元創価学会職員で書籍『実名告発 創価学会』の著者である三名、野口裕介氏、滝川清志氏、小平秀一氏、3名の呼びかけにより、2016年12月11日、東京都新宿区にある創価学会本部の正門前で、サイレント・アピールが行なわれた。
同3名は2012年10月に宗教法人創価学会職員を懲戒解雇(※)、2014年6月に創価学会を除名されている。3名は解雇無効を訴える裁判を提訴している。
集まった創価学会員は40名余り。「安保法制に反対の声をあげる会員を処分するな!!」「安保法制の容認は創価三代に違背している」「師匠を利用し続ける師敵対の本部執行部は即時退陣せよ!!」などと書かれたプラカードを掲げた。
- 元創価学会職員(小平秀一氏、滝川清志氏、野口裕介氏)
- タイトル 創価学会本部前サイレントアピール
- 日時 2016年12月11日(日)10:30〜11:30
- 場所 創価学会総本部前(東京都新宿区)
- 告知 元創価学会職員3名のブログ
同日、本部ビル内にある大聖堂で創価学会員による会合が開催されていた。通常であれば、最寄りの駅である信濃町駅からも近い正門から学会員は入館する。しかしこの日は、サイレント・アピールが行われていた正門は閉じられたままで、代わりに同ビルの裏側の門が入口として使用された。
また、信濃町駅前で数名の創価学会の職員が、「大聖堂はこちら」と書かれた紙を持ち、正門前を避け迂回するルートに学会員を誘導していたと、サイレント・アピールに遅れて到着した参加者より告げられた。
(※)野口氏の説明によれば、解雇の理由は次の通り。
2004年から2007年にかけて、創価学会の本部職員が、千人ほどの参加者のいる会合の場で、一人の会員に対し名指しで誹謗中傷を繰り返すという出来事があった。野口氏らは同職員に、その件に対する注意と話し合いをすべく対話を求めたが、その行為が「宗教法人の業務の遂行を著しく妨害する行為に当たる」とされ解雇を言い渡された。
▲サイレント・アピールが行われた右手にある創価学会本部ビルの正門は閉じたままだった。代わりに、この日の会合に訪れた創価学会員は、同ビルの反対側の入口より入場した
「創価学会は絶対平和主義」「(池田大作)名誉会長がお元気であれば、『この状態は間違っている』と声明を出しているはず」元創価学会本部職員・小平秀一氏
小平秀一氏はIWJのインタビューに応え、「今の創価学会の特に本部執行部の実態は本当にまずい状態だと思う。創価三代の精神に反している」と批判した。
続けて小平氏は、「創価学会は絶対平和主義。公明党も同じ。それにも関わらず、安保法制を認めている。この事自体があり得ない状態だと私は思っている。(池田大作)名誉会長がお元気であれば、『この状態は間違っている』と声明を出しているだろうと私は思う。それがないということは、現在名誉会長はご判断ができないような(健康)状態にあると私は思う」との見方を示した。
▲40名あまりの創価学会員がサイレント・アピールに参加した
IWJは、日本外国特派員協会主催で、書籍『実名告発 創価学会』の著者・野口氏、滝川氏、小平氏による刊行記者会見を中継している。創価学会本部の中枢から排除された3人が、「愛する創価のため」に内部告発に踏みきった衝撃作として話題を呼んでいる。ぜひ併せてご視聴いただきたい。