2021年3月11日、東京・千代田区の東京電力本店前で、「たんぽぽ舎」、「経産省前テントひろば」などの呼びかけによる、「事故から10年 追悼と東電本店抗議 第90回東京電力本店合同抗議」が行われた。
2011年3月11日に発生した東日本大震災と、その後に起きた福島第一原子力発電所の事故から10年の節目にあたるこの日、東京電力本店前でマイクを握った「たんぽぽ舎」副代表の山崎久隆氏は、今日の状況について、「今起きていることは福島以前より悪い」と訴えた。
山崎氏は、「なぜなら世界中が福島原発で何が起きているか知っている。挙句、その上で(原発を)再稼働しようとしているということは、いったん犯した罪を償うことなく、再度同じことをやろうとしているという、二重の意味で悪質です」と糾弾した。
その上で山崎氏は、事故の終息について「まず東電が責任を取りなさい。東電が決めなさい。汚染水は海に捨てない。デブリはいじるな。100年間、密水棺にすることを要求する」と述べて、演説を締めくくった。