっていただき、さらに一般会員の皆さまには、サポート会員になっていただけるよう、ぜひご検討いただきたいと存じます!

 その会費と、ご寄付・カンパによって支えられてはじめて、IWJは、市民の皆さまのために役立つ、真の独立市民メディアとしてその活動を継続し、その使命を果たすことが可能となります。

 マスメディアが報じない事実と真実を報道し、売国的な権力への批判を続け、主権者である日本国民が声をあげ続けることができるようにすることが、今、絶対に必要なことであり、それが我々IWJの使命であると考えています。

 決して負けられないこの戦いに、私は、IWJのスタッフを率いて全力で立ち向かいたいと腹をくくっています! 皆さまにはぜひ、ご支援いただきたくIWJの存続のために、会員登録と緊急のご寄付・カンパによるご支援をどうぞよろしくお願いしたく存じます。

下記のURLから会員登録いただけます。是非、会員登録していただいてご購読・ご視聴お願いいたします。
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※ご寄付・カンパを取り扱っております金融機関名です。よろしくおねがいします。

みずほ銀行
支店名 広尾支店
店番号 057
預金種目 普通
口座番号 2043789
口座名 株式会社インデイペンデント ウエブ ジヤーナル

城南信用金庫
支店名 新橋支店
店番号 022
預金種目 普通
口座番号 472535
口座名 株式会社インディペンデント.ウェブ.ジャーナル

ゆうちょ銀行
店名 〇〇八(ゼロゼロハチ)
店番 008
預金種目 普通
口座番号 3080612
口座名 株式会社インディペンデント・ウェブ・ジャーナル カンリブ

■ご寄付者様からメッセージをいただきました! ここに感謝を込めて紹介させていただきます!

 ご寄付者様から嬉しいメッセージをいただきました。ここに、感謝を込めてご紹介させていただきます。

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 今度の衆議院の選挙ですが、私は野党共闘が成功して野党が議席を増やすと思っていましたが、IWJさんの改憲勢力3分の2以上という予測が当たり驚いています。維新が議席を4倍に増やしたことが大きな要素です。その原因についていろんな解説がありますが富田宏冶さんのユーチューブの解説 https://www.youtube.com/watch?v=W83VO3jxckoが最もよくわかりました。日頃の組織活動がすごいらしいです。維新の地方議員は辻立ち1日何回以上、電話1日何本以上というノルマが課せられているそうです。彼らは維新はブラック企業みたいだと嘆いているそうです。以上
昨日ゆうちょ銀行に2万円をカンパしておきました。(匿名希望)

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 匿名希望様

 ご寄付、メッセージ、誠にありがとうございます!

 IWJが、マスコミの予測と違い、改憲勢力が3分の2を超える、と予測したのは報じてきたように根拠のあるデータにもとづくものです。

 こうしたデータをマスコミ各社ももっていながら、意図的にか、野党有利と報じ続け、結果的に与党支持者に対する危機バネとして作用しました。今回の選挙の結果は大変重いものとなると思います。

 IWJは今後とも、大手御用メディアとは一線を画して、忖度なしの「真実を伝えるメディア」であり続けたいと思います。ご期待に沿えるように頑張ります!

 今後とも、ご支援をよろしくお願いいたします。

 岩上安身

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◆中継番組表◆

**2021.11.27 Sat.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【IWJ・エリアCh2・福島】13:30~「第3回 廃炉・汚染水 説明意見交換会 ―登壇:経産省資源エネルギー庁 福田光紀事故収束対策室長」
視聴URL: http://twitcasting.tv/iwj_areach2

 「これ以上海を汚すな!市民会議」主催の「第3回 廃炉・汚染水 説明意見交換会」を中継します。これまでIWJが報じてきた海洋放出関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e6%b5%b7%e6%b4%8b%e6%94%be%e5%87%ba

