日刊IWJガイド・番組表「戦後、『国家神道』は本当に解体されたのか?岩上安身が『国家神道と日本人』著者・島薗進氏(上智大学教授)に単独インタビュー第三弾!/辺野古新基地めぐり沖縄県の敗訴確定へ!/『カジノ解禁法案』『年金制度改革関連法案』本日、委員会採決!?それとも国会延長?」2016.12.13日号~No.1551号~


■■■ 日刊IWJガイド・番組表「戦後、『国家神道』は本当に解体されたのか?岩上安身が『国家神道と日本人』著者・島薗進氏(上智大学教授)に単独インタビュー第三弾!/辺野古新基地めぐり沖縄県の敗訴確定へ!/『カジノ解禁法案』『年金制度改革関連法案』本日、委員会採決!?それとも国会延長?」2016.12.13日号~No.1551号~ ■■■
(2016.12.13 8時00分)

 おはようございます。IWJでテキスト系の仕事をしている原佑介と申します。

 本格的に寒い季節がやってまいりました。道産子でありながら冬が苦手な僕は、1日も早い春の到来を天に祈るような気持ちで毎日を過ごしています。

 歯を食いしばって冬を乗り越えれば、必ず温かい春がやってくる――人間の場合はそうでしょう。しかし、会社の経営の場合はそう単純ではありません。自然の冬とは違い、「厳冬期」が何ヶ月続くかわかりませんし、「寒さ」に絶えきれず、そのまま倒産してしまうこともあります。果たしてIWJはこの「厳冬期」を越せるのでしょうか。現状、非常に厳しい猛吹雪に晒されています…。

 しかし、泣き言ばかりも言っていられません。泣きたい状況であることにも変わりありませんが、IWJの攻めの姿勢は崩せません!ですから、「泣きながら走り回る」というのが2017年のIWJスタイルになるかもしれません…!

 というわけで、本日は冒頭、プロフォトグラファーであり、テキスト班の城石エマ記者の実の父でもある動画班の城石裕幸さんから、皆様にお願いとご案内がございます!

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 おはようございます。動画班カメラマンの城石裕幸です!

 12月は「師走」。普段は「でーん」と構えている師匠さえも走り回るほど忙しいと呼ばれる時期です(ただし、岩上さんはどこの師匠さんも裸足で逃げ出すほど1年中全力で走り回っています)が、動画班もここに来て、「てんてこ舞いのおおわらわ」状態です!

 と、その前に…

 今年はIWJ財政難につき、岩上さんもスタッフ一同も泣く泣く年末恒例の一大イベント「饗宴」を、「一回休み」にして態勢を立て直そうということになりました。岩上さんからの御挨拶、まだお読みでない方は、ぜひご一読ください。

※岩上安身より、IWJ年末恒例シンポジウム「饗宴」開催とりやめのご報告と、緊急のご支援のお願い 2016.11.16
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/345856

 スタッフ一同、悔しい限りですが、IWJは現在、スタッフへの給料支払も岩上さんの個人の貯金に頼らなければならないほど限界に差しかかってきています。このままの規模でIWJが活動して、期末(2017年7月末)に赤字を出さないためには、なんと、あと3千万円も必要だといいます!

 「そんなお金、集めるのは到底無理だ。ここは規模を縮小して、最小の人数にして、細く、長くやり続けてほしい」という声も、もちろん聞こえています。

 では、皆一律で給与をカットするべきなのか。これはスタッフの誰も、喜んでは受け入れられないでしょう。

 それなら、何人かやめるべきなのか。一人年収300万円強として3人やめると1千万円浮く。では9~10人やめれば3千万円浮くではないか。しかし、常勤約35人の所帯で、10人いなくなると、業務内容を劇的に変えなければいけなくなるほどの激変を覚悟しなくてはなりません。「IWJらしさ」の多くが、その過程で失われてしまうと思われます。

 どうしたらいいのか、我々も頭を悩ましています。経営者の岩上さんは、もっと頭も心も悩ましていることでしょう。身を切られるリストラを、我々も覚悟しなくてはいけないかもしれません。しかし、どれほど身を削りながらでも、「IWJ」らしさを温存していきたいとも思います!そのために、少しでも皆さまからのご助力をお願いしたいと存じます!

