2021年12月8日、東京都千代田区の参議院議員会館で、社会民主党・福島瑞穂党首による定例の記者会見が行われた。
会見冒頭「今日は12月8日、太平洋戦争が始まった日」と切り出した福島党首は「絶対に戦争しない政治を社民党は全力でやる」と、社民党としての決意を述べた。
福島氏は続けて前日召集された臨時国会での岸田総理の所信表明演説について、「(総理は)敵基地攻撃能力保有の検討を含め、憲法改正についても語った」と指摘し、「敵基地攻撃能力の保有は憲法違反だ」「補正予算の中で防衛予算は過去最高の7000億円以上、防衛装備品の費用や辺野古新基地建設に関する費用も入っている。これを補正予算に入れることはまったく間違っている」と批判した。
またこの日午前、立憲民主党の馬淵澄夫国会対策委員長が、これまで共産党などと定期的に行ってきた野党の国会対策委員長会談を、今後は開催しない方針を明らかにしたことを受け、「野党の国会対策委員長会談は、これまで何度も問題を可視化し、何が論点かを明らかにするなど大きな役割を果たしてきた。力を合わせて与党と対峙していくことは必要なので、ぜひ継続していただきたい」と要望し、「社民党としては、今後も必要があれば開催するよう要請していく」と語った。
立憲民主党が定例の野党国会対策委員長会談を廃止する背景には、前回12月1日の定例会見で福島党首が述べた「野党の結束・工夫・団結を恐れる人たちの『呪いの言葉』」が影響を及ぼし始めた可能性があると言える。