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◆中継番組表◆

**2021.11.28 Sun.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【タイムリー再配信 1029・IWJ_YouTube Live】20:00~「今回の総選挙でついに全国民に差し迫った危機が!! 自民党改憲草案の緊急事態条項は戦前の国家総動員法の起動スイッチ!? 衆院解散で『ナチスの手口』がいよいよ現実に!? ~岩上安身によるインタビュー 第795回 ゲスト 早稲田大学教授 長谷部恭男氏」
視聴URL:https://www.youtube.com/user/IWJMovie/featured

 2017年9月に収録した、岩上安身による長谷部恭男氏インタビューを再配信します。これまでIWJが報じてきた緊急事態条項関連の記事は以下のURLから御覧いただけます。
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/tag/%e7%b7%8a%e6%80%a5%e4%ba%8b%e6%85%8b%e6%9d%a1%e9%a0%85

[記事URL] https://iwj.co.jp/wj/open/archives/398845

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

維新への候補取下げ要請の認識を市民に問われ「維新も野党陣営」「一本化の努力自体は間違っていなかった」と認識の甘さを露呈!~11.24第三回立憲民主党代表選 小川淳也候補 青空対話集会
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499487

「多様性を尊重し活かす社会の実現」「人への投資と教育格差是正」「公平公正な政治」「政策提案型政党へ」横浜で立憲民主党代表候補が四者四様の訴え!~11.25_立憲民主党 代表選挙2021 候補者街頭演説会 in 神奈川
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499550

◆昨日テキストアップした記事はこちらです◆

だから言わんこっちゃない!やはり緊急事態条項が自民党の狙う改憲の本丸! 岸田総理肝入りの自民党新幹事長・茂木敏充氏がついに「本音」をむき出しに! 改憲の最優先は緊急事態条項! 野党はこの問題にどう対峙するのか!
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499610

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■日本維新の会より、政党助成金の「ためこみ」についてIWJの取材に対し回答がありました! 「支部基金」としてためこんでいる政党助成金は事実上、代表者の一存で自由に使用可能! 本部は形式的なチェックのみ!

 日刊IWJガイド11月25日号にて、日本維新の会や自民党の「支部基金」計上という錬金術について、お伝えしました。

※スクープ! 日本維新の会の「錬金術」! 政党助成金を「基金」に計上して自由に使用! 鈴木宗男参議院議員は、合計、1400万円以上をため込み! 維新でなく自民党も! なんと自民党総裁の岸田文雄総理のため込み額は2638万5147円!IWJは総務省に直撃取材! 鈴木宗男参議院議員と日本維新の会本部にはメールで取材!(日刊IWJガイド11月25日号)
https://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/49828#idx-5

 日本維新の会本部にメールで質問した回答が届きましたので、ここにご紹介します。

 IWJの質問1「このためこみ金額は 1000 万円を超えるものもあり、計上の項目は『支部基金』ではありますが、これは外部からその使い道を、本当に目的どおりに使われたのか、また、たとえば『党勢拡大のため』であれば、具体的に何に使われたのか、客観的に検証することができません。こうした大きな額の金額を 13 人の所属議員が銀行に預けて事実上所有している現実をどのように受け止めておられますか」

 維新の回答「翌年に向けて支部の活動(党勢拡大)のために 現金で保有せず金融機関に預けるのが妥当と考えます また使途については報告書に記載されます」

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■<IWJ取材報告 1>「多様性を尊重し活かす社会の実現」「人への投資と教育格差是正」「公平公正な政治」「政策提案型政党へ」横浜で立憲民主党代表候補が四者四様の訴え!~11.25_立憲民主党 代表選挙2021 候補者街頭演説会 in 神奈川

 11月25日午後5時より、横浜市JR桜木町駅前にて、「立憲民主党 代表選挙2021 候補者街頭演説会 in 神奈川」が行われました。先の衆院選において神奈川13区で、自民党 甘利明候補を下して当選した、立憲民主党 太栄志(ふとり ひでし)衆院議員が進行を務めました。

 4人の代表候補者は、それぞれの主張を述べました。

 まず最初にマイクを握った西村智奈美候補(衆院新潟1区選出、元厚生労働副大臣)は、多様性を尊重し、個々を活かす社会の実現を訴えました。西村氏は、「社会の中には多様な存在がある。声の大きい者、お金のある者のためだけに社会があるのではない。皆さんお一人おひとりの声を集めることで政治が変えられる。地方の声、女性の声、かき消されがちな声を集めて、生きていてよかったと思える社会をつくる。それが私、西村智奈美の目指す社会です」と語りました。