 どうか皆様、ご寄付・カンパによるIWJへのご支援をよろしくお願いします!

※【岩上安身のツイ録】岩上安身の健康もIWJの財政も崖っぷち!ですが、倒産したり死ぬヒマはなし!日本は有史以来の危機に直面!! IWJに仕事をさせてください!ご支援をお願いします! 2016.12.4
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/349482

※ご寄付・カンパをよろしくお願いします!!
http://iwj.co.jp/join/pleasehelpus.html

 IWJも報道メディアですから、活動規模を縮小するにも「限度」があります。必要最低限の報道は続けなければ、メディアとしての使命を果たしていることになりません。また、日頃IWJをお支えいただいている会員様へのお礼を示していかなければいけないと思っています。

 饗宴開催の有無についてアンケートをとらせていただいた際、饗宴よりも小規模なイベントの開催を望まれる声も多かったため、饗宴の代わりに、年末年始のいずれかに、会員さんたちと小規模なパーティーのような催しをやろうという話になりました。

 今まで、参加費をおさえ、なるべく多くの方にご参加をお願いし、結果、開催のたびに赤字を出していたのですが、今回はIWJがサバイバルし、活動を維持してゆくための、ファンドレイジング・イベントとさせていただく予定です。

 参加費は、やや高めに設定させていただき、活動経費にあてさせていただきたいと存じます!どうぞよろしくお願いいたします!

 さらに、12月21日には、「ロックの会」が一夜限定で復活することが決まったのです。そうです。岩上さん、女優の松田美由紀さん、映画監督の岩井俊二さんらが発起人となり、東京のアンダーグラウンドで今の政治情勢について話し合う、あの伝説のイベントが一夜限りで復活するんです!

 「ずっと行きたい、行きたいと思ってたけど、結局、行けずじまいのままロックの会が参会しちゃったのよ〜…」

 …という皆さん、ぜひラストチャンスだと思って、会場にお越しください!昨日ご予約受付フォームも解説いたしましたので、早めにご予約ください!

※詳細については決まり次第ご報告いたします!
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◇ 日時:2016年12月21日(水)20:00開始~22:30終了
◇会場 代官山 カフェラウンジ UNICE(ユナイス)
http://www.unice.jp/
東京都渋谷区恵比寿西1-34-17 Za HOUSEビルB1
Tel: 03-5459-8631

ご来場人数把握と会場整備のため、下記フォームよりご予約をお願いします!
【ご予約受付フォーム】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdR1Z8Be5JjIxBHKdqXJ9Tp4pW6Xq49V8aHjb6ExUjiL7bGhw/viewform
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 さて、ここで冒頭申し上げた「動画班もてんてこ舞いのおおわらわ状態」の理由をご説明させていただきます。ロックの会の開会とIWJ主催のイベントの開催に合わせて、岩上さんから次の4点の指示が動画班に与えられたのです!

 1.安道幹記者が行った韓国取材を1本の動画に編集すること!
 2.以前、岩上さんが行った韓国取材で、未配信分の取材(韓国のメディア事情にかかわる座談会で、日本との比較がとても参考になります!)を、1本の動画にまとめること!
 3.今年の夏、強行された沖縄・高江のヘリパッドの建設と、その反対運動の取材を、現地の沖縄中継市民の映像記録を中心に、原記者と阿部洋地カメラマンが行った取材分も含めて、1本の作品にまとめること!
 4.今年一年を振り返る映像を作り、イベントの時には流せるようにすること!

 これらの動画を「ロックの会」やIWJ取材の年末のイベントなどでお披露目したり、特別番組として配信しようという計画です。

 「はい! がんばります!」

 威勢よく返事しましたが、これがなかなかハードなんですね。決して文章の得意ではない我々動画班。日々の中継や編集・配信業務のかたわら、時間を見つけてコンパクトな記事を書いたりしており、時間的にも決して余裕があるわけではありませんが、「ロックの会」にきてくださるお客様や、年末or年始のイベントに来てくださる会員様にIWJの活動をご報告させていただくため、フル回転で進めていきたいと思います!!

 泣きたいほどの経営難に襲われつつ、ピンチを克服するためにも走り抜ける!IWJ動画班一同も精一杯頑張り、そして、来年こそはぜひ「饗宴」を復活させたいと思いますので、どうかそのためにも今まで以上にIWJをご支援くださいますよう、お願いいたします!

