「原発安全神話」には御用“地震”学者の陰!地震学世界的権威が証言!熊本・大分大地震はさらなる巨大地震の前兆か!?岩上安身による島村英紀教授インタビュー 2016.4.25

記事公開日:2016.4.25 テキスト動画独自
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(IWJテキストスタッフ・関根かんじ)

※5月1日テキストを追加しました!

 「熊本・大分大地震は、中央構造線上で起きた大きな事件。2011年の東日本大震災は、日本が乗っかる基盤岩を一挙にずらしてしまった。牡鹿(おしか)半島は東南東に5.4メートル動き、首都圏でも40センチ動いた。それまでは年間数センチの移動だったプレートが大きく動いたことで、地震も火山も起きやすくなった」

 地震学の世界的権威である武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏は、2016年4月25日、東京都内で行われた岩上安身のインタビューで、このように語り、今なお、収束の様子を見せない熊本・大分大地震をはじめ、南海トラフ大地震、首都圏直下型地震、8000年サイクルで起きている阿蘇山などのカルデラ破局噴火などの可能性について説明した。

 島村氏は、地震には海溝型と、今回のような内陸直下型の2つのタイプがあり、熊本・大分大地震については、「阪神淡路大震災と同じマグニチュード7.3で最大級だ。それをすぐに『大地震』としない政府の判断は間違っている」と断じた。

▲武蔵野学院大学特任教授・島村英紀氏

▲武蔵野学院大学特任教授・島村英紀氏

 さらに、熊本・大分大地震で動いたとされる日奈久(ひなぐ)断層帯と布田川(ふたがわ)断層帯の2つは中央構造線の一部で、政府やNHKなどは事態を矮小化させたいがために、それを報じないと指摘。「阿蘇山の下や大分の断層も、中央構造線が動かしたと考えられる。川内原発の下の断層や、伊方原発がある愛媛沖も動く可能性がある」と警鐘を鳴らした。

 4月16日に阿蘇山では小規模噴火が発生している。気象庁は、「火山の状況に変化はない」としているが、島村氏は、地震で刺激されたマグマ溜まりが一気に上昇して、巨大噴火を起こす可能性も考えられると言う。

 「これまで日本では、火山の大噴火が100年間に4~5回あったが、1914年の桜島、1929年の北海道駒ヶ岳の噴火以来、起きてない。しかし、東日本大震災がきっかけで元の状態に戻ったかもしれず、今後の大噴火を懸念する学者は多い。恐ろしいのはカルデラ破局噴火です」

 また、島村氏は、トンネル工事やシェールガス掘削、ダム建設など、人間の行為が地盤に影響して地震を引き起こすことがあるとし、すでに掘削が始まったリニア新幹線工事にも強い懸念を表明した。

 「地震と原発は切っても切れない問題だ」と危惧する岩上安身に、「日本に限らず、どの国でも、原発は核兵器を持ちたいために作る」と明言した島村氏は、原発の安全神話を作るために、原子力村が地震学者を抱き込んでいる実態にも言及した。

記事目次

■イントロ

  • 日時 2016年4月25日(月) 11:30~
  • 場所 IWJ事務所(東京都港区)

熊本・大分大地震は阪神淡路大震災と同じM7.3の最大級。それを「大地震」としない政府の判断は大間違い

岩上安身(以下、岩上)「武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏をお招きして、熊本・大分大地震はさらなる巨大地震の前兆なのか、私たちは何に気をつけるべきかなどを、お聞きしたいと思います。

 島村先生にはご著書がたくさんありますが、核や原発、地震予知について忌憚のないご意見を表明されています。実は、逮捕されたこと(2005年、業務上横領の容疑で北海道大学から告訴)もあるとか。そのことも、著書『私はなぜ逮捕され、そこで何を見たか。』(講談社文庫・2007年)に書かれているんですね」

島村英紀氏(以下、島村・敬称略)「冤罪です。国家公務員の身で、国の地震予知の計画をはっきり否定してしまったからだと思います」

岩上「その話は回を改めて、ぜひ、くわしくお聞きしたいと思います。本題に入ります。今回、九州で最大震度7の地震が2回起こりました。東京大学地震研究所の纐纈一起(こうけつ・かずき)教授に聞いたところ、4月14日と16日、どちらも本震だ、とおっしゃいました」