 続いて、逢坂誠二候補(衆院北海道8区選出、元総理大臣補佐官)は、「とにかく今の日本は、教育、人への投資をせねばならない、これこそがあらゆる問題を解く鍵となることを訴えたい。親の所得によって教育の格差が現れ、それが希望と生きることの格差となることを食い止めたい」と述べました。

 次にマイクを受け取った小川淳也候補(衆院香川1区選出、国会対策副委員長)は、「自民党政権の中で公平、公正な社会はずいぶん歪められてきた。この政治の流れを大きく変えていかねばならない。コロナ禍においても、権力を持つ者たちは困窮する生活者にかける言葉を持たなかった。

 この国は長年、支配階級とでも言うべき人々に牛耳られている。普通に働き普通に暮らす、尊い存在が忘れられてしまっているのではないか。そういう庶民の間から生え出るような政治をもう一度この国に取り戻したい」と訴えかけました。

 最後に、泉健太候補(衆院京都3区選出、政務調査会長)は、「何にでも反対ばかりの野党、というイメージを変え、我が党の政策を訴えていきたい」と述べました。

 この街頭演説会は代表候補者ひとり数分ずつの計30分ほど、200人ほどの聴衆を集めました。

 立憲民主党の代表選の投開票は11月30日に行われます。

 街頭演説会の詳細は、ぜひ全編動画を御覧ください。

※「多様性を尊重し活かす社会の実現」「人への投資と教育格差是正」「公平公正な政治」「政策提案型政党へ」横浜で立憲民主党代表候補が四者四様の訴え!~11.25_立憲民主党 代表選挙2021 候補者街頭演説会 in 神奈川
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499550

■<IWJ取材報告 2>「ワクチン接種後の死亡者数の報告が少ないのではないか?」IWJ記者の質問に「仮定の質問に答えるのは適切でない」としながら適切な制度運用を表明~11.26後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見

 11月26日午前11時40分頃より、東京・厚生労働省庁舎にて、後藤茂之厚生労働大臣の定例会見が開催されました。

 会見冒頭、後藤大臣より、「ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症に係る定期接種の今後の対応について」以下のとおり報告がありました。

後藤大臣「HPVワクチンの接種につきまして、本日、積極的な勧奨を差し控えるとしていました、平成25年の通知を廃止しまして、基本的に来年4月からの個別の勧奨を順次実施する旨の通知を発出致しました。

 これまでに、接種機会を逃した方々に対する、公費による接種機会を提供すること等については、引き続き、厚生科学審議会で議論をいたしておりますので、今後、取り扱いを考えていきたいと、いうふうに考えております」

※ヒトパピローマウイルス感染症に係る定期接種の今後の対応について(厚生労働省、2021年11月26日)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_22419.html

 IWJが報じてきたHPVワクチン問題は、以下の特集ページで御覧いただけます。

※【特集】政府と製薬業界、御用学者からの残酷な贈りもの ~IWJが追う「子宮頸がんワクチン」副反応被害
https://iwj.co.jp/wj/open/%E5%AD%90%E5%AE%AE%E9%A0%B8%E3%81%8C%E3%82%93%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3

 続いて、各社記者と後藤大臣との質疑応答となりました。各社からは、「新型コロナウイルスワクチンの追加(3回目)接種」、「南アフリカで確認された新しい変異株」、「『黒い雨訴訟』の広島高裁判決についての厚労省と広島県・広島市の正式協議」、そして「診療報酬の改定」などについて質問がありました。

 IWJ記者は、「コロナワクチン接種後の死亡事例」について質問をし、後藤大臣と以下のようなやりとりが行われました。

 まず、前回(11月9日)、IWJ記者が質問し、厚労省側で「引き取り」扱いとなっていた「『疾病・障害認定審査会』での審査」について、後藤大臣より回答がありました。

※コロナワクチン接種後の死亡事例について、医師等が『因果関係』を認めず国に報告しない場合に、遺族が市町村を通じて申請できる制度についてIWJ記者が質問するも回答は保留!~11.19後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見 2021.11.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499401