※会員登録はこちらです!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

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 城石(父)さんでした!皆様、どうかIWJへのご支援をよろしくお願いします!そして年末年始にはロックの会、IWJ主催のファンドレイジング・イベントを行いますので、ぜひ、会場でお会いしましょう!よろしくお願いします!

 また、IWJでは現在、ボランティアスタッフも募集しています!

 全国で中継のお手伝いをしてくださる中継市民さんだけでなく、東京での中継はもちろんのこと、東京の事務所内で資料整理や事務作業、Web作業の作業や動画の編集作業、テキスト関係のお仕事など、あらゆる分野でボランティアさんを募集しております!

 週末限定や年末年始のみのお手伝いも大歓迎です!どうかIWJを助けてください!下記のURLからご応募ください!よろしくお願いします!!

※【ボランティアフォームURL】
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSevAklxFS5MirKqMh3s3RNG0VQmus8RJ4HletabushDJf497Q/viewform

【内容】
1)中継ボランティア
 全国各地で行われる市民集会やデモ・抗議行動などの中継・録画をしてくださるボランティアの方を募集しています!全国各地、世界各地、お住いは問いません!本部のある東京や首都圏でも人手が不足していますので、ぜひ、お願いします!
 もちろん、交通費などの経費はIWJがお支払します!ハンディカムをお持ちであればよりクリアな動画をお撮りいただけますが、今ではスマホ1台あればどこでもUstreamやツイキャスで生中継できます。未経験の方でもIWJスタッフが中継方法をご説明します。また、スマホやビデオ機材をお持ちでない方でも、IWJが貸与いたしますので、是非、ご応募ください!

2) テキスト班ボランティア
 IWJでは現在、テキスト班をサポートしてくださるボランティアの方を募集しています。
 IWJが扱う政治問題や社会問題に強く関心があり、ある程度、文章を書くことに慣れている方だと助かります。
 可能であればIWJが発信してきた情報を常にフォローしてくださってきた方だとありがたく思いますが、政治や社会問題について細かな知識がなくても、熱意と好奇心が旺盛な方であればぜひお手伝いいただきたく思います!

3) 翻訳ボランティア
 IWJではめまぐるしく変わる世界情勢を調べているうちに、しばしば翻訳して世に知らしめなくてはならない文献にたどり着きます。
 翻訳チームではそうした文献、動画などの日英・英日の翻訳作業を担ってくださるボランティアを必要としています。
 将来翻訳家を目指したい方、日ごろ英語を使ってお仕事されている方、翻訳経験をお持ちの方、ぜひご応募ください!

4) 動画編集ボランティア
 IWJが撮影した映像を、動画編集ソフトで変換・編集、動画をアップロードしてくださるボランティアスタッフの方を募集しております。
 IWJのコンテンツを、日々御覧頂いている方や、映像編集に興味がある方ですと、非常にありがたく思います。
 日々充実していくIWJの映像コンテンツを、一緒につくってくださる方、是非、ご応募をよろしくお願い申し上げます。

5) Webボランティア
 今春に新しいWordPressを導入して以来、Web班では現在も、全1万8千記事の移行作業をしていて、すべて手作業で全記事の再編集を行っております。
 基本的なHTMLで構いませんので理解されている方でWebデータ入力の反復に慣れている方、また、Web作成の経験のある方でしたら、会社帰りや週1回でも大歓迎ですので、大変地道な作業となりますが、ぜひともよろしくお願いいたします。

6) 事務・総務ボランティア
 事務・総務スタッフのお手伝いとして、資料や書籍の整理をしてくださるボランティアの方を募集しています。
 細かい作業や地道な仕事が得意な方、また好奇心旺盛な方は、是非ご応募ください!

 どうぞご応募よろしくお願いします!!それでは本日の日刊IWJガイドのラインナップをご覧ください!