島村「そうです。『双子地震』と言い、どちらも本震です。でも、地震の9割は本震・余震型なので、気象庁は当初、最初の地震を本震、次の地震を余震と判断せざるを得なかったのでしょう。地震には、海溝型と内陸直下型の2種類あります。東日本大震災のような海溝型は、マグニチュード(以下、M)9と巨大になります。内陸型はそこまでにはならないが、直下型なので被害が大きくなります。

 今回は、阪神淡路大震災と同じM7.3で最大級です。それを『大地震』としない政府の判断は間違っています。震度7は、青天井で上限がありません。福井地震(1948年)まで、最大震度の設定は震度6強までしかありませんでした。その後、震度7を加えた。それ以後に起きた震度7の地震は、今回で4回目と5回目にあたります」

岩上「大地震ではない、と言う政府は不謹慎ですね。4月25日の時点で死者は48人。体感できる地震の回数は合計860回超。避難者数は6万7000人です。IWJが現地に派遣した特派チームも『余震が猛烈に多い』と伝えてきます。気象庁も、『これほど広範囲に拡大するのは過去に例がなく、経験をあてはめられない。収まる気配もない』とお手上げ状態です」

島村「今回、熊本以外にも震源が広がり、つながったようです。余震とは言えない。再び大きな地震があれば、明らかに『群発地震』です。気象庁の地震計設置は1923年で、地震計のデータを統一したのが1926年。まだ、経験やデータが少ないから判断ができないのです。この熊本・大分大地震は異例なので、もっと大きな地震が起きる可能性も否定できません」

岩上「今回の地震域周辺以外でも、注意すべきですか。岡山や山口は地震がないからと、東日本大震災後に東日本からの移住者が増えましたが」

島村「直下型地震は、突然、日本のどこでも起こります。地球の歴史から見ると、人の一生とは尺度が違うので、どこに家を建てればいいのかと慌てる必要はないが、原発は何万年と核を管理するので危険です」

「日奈久断層帯と布田川断層帯は中央構造線の一部」と、決して言わない政府やNHK

 ▲熊本・大分大地震のメカニズムを説明する島村氏

▲熊本・大分大地震のメカニズムを説明する島村氏

岩上「今回の地震では被災建物の「危険」判定が4062件。新潟県中越地震の5243件に次ぐ被害で、大地震に間違いありません。ですが、菅義偉官房長官は、『安倍総理が消費増税を再延期する条件の、“大震災級の事態”には当たらない』と記者会見で表明しました。政府は、予定通り消費税を上げたいという不純な動機から、大震災とは言わないんですね。

 14日夜の地震は日奈久断層帯で、16日未明は布田川断層帯で発生し、24日までに震度7が2回、震度6強が2回、震度6弱が3回、震度5強が3回、震度5弱が7回…これだけでも異常ですよ」

島村「気象庁の規則では、震度5弱以上の地震があれば、昼夜を問わず記者会見をしなければなりません。今回、それだけでも大変な回数です。

 基本的に日奈久断層と布田川断層の2つの断層帯は、長野から鹿児島まで続く中央構造線の一部なのですが、政府や気象庁、NHKなどは事態を矮小化させたいがために、それを言いません。阿蘇山の下や大分の断層なども、この中央構造線が連鎖反応で動かしたと考えられます。このあと、新たに南西側に、または愛媛沖にも動く可能性がありますが、そこには川内原発、伊方原発があります」

岩上「中央構造線の長さは1000キロを超え、地質学的な証拠から、過去数千回にわたり、地震を起こしてきたことがわかっています。南海トラフと中央構造線は並行していますが、関連性はあるのでしょうか」

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島村「中央構造線の地震については、16世紀の慶長地震が記録にありますが、詳細はわかりません。フィリピン海プレートが南海トラフを年4センチほど押し上げていて、エネルギーが溜っています。それが南海トラフ地震を引き起こすと考えられます。さらに、糸魚川・静岡線があり、2014年に白馬村地震が起こりました(長野県神城断層地震)。この中央構造線の断層帯の地震は、現代の日本人が初めて経験することになりました」