後藤大臣「この間ご質問がありましたのは、新型コロナワクチンによる健康被害救済の申請件数が何件かということだったと思います。

 そのことについては、まず、『予防接種法』にもとづく健康被害救済制度は、接種に関する過失の有無に関わらず、予防接種と健康被害の間の因果関係が認定された方を迅速に救済する。そういう制度でございます。

 この『予防接種法』にもとづく健康被害救済制度、11月25日の時点で、592件の新型コロナワクチン接種にかかる健康被害救済申請が国に届いております」

IWJ記者「この592件の数字は、厚労省のほうで定期的に死亡者数の状況をHP上で発表されていますが、それに含まれているのでしょうか?」

後藤大臣「今は、健康被害救済の申請件数で、死亡者とおっしゃっている、死亡者の件数を言っているわけではありません」

IWJ記者「わかりました。

 政府の施策において、健康被害を被られた方々に利用可能な行政サービスがあるのであれば、それをより広範に、より頻繁に周知していただきたいというのが先ほどの質問の主旨であったのですが、よろしくお願いします。

 あと、もう一点追加で、新型コロナワクチン接種後の死亡事例について質問致します。

 厚労省の医薬品等行政評価・監視委員会にて、佐藤嗣道・委員長代理は、医師等からの厚労省への死亡例の報告について、『医療機関から報告されなかった死亡例というのも恐らくたくさんある』、『ワクチンの接種後の死亡や様々な有害事象についても、ツイッターなどのSNS上にたくさん上がっており、実際に厚労省に報告されている接種後の死亡例というのは、そのごく一部でしかないということが、何となくうかがい知れる』、また『もしかすると10倍ぐらい高い可能性も視野に入れておかなければいけないのではないか』などの旨、発言をされています。

 ワクチン接種と死亡との因果関係が、情報不足により、評価できず、ご遺族への補償がまったく行われていないことに加えて、死亡事例の全容が政府により把握されていない現状は、今後、ワクチンの追加接種やワクチンに不安を抱く未接種者への接種を進めていくにあたって、大きな障害になるのではないでしょうか? 後藤大臣のお考えをお聞かせ下さい」

後藤大臣「医薬品等行政評価・監視委員会において、佐藤委員の発言のご紹介がありました。その、佐藤委員の発言自身は、これは、あの、制度から言うと、『副反応疑い報告』のことについてのご指摘だと思います。

 で、健康被害救済制度は、本人が何らかの疾病と予防接種の因果関係判断を前提として、救済を求める制度でございます。一方で、『副反応疑い報告』は、医師等が報告をするもので、ワクチン接種後に生ずる症状等の傾向を把握するためのものであって、『副反応疑い報告』の審査結果が即、お尋ねになった健康被害救済の申請件数や申し立ての問題と同列のものではない、というふうに思っております。

 ただし、今、お尋ねがありましたけれども、『死亡者の報告が少ないのではないか』といった、仮定でのご質問に答えるというのは適切では必ずしもないというふうには思いますけれども、いずれにしても、『副反応疑い報告』制度にもとづいて、適切に、各医師等から報告をしていただけるように、制度の周知徹底と適切な運用を図っていくことについては、私もそういうふうな考えでおります」

 後藤大臣の会見の詳細については、ぜひ全編動画を御覧ください。

※「ワクチン接種後の死亡者数の報告が少ないのではないか?」IWJ記者の質問に「仮定の質問に答えるのは適切でない」としながら適切な制度運用を表明~11.26後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499629

 また、これまでの後藤茂之 厚生労働大臣の定例記者会見については、以下をご参照いただきたい。

※後藤大臣「総理から『ワクチン治療薬の実用化と確保』『病床および医療人材の確保』『在宅療養者に対する対策の徹底』そして『検査の拡充』に向けしっかり取り組むように指示を頂いている」~10.5後藤茂之 厚生労働大臣会見 2021.10.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/497124