┏━━【目次】━━━━━━━━━━━━
┠■【中継番組表】
┠■<★ニュース・フラッシュ!★>辺野古新基地めぐり沖縄県の敗訴確定へ!/「カジノ解禁法案」「年金制度改革関連法案」本日委員会採決!?/今年の漢字は「金」!リオ五輪のメダルやトランプ氏の髪色で(原佑介)
┠■<★新着記事★>「裁判所が『表現の自由』というものに対して、敵意を自ら持っているという感じがする」――わずか2分で閉廷の、これが口頭弁論?
(段田亜由美)
┠■<★本日の岩上さんによるインタビュー告知★>戦後、「国家神道」は本当に解体されたのか? 岩上さんが『国家神道と日本人』著者・島薗進氏(上智大学教授)に3度目となる単独インタビュー!(平山茂樹)
┠■<★お知らせ★>日々の生活と切り離すことのできない「広告」の裏側〜戦時下のトンデモ広告と現代の原発プロパガンダを扱った書籍を3冊ご紹介します!(西原良太)
┠■わとはぷ~What happened today?(平山茂樹)
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◆中継番組表◆

**2016.12.13 Tue.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【録画配信・Ch4】16:00~「『創価学会本部前サイレントアピール』とアピール後の参加者へのインタビュー」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=4
※2016年12月11日収録。元創価学会職員らの呼びかけでおこなわれた「創価学会本部前サイレントアピール」と、当日は中継未配信だったアピール後の参加者へのインタビューを録画配信します。

【再配信・Ch1】19:00~「『TPPの最大の狙いは医療』日本を襲う医療費高騰と、すでに見舞われている危険な農薬・化学物質汚染の実態に迫る
~岩上安身による西尾正道氏インタビュー 第二弾」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2015年5月に収録した、岩上安身による北海道がんセンター名誉院長・西尾正道氏インタビュー第2弾を再配信します。今の日本の医療は医療法第7条により、「営利を目的としてはいけない」と定められています。しかし、TPP参加によってこの根本概念が変えられ、米国のように、盲腸で700万円、貧血で200万円、腕の骨折で150万円という超高額な医療費が請求される可能性がある――西尾氏はそう警鐘を鳴らしています。
【記事URL】http://iwj.co.jp/wj/open/archives/244873

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◆中継番組表◆

**2016.12.14 Wed.**

あくまで予定ですので、変更、中止、追加などがある場合があります。また電波状況によっては、安定した中継ができない場合もございますので、ご了承ください。

【Ch3】14:30~「原子力規制委員会 田中俊一委員長 定例会見」
視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=3
※原子力規制委員会 田中俊一委員長による定例会見を中継します。

【再配信・Ch1】19:00~「『動物実験では遺伝子組み換え作物で若くして腫瘍発症。人間も同じに』遺伝子組み換え技術で生まれた子宮頸がんワクチンの危険性~岩上安身による西尾正道氏インタビュー第三弾・前編」
UST視聴URL: http://iwj.co.jp/channels/main/channel.php?CN=1
ツイキャス視聴URL: http://twitcasting.tv/iwakamiyasumi
※2015年5月に収録した、岩上安身による北海道がんセンター名誉院長・西尾正道氏インタビュー第3弾の前編を再配信します。TPPで日本の医療が大きく変えられる危機感を背景に、遺伝子組み換え食品とモンサント、子宮頸がんワクチン、がん治療、放射能汚染の問題などについてお話をお聞きしました。前編では、子宮頸がんワクチンの危険性について詳しくうかがっています。
【記事URL】http://iwj.co.jp/wj/open/archives/244874

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◆昨日アップした記事はこちらです◆

「今、高江を救えるのは米大統領である、オバマ氏なのではないでしょうか」――沖縄県北部訓練場でのヘリパッド建設に関するオバマ大統領への緊急公開書簡の提出についての記者会見
2016.12.7
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/350219

「著作法違反が、親告罪から非親告罪になることは、誰でも、いつでも官権により逮捕される危険性が出てきたということだ!」~TPPを批准させない!全国共同行動
議員会館前 抗議行動 2016.12.8
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/350494

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 続いては、新着記事のお知らせです!

■<★新着記事★>「裁判所が『表現の自由』というものに対して、敵意を自ら持っているという感じがする」――わずか2分で閉廷の、これが口頭弁論?