岩上「2010年代になって、たくさんの地震が起こっていて不気味ですが、活動期に入ったと言えるのでしょうか」

島村「地震の活動期は統計的に判断するので、30~50年後に振り返ってみて初めてわかるのです。2011年にM9の東日本大震災が起きて、日本の基盤岩を一挙にずらしてしまいました。牡鹿半島は東南東に5.4メートル動き、首都圏でも40センチ動いた。それまでは年間数センチだったプレート移動が、2011年に大きく動いて、地震も火山噴火も起きやすくなったのは確かです。熊本・大分大地震は中央構造線上で起きた大きな事件。そういう意味で、時代は変わったのかもしれません」

熊本県益城町で最大1580ガルを観測。過去の常識で設計した原発の耐震基準はせいぜい600ガル

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岩上「中央構造線上には、原発がたくさんあります。政府は今回の地震でも、『川内原発の基準地震動は620ガルで異常なし』として、原発を停止させません。しかし、熊本県益城(ましき)町では最大1580ガルを観測しています。新潟県中越地震(2004年)は2516ガル。重要なのは加速度なのですが、原発の耐震設計には加速度が考慮に入れられていないのですね。ところで、『ガル』とは何か、改めてご説明いただけますか?」

島村「ガルは、重さに加速度をかけた力の単位で、そのものにかかる力を直接、示すものです。阪神淡路大地震まで、980ガルを超えることはないというのが地震学の常識でした。その後、加速度計を配備し、それが間違いだったとわかった。しかし原発は、過去の常識を基準にして設計されています」

岩上「4月16日、伊方原発のある愛媛県は震度5弱でした。伊方原発は運転停止中ですが、1422本もの使用済み核燃料をプールに保管しています。福島第一原発事故では、もし4号機の燃料プールが崩壊していたら東日本は全滅だったと言われています。原発本体は頑丈でも附帯設備は脆弱です。今後、伊方や川内にまで地震が及ぶのでしょうか」

島村「配管などは振動に弱いものです。周辺設備は、原発本体ほどの基準で設計していませんから。熊本・大分大地震はそれぞれ、地震の『留め金』が外れて連動したと考えられます。それが愛媛の沖や南西へ連鎖するかは、現在の地球物理学では正直わかりません。原発が集中する若狭湾の沖で、数千年の期間に地震と津波が多くあったことも、ごく最近わかってきたことです。

 秋田県沖の日本海中部地震(1983年)と、北海道南西沖地震(1993年)が起こって、日本海にユーラシアプレートと北米プレートの境界があると初めてわかりました。浜岡原発、福島原発の建設時には、プレート境界の存在を知らなかったでしょう。わかっていない時に作った原発が、今、あるわけです」

岩上「24日午後10時半頃、トカラ列島近海を震源とする地震があり、鹿児島県の諏訪之瀬島で震度4の揺れを観測。震源の深さは約10キロ。M4.2と推定。2015年7月、同島の御岳(おたけ)で噴火もありました。今回の地震と関係するのでしょうか」

島村「『親』であるプレートが動いたことで、地震が起きたり、火山が噴火したことは考えられます。地震と火山は地下で必ずつながっている。諏訪之瀬島、阿蘇山、桜島は西日本火山帯にあり、昔から噴火していますが、離れ島は逃げ場がないので怖いのです」

日本に2000近くある活断層。シェールガス採掘で地震誘発。バミューダトライアングルの謎はメタンハイドレートが犯人だった?

▲わかっているだけで日本中に2000もの活断層が存在するという

▲わかっているだけで日本中に2000もの活断層が存在するという

岩上「日本にはたくさんの活断層があり、今回、活断層の長さが訂正されたりしました。そういうものなんですか」

島村「地震は地震断層で起こります。地表に表出した断層を活断層と呼び、日本には2000近くありますが、地中を探る技術は初歩段階。まだ、隠れている断層はたくさんあります。6000くらいあるのではないかとも考えられています。トモグラフィーという地震波を調査して探る方法もありますが、まだまだ精度は不十分。また、地震計は10キロ先の鉄道の振動も捕らえてしまうため、人の多いところでの計測は困難。大都市圏では無理なのです。また、今回の地震は布田川断層とは違う断層ではないか、という学説も出て来ています。地震が起きて、初めて断層の存在がわかる。結果論なんですね」

