2021年4月21日、神奈川県相模原市の相模原市庁舎で、「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」のメンバーが、津久井やまゆり園で行われる予定のパラリンピック聖火リレーの採火について、撤回と中止を求めた要望書を市職員に手渡した。要望書は木村賢太郎・相模原市長宛。
「津久井やまゆり園事件を考え続ける会」の平岡祐二さんは、要望書を読み上げ、「『聖火リレー』はナチスドイツがベルリンオリンピック(1936年)の演出効果のために発案実行したもの」「ナチスドイツは、植松死刑囚と同じ思想にもとづいて『T4作戦』を実行し、公式資料で7万人以上の障害者を殺戮した」「このことは、やまゆり園事件で誰もが想起させられた歴史事実」「その場所で『ナチス発案の聖火』の採火とは、身が震えるほどおぞましいこと」と指摘して、採火の撤回を訴えた。