 おはようございます。IWJでガイド発行の業務を担当している段田亜由美と申します。

 12月12日、「海老名駅前自由通路訴訟」(通称マネキン訴訟)の第三回口頭弁論が横浜地裁で行われました。

 2016年2月28日に行われた「マネキンフラッシュモブ」という政治的なアピール活動に参加していた海老名市議会議員・吉田美菜子氏に対し、内野優・海老名市長が「海老名市駅前自由通路設置条例」に違反するとして、禁止命令を下しました。これに対し、市長の禁止命令は違憲だとして、市議と市民団体メンバーらが市を相手取って命令の取り消しを求めたのが、「海老名駅前自由通路訴訟」です。憲法が定めた「表現の自由」をめぐる裁判として注目されているものです。

 神奈川県公安委員会の指定では、「道路に人が集まるような行為」の際の道路使用許可申請については「公職選挙法に基づく選挙運動または政治活動を除外」となっています。つまり許可申請は不要です。

 また道交法でも「一般交通に著しい影響をおよぼすような通行の形態・もしくは方法により道路を使用する行為」以外、許可申請は不要です。

 しかし海老名市の条例は、道交法や神奈川の公安委員会規則とは大きく違っていました。アピール行為は、海老名駅前自由通路設置条例における「歩行者の安全で快適な往来の利便に資する」目的に違反しているというのが、市の言い分です。

 しかし、『快適』な往来とは、いったい誰の目で判断されるものなのでしょうか?原告の訴訟代理人・大川隆司弁護士は、これが憲法で保証されている表現の自由に照らしてどうなのかを訴えようという心構えでいたのですが、そこにいたる間もなく、2分で結審は終えました。これはまともな審議とは到底言えません。

 大川弁護士は「当たり前の話ですが、原告、被告の法律上の主張を尽きさせた上で、公平な立場で審議するというのが裁判所の役どころ。『まだ主張があります』と言っているのに、『聞かなくてもわかっている。もうここで審議は終わり』という出方を裁判所がすること自体、異常です」と述べています。

 これらは自治体による、市民の政治的な発言を控えさせる、口封じのための「前例」作りではないのでしょうか?「何か政治的な訴えをすると自治体から怒られるぞ!たとえそれが法律に沿っていてもいなくても、面倒なことになる。だからやめた方がいいぞ」という圧力の、始まりの一端ではないのでしょうか?

 こういった事例が今後、海老名市にとどまらず、日本のあちこちで起きはしないのか、と思わせられる記事です。訴訟のこれまでの経緯とあわせ、ぜひご一読ください。

※原告の意見陳述を制止し、わずか2分で結審!「裁判所自身が『表現の自由』に対して敵意を持っている感じがする」大川隆司弁護士――『海老名駅前自由通路訴訟(通称マネキン訴訟)』 2016.12.12
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/351812

※「表現の自由」が奪われる!? 海老名市・新人議員に路上パフォーマンス「禁止命令」~「違反者には5万円以下の過料」で市民を恫喝か!?~命令取り消し求め市議と市民が提訴―「海老名駅前自由通路訴訟」 2016.6.16
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/309467

 続いては平山記者より、岩上さんの最新インタビューのお知らせです!

■<★本日の岩上さんによるインタビュー告知★>戦後、「国家神道」は本当に解体されたのか? 岩上さんが『国家神道と日本人』著者・島薗進氏(上智大学教授)に3度目となる単独インタビュー!

 おはようございます。IWJで主にテキスト関係の業務を担当している平山と申します。

 本日15時より、岩上さんは上智大学教授で宗教学の第一人者である上智大学教授の島薗進氏に、3度目となるインタビューを行います。戦前・戦中の「国家神道」や、安倍政権を支える右派組織「日本会議」の実態に迫ってきたこのインタビュー・シリーズですが、本日は、主に戦後の日本社会と「国家神道」の接点について、岩上さんが島薗氏に詳しくお話をお聞きします。

 宗教と政治のつながりといえば、多くの方は靖国神社を想起するのではないでしょうか。しかし、著書『国家神道と日本人』(岩波新書)の中で島薗氏が靖国神社以上に多くのページを割いて説明しているのが、伊勢神宮の存在です。

 皇室の祖神である天照大神(アマテラスオオミカミ)を祀る伊勢神宮。現在の安倍政権のもとで、この伊勢神宮と政治の距離は、戦後かつてないほど接近している、と島薗氏は指摘します。そしてその背後には、宗教法人「神社本庁」の意図があるというのですが・・・。どうぞ、岩上さんによる島薗氏インタビュー第3弾にご注目ください!