※ワクチン接種後の死亡者総数1255名中、因果関係不明が1248件! ワクチン起因と認定は0!「情報不足放置は行政の怠慢では?」とのIWJ記者の質問に「因果関係の判断は難しい」と現状追認!~11.5後藤茂之 厚生労働大臣定例会見 2021.11.5
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/498910

※政府が示す「次の感染拡大に向けた安心・安全確保のための取り組みの全体像」!!「ワクチン確保・接種促進」については触れられているが、死亡事例など「健康被害」への言及は一切なし!~11.12後藤茂之 厚生労働大臣定例会見 2021.11.12
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499189

※2回目のワクチン接種完了者すべてを対象に、2022年12月から3回目の追加接種開始!まずは18歳以上から。5歳から11歳までの子どもへの接種については引き続き議論~11.16後藤茂之 厚生労働大臣定例会見 2021.11.16
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499296

※コロナワクチン接種後の死亡事例について、医師等が『因果関係』を認めず国に報告しない場合に、遺族が市町村を通じて申請できる制度についてIWJ記者が質問するも回答は保留!~11.19後藤茂之 厚生労働大臣 定例会見 2021.11.19
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499401

■<IWJ取材報告 3>原油価格高騰で石油ショック再来か!? IWJ記者の「米国からにらまれても、経済制裁網から抜け出てイランの原油輸入の可能性はないか?」の質問に、萩生田経産大臣は「企業の判断によるが、現時点ではイラン産原油輸入の状況にはない」と回答~11.26萩生田光一 経済産業大臣 定例会見

 11月26日午前11時半頃より、萩生田光一経済産業大臣の定例会見が、経済産業省会見室にて開催され、IWJ記者が質問を行いました。

IWJ「日本及び各国政府は石油備蓄の放出を決定しましたが、OPECプラスの生産抑制により、価格抑制効果を得られず、さらに高騰する可能性があります。特に日本は円安で、他国以上にダメージを受ける懸念があります。

 原油の輸入先として、たとえばイランは米国とイスラエルによる経済制裁のため、石油増産の余力があります。

 日本は米国の圧力でイランとの取り引きが細り、また、中国がイランと石油の大量輸入契約をしていることなどから、難しい面はあると思われますが、たとえ米国からにらまれても、経済制裁網から抜け出してイランからの原油輸入を増やす方策の可能性はないのでしょうか?」

萩生田光一経済産業大臣「2019年の5月に、米国の国防授権法上の例外規定の適用が終了し、制裁対象となって以降、日本企業はイラン産原油の輸入を行っていないという状況が続いております。具体的な原油の調達先などについては、個別企業の判断によるものでありますが、現時点では各企業がイラン産原油の輸入を行う状況にはないと承知をしております」

 他社からは、毎日新聞が、「協調放出を訴えたことで、市場への効果はあったとみているか?」と質問。萩生田大臣は「国際原油市場の価格等々についてコメントすることは差し控えさせていただきたい」「今回の措置に限らず、原油国に対する増産の働きかけ、農業や漁業等に対する業種別の既に持っている対策、今回のガソリン、灯油の急激な値上がりに対する激変緩和措置等を確実に講じたい」等と回答しました。

 共同通信の「激変緩和措置に関して、本日の閣議決定で、必要な経費として23億円を決定されたと聞いたが、金額は十分か?」の質問に、萩生田大臣は「年末に向けて機動的に対応したいとの思いがあったので、使えるお金を積んでおくということで、予備費を使わせていただくことにした。十分かと聞かれると、そうではない。動向を見ながら3月までやる。まずは目先の資金として積ませてもらった。これがすべてではない」と答えました。

 産経新聞の「来週明けからのWTOの閣僚会議での、日本としてのポイントは?」との質問には、萩生田大臣は「日本としては、医療関連物資へのアクセス改善、デジタル・ルールの必要性、紛争解決手続きの機能改革を含め、WTO体制の維持強化を訴えていきたい」と回答しました。

