プーチン大統領来日迫る!「安倍総理は、4島一括返還では前に進まないと考えている」~総理と面談6回の鈴木宗男氏が、2島先行返還の可能性を主張「大きな決断があると信じる!」 2016.9.28

記事公開日:2016.11.15取材地: 動画
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(取材・ぎぎまき、文・関根かんじ)

※11月15日テキストを追加しました!

 ロシアのプーチン大統領の来日が12月15日に迫っている。

 安倍総理は首脳会談で北方領土解決に向けた交渉を前進させるとみられ、自信のあらわれからか、会談場所に総理の地元、山口県長門市を選んだ。ロシア側は山口で非公式会談を行なったあと、翌日の16日に東京で公式な首脳会談を行うことを希望しているという。

 今年になって6回、安倍総理と話し合いをしたと語る新党大地代表の鈴木宗男氏は2016年9月28日、日本外国特派員協会で会見を開き、「その内容は明かせない」としつつも、「安倍総理は間違いなく、日露関係を良い方向に向かわせたいという強い決意を持っている」と力説。来月のプーチン大統領の来日で、進展が期待される北方領土問題について、歯舞(はぼまい)と色丹(しこたん)の「2島先行返還」の可能性を主張した。

 一方、10月3日の衆議院予算委員会で、民進党の前原誠司議員から「歯舞と色丹の2島の先行返還はあり得るのか」と問われた安倍首相は、「4島の帰属問題を解決して平和条約を締結していく、との考え方に変わりがない」と答えて、2島先行返還を否定している。12月の日露首脳会談に向けて、「安倍総理が大きな判断をするだろう」と語る鈴木氏の確信は、どこから来るのだろうか?

記事目次

  • 自民党と急速に歩調を合わせ出した鈴木宗男親子 背景には北方領土問題!?
  • もっとも北方領土問題の解決に近づいたのは、森首相とプーチン大統領のイルクーツク声明。ところが、小泉政権で大どんでん返し!
  • 「安倍総理とは、今年になって6回面談した。しっかりとした歴史認識を持っている人だ」と絶賛する鈴木氏
  • 近づく12月の日露首脳会談。「安倍総理は北方領土問題解決へ向けて、大きな決断をしてくれる!」
  • かつて、「ソ連と平和条約を結べば、沖縄は返さない」と脅したアメリカ。今回の「日露接近」に米国からのプレッシャーはあるのか!?
  • 「安倍総理は広い心で外交をしている。中国、韓国、ロシアとお互い仲良くやっていこう、という考え」──終始、安倍総理を礼賛した鈴木氏の意図は?

■ハイライト

自民党と急速に歩調を合わせ出した鈴木宗男親子 背景には北方領土問題!?

 一時は「反自民」の旗を振りかざした鈴木氏だったが、娘の鈴木貴子衆議院議員(2016年3月、民主党を除籍され無所属)の自民党会派入りなど、急速に自民党と歩調を合わせ出したことは記憶に新しい。その理由には、鈴木氏の宿願でもある北方領土の返還問題が関係しているようだ。

 北方領土問題は、鳩山一郎首相とフルシチョフ第一書記との首脳会談で、「ソ連(当時)と日本の国交回復を先行させ、平和条約締結後にはソ連が歯舞群島と色丹島を引き渡すという前提で、平和条約の交渉を行う」という合意に至った、1956年の日ソ共同宣言に端を発する。

 しかし、日本とソ連との関係改善を嫌った米国のダレス国務長官が、「(2島返還で)ソ連と平和条約を結んだら、沖縄は未来永劫、返さない」と重光葵(しげみつ まもる)外務大臣を恫喝。それ以降、日本は「4島一括返還」へと態度を変える。

 しかし、「2000年までに領土問題の解決を目指す」とした、橋本龍太郎総理とエリツィン大統領のクラスノヤルスク合意(1997年)を経て、2001年3月25日、森喜朗総理とプーチン大統領のイルクーツク声明により、1956年の日ソ共同宣言が交渉の基本であることが確認され、領土問題の解決に向かうことになった。

 「そこから政府の論調も、2島先行返還に変わった」と鈴木氏は言う。

 だが、2001年4月、新自由主義的な小泉純一郎氏が総理の座に就くと、再び流れは変わり、2島先行返還を唱える鈴木氏に対し、「2島ぽっきりの返還で済ませる(=ソ連に妥協する)国賊」との批判が巻き起こる。そして、ムネオハウスのあっせん疑惑、政治資金規正法違反などで集中砲火を浴びた鈴木氏は、2002年にあっせん収賄容疑で逮捕される。その後、実刑判決が下され、収監(2001年12月仮釈放)。また、時を同じくして、鈴木氏の懐刀だった外務省職員(当時)の佐藤優(まさる)氏も、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕、収監された。さらに、裏方としてソ連との関係改善に尽力した東郷和彦(とうごう かずひこ)元オランダ大使も失脚している。

 今年9月、安倍総理はウラジオストクで日露首脳会談を行い、プーチン大統領の12月来日の手はずを整えたが、それに先立つ5月にも、ロシアのソチでプーチン大統領と会談。領土問題について、「新しいアプローチで進める」としている。これについて鈴木氏は、「つまり、安倍総理は4島一括返還では前に進まないと考えているのだ」と述べ、改めて2島先行返還を示唆した。

 この日の会見では、鈴木氏の口から安倍総理を高く評価する言葉が何度も発せられた。また、「プーチン大統領も人情家。約束を守る人だ。1956年の日ソ共同宣言を『日本の国会も、ソ連最高会議も批准している。法的拘束力のある義務』だと言っている」と話し、北方領土問題の進展への期待を見せた。

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