 なお、本日のインタビューは収録となります。11月3日に収録した第2弾とあわせ、準備が整い次第、ユーストリームのCh1とツイキャスで配信します。日程が決定しましたら、IWJのWebサイトやツイッター、フェイスブックなどでお知らせします!

 「教育勅語」や「軍人勅諭」など、大日本帝国が明治維新期に「国家神道」を”発明”してゆくプロセスを扱ったインタビュー第1弾は、すでにIWJのWebサイトにアップしています。こちらは、「サポート会員」にご登録いただければ、いつでも好きな時にご視聴いただけます。「一般会員」の方は、ぜひこの機会に「サポート会員」へのお切り替えをご検討ください!

※2016/10/03 「改憲」の先にあるもの――日本会議と神社本庁は何を目指しているのか!? 安倍政権下で進む右傾化の真実に迫る!岩上安身による上智大学教授・島薗進氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/335795

※IWJ定額会員へのご登録はこちらから!
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※「一般会員」から「サポート会員」へのお切り替えは「Myページ」の「会員種別変更申請」からお手続きください
https://iwj.co.jp/ec/mypage/?transactionid=7a5ee48f8dd4b9bd6e5e458c4b0ffd0c97c3a746

 島薗氏の専門は宗教学ですが、2011年3月11日の福島第一原発事故以降は、『つくられた放射線「安全」論』を刊行するなど、低線量被曝のリスクの問題について積極的に声をあげてこられました。

 IWJでは、2012年5月にこの問題に関して岩上さんが単独インタビューを行っている他、島薗氏が登壇したシンポジウムや院内集会などを取材・中継しアーカイブ化しています。ぜひ、こちらもあわせてご視聴ください!

※2012/05/15 放射線の専門家はなぜ信頼を失ったか?――低線量被曝をめぐる科学と社会~岩上安身による東京大学教授・島薗進氏インタビュー
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/15576

※2013/04/15 「脱原発社会構築」に向けて市民参加の出来る場を ~「原子力市民委員会」設立発表記者会見
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/74234

※2013/05/05 公開フォーラム 子どもたちの未来のために 健康被害の未然防止と支援法の早期実施を求め、1mSvを守ろう
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/77354

※2013/12/16 原子力市民委員会が意見交換会を開催 座長の舩橋晴俊氏が政府の「新エネルギー基本計画」を批判
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/116800

 続いては、学生インターンの西原良太スタッフより、IWJ書店のご案内です。

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■<★お知らせ★>日々の生活と切り離すことのできない「広告」の裏側〜戦時下のトンデモ広告と現代の原発プロパガンダを扱った書籍を3冊ご紹介します!

 おはようございます!学生インターンの西原良太です。

 突然ですが、最近大学近くのタイ料理屋さんに行った時に、とてもきれいなワット・ポー(バンコクにある王室寺院)のポスターを見て、「タイに行きたいなぁ」と思いました。私は最近、ほとんどテレビを見ないのですが、電車の吊り広告やポスター、インターネットの広告など、「広告」を見ない日はありません(このお知らせだって、「広告」の一つです!)。

 便利な商品、きれいな観光地、面白い映画。広告は、見る人に未知のものを伝え、生活を豊かにする役割を担っていますが、それだけではありません。多くの人々の生活や、思想信条に影響を与え得る、大きな力を持っています。

 本日は、IWJ書店で好評発売中の、「広告・宣伝・プロパガンダ」に関する書籍をご紹介したいと思います!どれもサイン入りでの販売ですので、とても貴重です!