 毎日新聞記者は「ロシアのガス大手の北極海のLNGプロジェクトから欧州の複数の銀行が融資団から撤退している。LNGや(日本からの)支援は否定しないが、環境意識が高まる中、(日本の)融資額もそうだが、政府系の機関の比重が大きい。主客転倒していないか?」と質問。

 萩生田大臣は以下のように答えました。

 「本プロジェクトは我が国のエネルギー多角化に貢献。北極海航路という新たな調達ルートを確立し、長期かつ安定的にLNGを供給できる極めて重要なプロジェクト」「私は7月の北極圏サミットの議長を務め、北極圏航路の必要性を、加盟国の皆さんと合意をし、まとめた」「時代錯誤ではとの批判には、天然ガスをそのまま使い続けることを目指すならそうだが、日本は水素に変えたり、CCUSで戻したりすることも含めて、技術的にきちんと解決することを宣言している」。

 アラブニュース・ジャパン記者は「石油備蓄放出が決定されたが、価格は高止まりしている。サウジアラビアやUAEなど、一部産油国は、日本への原油輸出を増やす形で協力している。日本はさらなる備蓄放出を行うのか? それとも産油国に一層の協力を求めるのか? 1バレルあたりどの程度の価格を求めているのか?」と質問しました。

 萩生田大臣は次のように回答しました。

 「今回の措置は、従来から行ってきた油種の入れ替えを前倒ししたもので、備蓄法にもとづく備蓄放出ではない。備蓄を放出し続けることは、法律上認められない。今回はアメリカをはじめ関係国が備蓄を出そうという提案があって、日本は法律上出せないが、毎年一定程度出している油種の入れ替えがあり、本当は年明けに入れ替え時期を考えようと思ったが、この時期なので、協力できることをした。したがって、これをもって何かを解決するということを目的としてない。産油国に増産要求はしっかりしていきたい」「国際原油市場に影響を与えるような、具体的な量や価格については差し控えたい」。

 詳しくはぜひ、全編動画を御覧ください。

※IWJ記者の「米国から睨まれても、経済制裁網から抜け出てイランの原油輸入の可能性はないか?」の質問に、萩生田大臣は「企業の判断によるが、現時点ではイラン産原油輸入の状況にはない」と回答~11.26萩生田光一 経済産業大臣 定例会見
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499595

■<IWJ取材報告 4>衆院選公約の消費税5%減税はコロナ対策、「財源は限られている」「上げる時はどういうタイミングで10%に戻すか明確にしなければならない」と西村候補!~11.26立憲民主党代表選「西村ちなみさんを囲む会 in 埼玉」

 11月26日、埼玉県さいたま市で、立憲民主党の党員・サポーターらが、立憲民主党代表選挙に立候補している西村智奈美・衆議院議員を招聘して「西村ちなみさんを囲む会 in 埼玉」を開催しました。

 囲む会に出席した上尾市議会議員から西村候補に対して、総選挙で立憲民主党が掲げた政策「分配による成長へ」の分配の財源について「消費税を下げてしまうとその部分はまた国債で、ということになる」「分配をして、消費税を上げて回収していく、というサイクルが良いのでは」との意見が出されました。

 これに対し、西村候補は「総選挙(の公約)で、コロナ対策として一時的に5%に下げる、と掲げた」と述べ、消費税10%への増税は「私たちが与党だった時に3党合意で社会保障と税の一体改革で行った」「社会保障の財源は限られている」と指摘した上で、「上げる時はどういうタイミングで10%に戻すのか、明確にしなければならない」と、5%への減税は一時的なものとの認識を示しました。

 詳しくはぜひ、全編動画を御覧ください。

※衆院選公約の消費税5%減税はコロナ対策、「財源は限られている」「上げる時はどういうタイミングで10%に戻すか明確にしなければならない」と西村候補!~11.26立憲民主党代表選「西村ちなみさんを囲む会 in 埼玉」
https://iwj.co.jp/wj/open/archives/499602

 それでは、本日も1日、よろしくお願いします。

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IWJ編集部(岩上安身、浜本信貴、千浦僚、木原匡康、城石裕幸、尾内達也、中村尚貴)

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