岩上「日本は全世界の0.25%の国土面積に、全世界の震度6以上の地震20.5%が集中している。さらに、全世界の火山の7分の1がある。すごいところなんですね」

島村「まだまだ、活断層はたくさんあるでしょう。火山は、9割は人間に恩恵をもたらします。火山灰は長期的に肥沃な土地を作り、きれいな伏流水を作り、気候も温泉も作る。富士山、浅間山は関東ローム層を作りました。地震の唯一の恩恵は、突起して新しい土地を作ることだけですが、昔は地震でできた土地を山分けした話も残っています。

 地熱も火山の恩恵で、日本は世界で2~3番目の潜在的地熱資源大国です。アイスランド、ニュージーランドの地熱発電機は日本製。現在の日本では、技術はあっても国立公園法が邪魔していますが、今後は変わってくるでしょう」

岩上「人間の行動も、地震に影響すると聞きます。愛知県沖で、海洋研究開発機構の地球深部探査船『ちきゅう』がメタンハイドレートの試掘をしていますが、こういうことも関係しますか」

島村「多分にあるでしょう。アメリカで、地震がまったくないところでシェールガスを採掘して、震度4ほどの地震を誘発したことがあります。メタンハイドレートに関しては、ノルウェー沖のバレンツ海で、数ヵ月前、海底に直径800メートルほどの巨大なクレーターがたくさん見つかった。それはメタンハイドレートの爆発ではないかと言われ、バミューダトライアングルで船が消えるのも、それが原因との説もある。

 新潟県中越地震や北海道南西沖地震が起きる前、温暖化対策で日本海の地下に二酸化炭素を注入する実験をしていました。ですから、現在の人類の行為は多大に地球に影響するようになっています」

マスコミがひた隠すリニア新幹線計画〜地下トンネル工事が地震を誘発!?

岩上「2014年11月22日、長野県北安曇野白馬村を震源とした最大震度6弱、M6.7の地震が発生しました。糸魚川─静岡構造線の神城(かみしろ)断層が震源だったと。これは、大地震の予兆ではないのでしょうか」

島村「糸魚川─静岡構造線の大地震です。いろいろと研究しましたが、地震の前兆は見つけられませんでした。気象に関しては、かなりわかってきましたが、地震の仕組みの方程式はわかっていません。地球の研究は、まだ初期段階なのです」

岩上「でも、他の分野の科学はどんどん進み、日本では断層を貫いてリニア新幹線を作ろうとしています」

島村「リニア新幹線は、中部山岳地帯を貫きますが、どうなるのでしょう。伊豆半島でも東海道線の丹那トンネルは、千年に一度、地震を起こすと言われる活断層を貫いています。しかし、リニア新幹線はまったく規模が違います。トンネル工事や採掘、地中への物質注入が地震を誘発することは、先に述べたようにはっきりしています」

岩上「もし、リニア新幹線の工事が地震を誘発したとなったら、大変なことですね」

島村「そうなんですが、日本は地震が多いので、工事との因果関係を証明するのが大変難しい。アメリカのように、まったく地震のないところだったら、わかりやすいのですが。

 また、水を大量に貯めることで起きるダム地震もあります。インドでもスイスでも発生している。黒部ダムでも地震計で観測していますが、そのデータは学会には提出されません。日本で因果関係を立証することは無理でしょう」

岩上「原発同様、マスコミではリニア問題に触れることはタブーなので、情報をまったく伝えません。某出版部では圧力を受けて、フリーライターのリニア新幹線の本の出版を潰しました。リニアは何兆円ものプロジェクトです。もう掘り始めているが、それで地震が起きたら損失は計り知れない」

地球物理学的には、平和な静穏期は終わりかけている。どこに直下型大地震が襲うかは予想できない!