 「広告・宣伝の力」を民衆支配に利用した全体主義国家といえば、「プロパガンダの天才」ヨーゼフ・ゲッペルスが大きな権力を持ったナチスドイツというイメージが強いですが、大日本帝国も負けていません。というか、トンデモぶりではナチスドイツをはるかに上回っています。

 戦時下の日本の広告について収集、研究されているのが早川タダノリ氏です。早川氏の著書『神国日本のトンデモ決戦生活』には「広告チラシや雑誌は戦争にどれだけ奉仕したか」というサブタイトルがつけられており、戦時下の広告がたくさん紹介されています。

 「神国日本」の広告には、「台所を要塞化せよ!」「決戦型住居」「決戦型ブラウス」といった、トンデモない言葉が並びます。笑えるようで笑えない、戦時下の生活の一端がわかります。

※【再入荷!】【早川タダノリさんサイン入り】神国日本のトンデモ決戦生活
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=270

 次にご紹介するのが、早川氏の『「日本スゴイ」のディストピア』。こちらは戦時下の「日本スゴイ」本を紹介しています。

※【再入荷!】【早川タダノリさんサイン入り】「日本スゴイ」のディストピア
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=269

 現代の日本にも、「日本スゴイ」本が溢れかえっています。自画自賛するだけならまだしも(「謙譲の美徳」とやらはどこへ行ったのか?と思いますが)、嫌韓・嫌中の罵詈雑言とセットになっていることも多く、きわめて醜悪です。個人主義を否定する傾向が強い日本では、「日本スゴイ」が全体主義につながりかねず、楽観できません。

 戦時下の広告はどのような状況だったのか。過去を知ることは、現代を考える上でも重要だと思います!

 また、岩上さんはこれらの著作に関して、早川氏に直接インタビューを行っています。こちらもぜひご覧ください!

※『主婦の友』が「アメリカ人をぶち殺せ!」――大日本帝国の過激で珍妙な「戦争プロパガンダ」~現在に至る「自画自賛」の系譜を岩上安身が『神国日本のトンデモ決戦生活』著者・早川タダノリ氏に訊く! 前編 2016.10.18
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/339622

※「平和」「未来」「安全」・・・ってホント!? 読売新聞にはじまる膨大な広告群がでっち上げてきた「原発の安全神話」を解体する!~岩上安身が『原発ユートピア日本』著者・早川タダノリ氏に訊く 中編 2016.11.5
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/343917

 さて、「日本スゴイ」コンテンツと並ぶもう一つの「現代のプロパガンダ」が「原発広告」です。続いて、原発広告の問題を扱った本間龍氏の著書『原発プロパガンダ』をご紹介します。本間氏は大手広告代理店博報堂の元社員であり、退職後、著述家として原発と広告に関する著作を複数発表されています。

※【再入荷!】【本間龍さんサイン入り】原発プロパガンダ
https://iwj.co.jp/ec/products/detail.php?product_id=268

 『原発プロパガンダ』では、原発広告40年間の歴史を約10年ごとに区切り、当時の社会情勢を含めてわかりやすく解説。大手メディアが「原子力ムラ」と共同体を構成しているという構造的問題を明らかにしています。実際に出版された広告の写真もたくさん掲載されており、興味深いです。

 本間氏は本書のあとがきで、「広告とは、見る人に夢を与え、企業と生活者の架け橋となって、豊かな文明社会を創る役に立つ存在だったはずだ。それがいつの間にか、権力や巨大資本が人々を騙す方策に成り下がり、さらには報道をも捻じ曲げるような、巨大な権力補完装置になっていた。そしてその最も醜悪な例が、原発広告(プロパガンダ)であった」とまとめています。

 岩上さんは、本間氏に直接インタビューを行っています。こちらもぜひご覧ください。

※40年間で2兆4000億円もの「電気代」が原発プロパガンダに消えた!? 日本のメディアを牛耳る巨大広告代理店「電通」の実態に迫る!~岩上安身が『原発プロパガンダ』著者・本間龍氏に訊く 2016.10.13
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/338266

※元博報堂・本間龍氏がスクープ証言!「電通過労死事件」で安倍総理が「オリンピック」への影響を懸念!電通・石井社長が官邸に呼び出されていた!?岩上安身が独占インタビュー!(続編) 2016.11.11
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/344919
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 本間氏には、12月19日にインタビュー第3弾を実施することが決定しています。どうぞ、お見逃しなく!

 なおIWJ書店のサイン本は、IWJに会員登録していただいた方のみご購入いただけますので、ぜひご登録をお願いします!また、サポート会員へご登録いただければ、岩上さんがこれまでに行ってきたすべてのインタビューをご覧いただけます。ぜひご検討ください!

※サポート会員へのお切り替えはこちらから
https://iwj.co.jp/ec/entry/kiyaku.php

※ご寄付・カンパをどうぞお願いいたします!
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