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岩上「1855年(安政2年)11月11日午後10時頃、荒川河口近く(当時の隅田川河口)を震源にしたM7(推定)、震度6の直下型地震が発生。安政江戸地震です」

島村「この地震を起こした活断層は、今は見えません。首都圏はとても怖いところで、活断層は隠れています。立川断層は表に出たひとつ。もしかしたら、新宿の下にもあるかもしれません。江戸時代は十数年に一度、震度6~7の地震に襲われていた。不思議にこの100年間はなかったのですが、それを元に戻すきっかけが東日本大震災かもしれない。熊本も同様で、これくらいではエネルギーの完全放出にはなりません。まだまだ残っています。地球物理学的に言うと、平和な静穏期は終わりかけているんです」

岩上「日本の戦後は、平和と繁栄と地震の平穏が、偶然にも重なっていたんですね」

島村「今後、どこで直下型が起きるか予想できません。グローバリズムは自然災害に弱い。3500万人がいる首都圏は、地震の原因が集中しているところです。人が住んでいない場所で震災はありえません。文明が高度化すると被害も増えます。停電しただけでコンピュータは止まり、連動して交通網もATMも、水道やガスも全部止まります。火山灰は静電気を帯びるので、精密機械は使えなくなる。もちろん、人間の健康被害も招きます」

世界の地震学の主流は地震波を使った地球内探査。近く起きる地震を研究しているのは日本と中国のみ

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岩上「日本の中央構造線とは何かがわかる良い例に、トルコの北アナトリア断層の連続地震があります」

島村「北アナトリア断層は全長1000キロにわたるもので、中央構造線に似ています。1939年、断層の東端から地震が始まり、数年から10年おきの間隔で、60年にわたって西の端までM7クラスの地震が連続して起きています。その西端の先にマルマラ海が広がる。私は、そこで海底の活断層調査をやりました。

 プレートが生まれるところが海嶺です。そこを調べるために、海底地震計を開発しました。エアーガンで人工的に地震波を起こし、海底地震計でそれを計測します。電波もX線も地中では伝わりません。地球の中を伝わる唯一の波が地震波。現在、その研究が世界の地震学の主流になっています。地震国は世界でも少ない。今起きる地震や、その性質を研究しているのは日本と中国くらいです。昔、東ドイツに地震学者が3人いましたが、彼らは地震を体験したことがありませんでした。

 活断層や火山は、地球のサイクルから見ると、すぐに心配することはないが、原発のような数万年の管理が必要なものは別です。フィンランドのオンカロ処分場は10万年の管理ですが、人類の歴史はまだ4万年。地殻変動もあるでしょうし、未来がどうなるかはわかりません」

岩上「真面目に考えている人は、本当に少ないですね」

地質調査のサンプルをすり替えるほど悪い地盤の川内原発。避難計画は絵に描いた餅

岩上「今回の地震では、九州新幹線が脱線しました。しかし、薩摩川内市の岩切秀雄市長は2014年に、川内原発事故時には九州新幹線を活用した避難計画を主張していました。『住民を大量に速く(安全な場所に)運べるというメリットがある』と。まったく非現実的です」

島村「今回、脱線した新幹線は回送中で低速でした。新潟中越地震では、新幹線がトンネルを抜けて速度を落とした時に地震が起きて脱線しました。トンネル内だったら大変なことになったでしょう。阪神淡路大震災の発生は、新幹線が走り出す14分前。これまで、『新幹線は地震に対して安全』と言われてきたのは、たまたま運がよかっただけなのです。

 たとえば、2011年の東日本大震災の1ヵ月後、福島県浜通りの井戸沢断層で地震があり、上下2メートルの段差が生じました。直下型地震では、その後も何が起きるかわかりませんから、避難計画は絵に描いた餅ではないでしょうか」

岩上「もし、熊本・大分大震災が昼間に起こっていたら大惨事になっていたかもしれませんね。元GE技術者で、福島第一原発の設計者である菊地洋一氏は、私の取材に、『川内原発は地震の巣。活断層はないと言うが、あそこは地盤が悪くて有名で、ボーリングしても、ろくなサンプルが採れない。アルバイトがコアサンプルを入れ替えた、と証言している』と話されました」

島村「浜岡原発も、もろい砂岩の上に建てています。海岸線には硬い岩盤は少ないのです」

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